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岡山未来サミット202Xの視聴レポート。小阪裕司さんと神田昌典さんに学ぶ価値と旗と未来地図

2026年10月29日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、2026年7月に岡山で開かれた『岡山未来サミット202X』の、小阪裕司さんと神田昌典さんの講演と対談を紹介します。主催は岡山桃太郎ビジネスアカデミーです。

主催者の方のご厚意で、3本のアーカイブ動画を見る機会をいただきました。私はAIで3本の話を文字に起こし、章ごとに整理しました。神田さんの『存在起点のマーケティング』や小阪さんの話は、これまでもこのブログで記事にしてきました。今回はその続きの視聴レポートです。

読み方の筋はこうです。第1部は小阪さんの価値と絆と学び。第2部は神田さんの旗とナラティブと未来地図。第3部はお二人の対談で出た問い。AIを使い始めた一人社長や、小さな店や会社の経営者に向けてまとめました。

2026年7月の岡山未来サミット202Xで、小阪裕司さんは価値と絆を、神田昌典さんは存在起点と未来地図を語りました。第3部の対談では、購入後の関係、日本とAI、人に検索される時代の発信が問われました。この記事では3本の学びを9章で整理し、AIの使いどころも添えます。

3行でわかるポイント

  1. 第1部: 小阪さんは、値札の先に買う理由を伝える価値創造と、愛着・信頼・共感の絆で続く顧客創造を、学びの循環と仲間の力で育てる話をしました。
  2. 第2部: 神田さんは、自分は何を何のために届けるかから始める存在起点、お客さんの変化の道のりを聞くナラティブ、未来地図の共同実演を示しました。
  3. 第3部: 対談では、はがきかLINEかより購入後の関係の設計、現場のデータという日本のAIの勝ち筋、お客さんの物語を先にする発信が語られました。
01

小阪裕司さんの価値創造。値札だけの売り場から、買う理由を伝える売り場へ

値札から買う理由へ、という図解。左は値札だけのドーナツ、右はコーヒータイムにの札とコーヒーカップ。下に価値を高める、伝える、満足してもらうの3つ

小阪裕司(岡山未来サミット202X 第1部 講演・38分頃)

だけど、もし、「コーヒータイムにどうですか?」って言われた時に、「ああ、コーヒータイムにドーナツね」って思ったら買うかもしれないじゃないですか。

買う予定のなかった商品も、使う場面が一言で見えると候補に入る、という話です。小阪さんは第1部で、これを価値創造の入口として話しました。価値創造とは、お客さんにとっての価値を高めて、それを伝えることです。

講演で紹介されたのは、商圏人口約800人、50坪のスーパーです。経営者は廃業や商売替えも考えていたそうです。それでも場所も業種も変えず、売り方を変えて過去最高の売上に届いた、と小阪さんは話しました。

ドーナツ売り場の一言が象徴的です。商品名と値札だけなら、買いに来た人しか手に取りません。「コーヒータイムに」と添えると、生活のどこで楽しめるかが見えます。ここが大事です。

国産キクラゲの売り場では、違いがわからなければ安い方が選ばれる、と小阪さんは話しました。だから生産者や特徴を伝えるPOPを置く。貼る枚数ではなく、この情報で価値が伝わるかを考えるのが本体だそうです。

ジビエ料理店のボタン鍋の事例も同じ筋です。みかん畑で駆除されたイノシシという素材の背景を伝え、素材そのものも価値のあるものへ変えていった。価値を高める、伝える、満足して受け取ってもらう。

この3つを一緒に回した話でした。

AI氣道『お客さんを迷わせない一言とは。ジャムの棚に貼った「まずはブルーベリーで驚いてください」を小阪裕司さんの話から読み解く』より

「お客さんが止まるのは、決める力が足りないからではありません。品揃えはそのままに、最初の1歩だけを店が決めて渡します。その一言を貼るのが売る側の仕事だと、私は考えています。」

小阪さんの話を受けて、売り場の一言について、私は以前『お客さんを迷わせない一言とは。ジャムの棚に貼った「まずはブルーベリーで驚いてください」を小阪裕司さんの話から読み解く』で書いています。

お客さんが止まるのは、決める力の問題ではない。私はそう書きました。今回のドーナツの一言も、最初の1歩を店が渡す仕事だと私は読みました。

商品は同じまま。変わるのは伝え方です。値札の横に、誰がどんな場面で使うかを書く。地味な仕事ですが、ここに売り場の差が出るんですよね。

02

小阪裕司さんの顧客創造。満足だけでは足りず、愛着・信頼・共感の絆が再来店を生む

満足の先にある絆、という図解。満足から愛着、信頼、共感の結び目を通って、また来る、紹介するへ。下にフローとストックの対比

小阪裕司(岡山未来サミット202X 第1部 講演・54分頃)

これを私たちは日本語で「絆」と言いますが、この絆と私たちが呼んでいる心のありようがないとリピートしないからです。紹介もしません。

満足しただけでは人はまた来ないし、紹介もしない。そこには絆という心のありようが要る、という言葉です。小阪さんは、お客様と顧客を分けて考えます。顧客創造とは、愛着や信頼で続く関係のお客さんを増やすことです。

顧客とは、その店や会社に愛着があり、信頼を寄せ、共感している人。小阪さんはそう話しました。購入回数だけでは決めません。再購入や紹介は、その絆の結果として生まれる、という順番です。

紙問屋の事例があります。他社と同じ既製品を売っていても、取引先との関係が変わった。以前は価格や無理な納期で仕事を取り合っていたのに、関係が深まると相手が資金繰りまで気遣うようになった、と紹介されました。

墓石店のように、次の購入までがとても長い商売もあります。それでも関係を作る意味はある。家族や知人への紹介があるからです。リピートが少ない業種だから関係づくりは要らない、とはならないんですよね。

フローとストックの話も分かりやすいです。フローはその都度の来店、ストックは続く関係の積み重ね。

講演で紹介された化粧品店では、施設全体の集客が弱くなっても、継続購入する会員がおよそ1,700人から3,367人に増えたそうです。

私の読みでは、集客に困っている時ほど、来てくれた人との関係を見直す価値があります。行くのが楽しい店が一つずつ増える。その一店一社の元気が地域の元気になる、と小阪さんは結んでいました。

03

小阪裕司さんの開花のサイクルと真似ぶ力。学びを仲間の中で回す

学びを仲間の中で回す、という図解。学ぶ、試す、振り返る、人に話すの循環と、出立、試練、帰還の山道。真似ぶと旅の仲間

小阪裕司(岡山未来サミット202X 第1部 講演・1時間39分頃)

人のやっていることを真似る。さっき言いましたけど、成功したものですね。成功したこと、成功した人がやっていることを真似る。

うまくいった人のやり方を真似ることが、学びの大きな力になる、という言葉です。第1部の後半で小阪さんは、経営者本人が持っている力を開く話をしました。鍵は2つ。開花のサイクルと、周りの力です。

開花のサイクルは、学ぶ、試す、振り返って外に出す、の循環です。外に出すとは、人に話す、レポートにする、ということ。やりっぱなしにしない。

仲間の「忙しい中よくやったね」という言葉も力になる、と小阪さんは話しました。

成功例を読む時は、同業種かどうかで選ばない。どのようにお客さんの心を動かしたのかを見る。異業種の事例でも、自分の商売に置き換えられる筋を探すのが大事だそうです。

周りの力の例えは自転車でした。乗り方の本を読むだけでは乗れません。乗れる子と一緒に走り、見て、体を動かす。学びながら真似ることを、小阪さんは「真似ぶ」と呼びます。

最後は冒険の法則です。出立、試練、帰還。最初から完成した英雄が出発するのではありません。出立を支えるのが少し先を行くメンター、試練の時期を支えるのが旅の仲間だと小阪さんは話しました。

私はここを、学びを一人で抱えない話として読みました。試した結果を共有できる場があるかどうか。意志の強さより、実践が続く関係を選ぶ。シンプルですが、続けるための芯かな。

04

神田昌典さんの存在起点。AIで整えた似た文章から抜け出す旗の立て方

問題起点から存在起点へ、という対比の図解。左は悩みの指摘で似た文章が並ぶ紙の束、右は丘の上の分野の旗に人が集まる

神田昌典(岡山未来サミット202X 第2部 講演・34分頃)

人が足りないんじゃないですよ、旗が足りないんです。旗を掲げる人が足りないから。でも旗を掲げる人の周りには人が集まってくるんですよ。

人が足りないのではなく、旗を掲げる人が足りない。旗があれば人は集まる、という言葉です。神田さんの第2部は、自分の分野を言葉にする話から始まりました。

例に出たのは、岡山で受け取ったレースとタオルを組み合わせた商品です。ハンカチを売っています、では思い出してもらえない。どんな組み合わせで、誰に何を届けるのかが見えると、選ばれやすくなるという話でした。

神田さんのいう分野ナンバーワンは、市場で一位を名乗ることではありません。小さな領域でも、自分の役割と志を言葉にして旗を掲げること。桃太郎の物語がある岡山では、共通の物語が役割の理解を支える、とも話していました。

ここからが本題です。問題起点は、相手の悩みを指摘して関心を引く発信。AIに広く頼むと、似た問題提起が並びやすいと神田さんは話しました。存在起点は、自分は何を何のために届けるかから始める発信です。

講演では、問題起点と存在起点を比べた神田さんの実験で、成約率に6.5倍の差があったと紹介されました。神田さん個別の実験の話として受け取っています。

AI氣道『『存在起点のマーケティング』全容解説!全てはローカルから始まる』より

「課題から入るな。PASONAの法則が染みついていた私には、「何が決定的に違うのか」から入るD-BE UNICKは衝撃でした。Dで9割決まります」

存在起点の考え方について、私は以前『『存在起点のマーケティング』全容解説!全てはローカルから始まる』で書いています。

2026年9月、私はこの本の本文をAIに読み込ませ、本の型をAIのスキル9本にしました。AIは道具です。文章を整える前に、旗の言葉を自分で持っているか。そこが今回の講演と重なりました。

私の読みでは、AIを使う一人社長ほど、先に旗の言葉が要ります。悩みの列挙から入る文章は、AIがいくらでも書けるからです。

05

神田昌典さんの顧客のナラティブ。感想ではなく変化の道のりを聞き、AIで言葉にする

声ではなく道のりを聞く、という流れの図解。出会う前の悩み、始めてからの苦労、変わったきっかけ、今の本人らしさを聞き、記事にする。載せる前に本人の確認

神田昌典(岡山未来サミット202X 第2部 講演・17分頃)

ナラティブというのは「語り」ということになります。語り。語りというのはお客様の声とは違うんですよ。

ナラティブとはお客さんの変化の道のりの語りで、短い感想の声とは違う、という言葉です。「良かった」「最高だった」だけでは、似た状況の人の判断材料になりません。

神田さんのいうナラティブは、どんな状況の人が何に困り、どこでつまずき、何が転機になり、今どうなったかの道のりです。主人公はお客さん。商品は、その人の変化を支える役で登場します。

旅館の例では、食事や接客の評価だけでなく、旅先のトラブルにどう対応してもらい、家族がどう喜んだかまでが語られます。誰がどんな条件で選んだかが見えるから、似た人の役に立つという話でした。

インタビューで聞くのは4つ。出会う前の悩み、始めてからの苦労、変化が始まったきっかけ、その後の本人らしい状態です。

講演では、対話を録音してAIで記事にまとめ、noteから自分のサイトへ案内する流れも紹介されました。神田さんの当時の見方です。

外に出す前には、本人の発言の確認と、載せてよい範囲の合意が要ります。ここは外せません。

AI氣道『『存在起点のマーケティング』全容解説!全てはローカルから始まる』(ナラティブの節)より

「普通は、人がAIに聞きます。私のやり方は逆で、AIが問いを出して、人は答えるだけ。」

AIが問いを出して人が答えるやり方について、私は以前『『存在起点のマーケティング』全容解説!全てはローカルから始まる』で書いています。

問いを出す側をAIに任せる。お客さんのナラティブにも使えます。私が考えたのは、聞く質問そのものをAIに作ってもらうことです。

たとえば「お客さんへのインタビューで、出会う前の悩み、始めてからの苦労、変わり始めたきっかけ、今の様子を聞く質問を、答えやすい順に8つ作って。最後に、記事に載せてよいかを確かめる一文も添えて」と頼む。

褒めてもらう質問より、変化の筋を聞く質問が先です。

06

神田昌典さんの未来地図と六人の桃太郎。大きな構想を目の前の一歩につなぐ

大きな構想と目の前の一歩、という未来地図の図解。曲線の下に想像の物語の言葉、上に六人の桃太郎、話を聞く、祝うの現実の行動

神田昌典(岡山未来サミット202X 第2部 講演・1時間39分頃)

大きな構想を掲げて、それがうまくいかないのがダメじゃなくて、大きな構想を掲げながら目の前のこととここをつながないことが問題なんですね。

大きな構想を掲げること自体は悪くなく、目の前の行動とつながっていないことが問題だ、という言葉です。神田さんは第2部の後半で、未来地図を参加者と一緒に描きました。

未来地図とは、望む未来の物語と今の行動を一枚につなぐ図です。

実演の課題は、参加者と周りの人たちが自然に収益を上げるコラボを考えることでした。神田さんは、その課題を一度脇に置きます。会場にいた赤ちゃんを主人公に、幸せになる物語を参加者で描く方へ切り替えました。

想像の物語で、予言ではありません。

問いは5つでした。気づいてみれば何が良かったか。特に何が嬉しいか。意外な誰が何を喜んでいるか。思えば何がありがたいか。しかも何が最高か。

初対面の人たちの間で同じ主人公のイメージが共有され始めた、と神田さんは話しました。

次に、山谷のある曲線を描きます。曲線の下に創作の言葉、上に現実の行動を置く。たとえば「寝返り」は、仕事の立場を変える転換へと読み替えられました。

参加者からは、一人でやるのをやめて人を巻き込む、という答えも出たそうです。

そこから出たのが「六人の桃太郎」です。顧客の中で自分らしく活躍している人を見つけ、物語を聞き、祝う。その場から生まれた提案で、六人が決まりではありません。

AI氣道『未来実現マーケティングを要約|経営者の理想を目の前の仕事につなぐ』より

「大きな目標を掲げる。けれど、最初の仕事は、目の前の人に価値が届くかを確かめること。構想の大きさと、一回の小ささを両方持つ。」

構想と目の前の仕事の関係について、私は以前『未来実現マーケティングを要約|経営者の理想を目の前の仕事につなぐ』で書いています。

前の記事で書いたことと、神田さんの言葉はそのまま重なります。私の読みでは、大きな構想を持ったまま、話を聞きたいお客さんを一人選ぶのが最初の一歩です。

07

神田昌典さんと小阪裕司さんの対談。はがきかLINEかの前に、購入後の関係の設計

手段の前に関係の設計、という図解。購入、30日後まで、60から90日後の時間の帯と、はがきとLINEは後で選ぶ、絆を育てる。下にまず自分の実践とねぎらい

神田昌典(岡山未来サミット202X 第3部 対談・2分頃)

はがきを出すことが目的ではなく、関係性をどのように作っていくかというところが一番重要なテーマなんですよね。

はがきを出すこと自体ではなく、お客さんとどんな関係を作るかが一番のテーマだ、という言葉です。第3部の最初の質問は、健康食品の通販で購入者とどう連絡を取るか、でした。

神田さんは、手段より先に設計を置きました。購入後30日、60〜90日に何をするか。オンボーディング、つまり買ってくれた人が使い始めるまでの案内です。熱量が高い購入直後の対応から、一続きの流れで考えます。

スタッフからの連絡に加えて、社長からも一報する案が出ました。シニア層や継続購入者には、はがきが合う場合もある。一方で郵送には手間がかかります。利益が見込めるか、作業量と釣り合うかを見る、という話でした。

小阪さんは、返事が来ないことと絆が育っていないことは同じではない、と話しました。反応の件数だけで関係を判定しない。ここは第1部の絆の話とつながります。

対談では、本で学んだことを組織でどう実践するか、という質問も出ました。小阪さんは、人の集団は簡単に一枚岩にならない、と答えました。まずは自分の実践を良くする。

日頃から相手をねぎらい、いつも助かっていると伝えることが、実践しやすい環境を作るそうです。

神田さんは、性に合わないとわかったこと自体を転換の機会と捉え、役割や所属を変える選択にも触れました。関係を整えて試す道と、働き方を見直す道。二人の答えは別々の視点です。

08

神田昌典さんが語る日本とAI。勝ち筋は現場のデータと人を支える仕組み

勝ち筋は現場のデータ、という図解。工作機械の記録、クレームと解決、納期の工夫をAIに集め、地域で人を支える仕組みへ。見守り、防災、働ける仕組み

神田昌典(岡山未来サミット202X 第3部 対談・11分頃)

では、どこを狙えばいいですかって言ったら、日本人の場合は、結局現場データなんですよね。

日本が狙うところは、結局は現場のデータだ、という言葉です。質問は、米中がAIを主導する中で、日本全体にどんな成長の道があるか、でした。

神田さんは基盤への依存の不安を語りつつ、日本の現場の経験に可能性を見ていました。例に出たのは、工作機械の現場のデータ、印刷のクレーム対応、納期を守る工夫、顧客への対応の記録です。

何が起き、どう判断し、何で解決したか。その記録に価値がある、という見方です。

話は社会の仕組みにも広がりました。地域の防災、学校と病院の連絡、障がいの有無にかかわらず働ける仕組み。人と人の連携をAIで支えるモデルです。

採算だけなら入りにくい所でも、その地域のためについ取り組んでしまう動機が強みになる、と神田さんは話しました。

ここは神田さんの見方と見通しです。そのうえで、私が考えたのは、自分の会社の現場のデータとは何かを、AIと一緒に洗い出すことです。

お客さんからの問い合わせ、クレームとその解決、納期に間に合わせた工夫の記録。小さな会社にもある記録です。

AIは、その記録を並べて見せる道具になります。誰のどの判断や連絡が滞っているかを具体的にする。地域でAIを使う入口もそこにある、と私は読みました。

09

小阪裕司さんと神田昌典さんの答え。人に検索される時代は、お客さんの物語を先に

自分の順位よりお客さんの物語、という対比の図解。左は拡声器で自分が前に出る、右は6つの桃の輪でお客さんの物語が語られて知られる。下に役職と続けたいことを分ける

小阪裕司(岡山未来サミット202X 第3部 対談・33分頃)

やはり自分のお客さんたちが成功して、その物語がバーッと語られて、人検索の上位に食い込んでいくっていうのは、これからのあるべき姿だよねって、ここら辺は思っているわけなんですよ。

自分のお客さんが成功し、その物語が語られることで人に検索される、それがあるべき姿だという言葉です。質問は、機能の検索から人の検索へ移る中で、上位に入るにはどうするか、でした。

神田さんは、自分だけが検索される人になる前に、お客さんが自分らしく活躍する姿を見て関係を育てる方向を示しました。第2部の六人の桃太郎が、ここで再登場します。

技術に振り回されて、旗や目の前のお客さんが見えなくならないこと。それが対談の結論でした。

集客の質問では、誰に、いつ、何を届けるかを先に絞る話が出ました。売る側が集客に困っていることと、買う側が困っていることは別。

Product Market Fit、つまり提供内容と市場の必要性が合っている状態を目指す、と神田さんは話しました。

残りの人生を優美に生きるには、という質問もありました。小阪さんは、社長の役職をいつまで続けるかと、事業家として何をしたいかを分けて考える話をしました。役職を降りても、試したいことまでなくなるとは限りません。

転換期のマーケティングの質問では、小阪さんが第1部のスーパーを再び取り上げました。経営者が楽しみ、人生を商売で表現していると、人が引き寄せられる。好きなことを、必要とされる場へ育てる話です。

最後は、利益を何に使うか。神田さんは教員の学びと教育の構想を、小阪さんは研究と、人が開花する場を広める普及を挙げました。全3部を通して、内側の思いを言葉と実践に出し、仲間と育てる方向が一本につながっていました。

FAQ

よくある質問

Q. 岡山未来サミット202Xでは何が話されましたか?

A. 第1部で小阪裕司さんが価値創造と顧客創造、第2部で神田昌典さんが存在起点の発信と未来地図、第3部でお二人が9つの質問に答える対談をしました。主催は岡山桃太郎ビジネスアカデミーです。

Q. 小阪さんの価値創造と顧客創造とは何ですか?

A. 価値創造は、お客さんにとっての価値を高めて伝えること。顧客創造は、愛着や信頼で続く関係のお客さんを増やすことです。小阪さんは、絆がないとリピートも紹介も起きないと話しました。

Q. 存在起点とは何ですか?

A. 自分は何を何のために届けるかから始める発信です。神田さんは、悩みを指摘する問題起点はAIに頼むと似た文章が並びやすいと話しました。私は、AIを使う人ほど先に旗の言葉が要ると読んでいます。

Q. 未来地図の実演では何をしましたか?

A. 会場にいた赤ちゃんを主人公に、幸せな想像の物語を参加者で一緒に描きました。5つの問いで言葉を集め、曲線の下に創作の言葉、上に現実の行動を置き、六人の桃太郎という一歩につなげました。

Q. AIはどこで役に立ちますか?

A. 私の読みでは、お客さんの変化の道のりを聞く質問づくりと、自社の現場のデータの洗い出しです。神田さんは、日本の勝ち筋は現場のデータだと話しました。AIは道具で、旗の言葉は自分で持つ必要があります。

MATOME

岡山未来サミットのまとめ。価値と絆、旗と物語を自分の商売へ

小阪さんの第1部は、値札の先に買う理由を伝え、愛着と信頼で続く関係を育てる話でした。その学びを一人で抱えず、仲間の中で回すところまでが一続きです。

神田さんの第2部は、自分の旗を言葉にし、お客さんの変化の道のりを聞き、大きな構想を目の前の一歩につなぐ話でした。AIで文章が整う時代ほど、旗の言葉が芯になります。

第3部の対談では、はがきかLINEかより関係の設計、日本のAIの勝ち筋は現場のデータ、人に検索される時代はお客さんの物語を先に、という答えが並びました。

私の読みでは、3本に共通するのは、内側の思いを言葉にして外に出すことです。AIはその言葉を広げる道具で、言葉そのものは自分で持つ。ここが大事です。

この記事で学んだことを誰かに教えて恩送りして学びを深めよう!

COLUMN

学びは、振り返って人に話すところで深まっていく

夕方の和室の机で、開いたノートを前に顔を上げて話しかけるひろくんの水彩イラスト。机の脇に湯のみと桃の置物がある

小阪さんの話には、学ぶ、試す、振り返って人に話す、という流れがあります。神田さんの未来地図は、参加者がそれぞれの言葉を出して一緒に描いていく形。どちらも、外に出すところで学びが深まる話なんですよね。整理して終わりでは、まだ半分かな。

AI氣道『伝える機会を先に決めると、準備も本番も学びになる』より

「教えることは本当に学べる。これが、私の体感です。」

この感覚は、私が『伝える機会を先に決めると、準備も本番も学びになる』で書いたことです。準備は仮のシミュレーション。本番はリアルで、場の空気や反応から想定外の気づきや学びも起こります。小阪さんの「振り返って人に話す」は、この本番の側にある学びなのかな。

料理で言えば、下ごしらえだけでは味は決まりません。お客さんに出して食べてもらって、初めて塩加減が分かります。学びも同じ。人に出したところで、味がだんだん整っていくんです。

学んだことを最後に人に話したのは、いつですか?まねしやすい形は二つ。講演や本で学んだら、それを話す日を先に予定表に入れておきます。話す相手を、身近な人から1人決める。

話す日が決まると、その日に向けて読み方が変わります。相手の問いに答えると、自分の言葉も見つかります。準備は仮のままでいい。学んだら、話す日を先に決める。

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LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した記事

著者小阪裕司さん(第1部)/神田昌典さん(第2部)/お二人の対談(第3部)
媒体岡山未来サミット202X(主催: 岡山桃太郎ビジネスアカデミー)
公開日2026年7月開催(岡山)
元URL神田昌典公式サイト/オラクルひと・しくみ研究所

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