
WATCH REPORT
ブログをAIに書かせるほど質が落ちる不安を
70点ゲートと「$100未満で売るな」で断ち切った話
2026.09.11
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回はYouTubeチャンネル「Daniel Agrici」から、AIにブログを書かせて自動で採点までさせるClaude Codeスキル「claude-blog」の最新版v2.1.1公開ライブを紹介します。
AIにブログを書かせる時代の一番の不安って、「量産するほど中身が薄くなるんじゃないか」だと思う。今回のライブは、その不安に開発者本人が数字で正面から答えてた回。私が全部見て「ここ、経営者として痺れた」ってところを、私自身の運用と重ねて届けるね。
3行でわかるポイント
- スコア70点未満は公開ブロック——AI検索エンジンごとに0〜100点で採点し、基準に届かない下書きは自動で止まる仕組みを実装
- 値段も本気で線を引いてた——「$100未満で売るなら、このスキルを使わないでほしい」と開発者本人がはっきり助言
- 料理に例えると、新しい調理器具(AI)を入れても、味見(スコアと値付けの下限)だけは自分の手から離さない設計になってた
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GPTs研究会に参加する(無料・8,900名突破!)出典: shipping claude-blog v2, my Claude Code skill that writes & RANKS blog posts(Daniel Agrici)
2ヶ月止まっていたスキルが、v2.1.1として帰ってきた
冒頭からいきなり笑っちゃうんだけど、BGMを流すつもりが失敗して、同じ「Hi everyone and welcome」の挨拶を何度も撮り直してる様子がそのまま残ってるんだよね(0:24頃〜)。編集でカットしない、いい意味で肩の力が抜けたライブでした。その後、開発者のDaniel Agriciさんがフェイクの口ひげをつけて登場して、Claude Codeのブログ執筆スキル「claude-blog」の大型アップデートを発表すると宣言します(1:12頃〜)。
Daniel Agriciさん
“Claude Block Cloud Block skill. You want to create something sexy? You want to rank, you want to get rankings, you want to see, you want to be seen by the world, then this skill is for you.”(1:18)
「AI Marketing Hub」「AI Marketing Hub Pro」という4,700人以上のコミュニティを運営してる人で(1:38頃〜)、バージョンを1.9.1から2.1.1へ引き上げると発表します(2:02頃〜)。デモではヨーロッパとアメリカのじゃがいもを比べる記事を見せてくれるんだけど(2:23頃〜)、正直ネタとしては地味……。でもね、ここからが本題でした。GitHubを開くと「2ヶ月前から更新が止まっていた」「スターは1.5K」と本人が振り返る場面があり(5:07頃〜)、旧READMEも「情報が多すぎた」「99%の人が読んでなかったと思う」と本人が言い切ってシンプルにし直したそうです(16:35頃〜)。2ヶ月。止まってる間も裏で作り込んでいたわけで、その沈黙の間に何を仕込んでいたかが、このあとの内容でした。
私はこれ、AIツールの世界で一番大事な姿勢だと思います。派手な新機能を毎週出すより、1つのプロダクトを止めてでもじっくり作り込んで、満を持して出す。私自身も、ブログ記事を1本仕上げるとき「1本完璧に作って仕組み化で質高く量産できる」を軸にしています。最初の1本で残すべきは表面の見た目じゃなくて、「なぜこう作るのか」の判断軸そのもの。量産の前に、まず1本を魂込めて仕上げる——この順番を飛ばすと、後で必ずツケが回ってきます。
AIに書かせるほど質が落ちる不安を、スコアで受け止める設計
今回の目玉機能がこれ。書いた記事1本ごとに、AI Overviews・Perplexity・GPT系のbotなど、AI検索エンジンごとに0〜100点でスコアをつける仕組みが入りました(6:01頃〜)。ただ、この点数の位置づけについて、本人がすごく誠実な言い方をしていたのが印象的でした。
Daniel Agriciさん
“cloud blog scores each post from 0 to 100 per engine… an internal readiness heuristic built from editorial and technical signals. It is not a calibrated probability and does not predict whether any engine will actually cite [the] page.”(6:07〜6:16)
「これは較正された確率じゃない、実際に引用される保証でもない」って、自分のツールの限界を先に言っちゃうところがぶっちゃけ誠実だよね。しかもね、ブランドボイスを5〜10本のサンプル記事から学習する機能や、四半期比20%以上のアクセス減少を検知する「decay flag」も同時に入れてきました(6:57頃〜)。
Daniel Agriciさん
“catch the decay flag at 20% of greater quarter over quarter traffic decline and also we have stop weak drafts so we will not have any more weak drafts.”(7:04〜7:09)
そして一番効いてるガードレールがこれ。
Daniel Agriciさん
“if a blog is scored less than 70 then straight away it will not be published.”(7:35〜7:39)
70点未満は問答無用で公開されません。ここ、いいと思う。AIに書かせる量産って、放っておくと「出せば出すほど薄まる」方向に流れがちなんですよね。私はこの状態を「AIに量産を任せるのは、原液を薄めることなのか」というテーマでAI同士に討論させたことがあるんですが、そこで見えた結論も似ていて、量産する側が自分で歯止めをかけない限り、薄まる方向にしか進みません。私はよく「出汁がない料理を量産してないか?」って自分に問いかけるようにしてる。効率化の仕組みだけ整えて、肝心の中身がスカスカになってないか——五感で確かめる工程を、仕組み化した後もサボらないこと。今回のスコアゲートは、まさにそれを数字で強制する仕掛けだと思いました。
「Googleは気にしない」——それでも隠さない、というスタンス
SEOの話として面白かったのがこれ。Googleのアップデートで「FAQのリッチリザルトが無くなった」「Article schemaが優先されるようになった」という変化を紹介してて(9:05頃〜)、検索の仕様がどんどん変わってく様子がリアルでした。で、投稿頻度の話に移ったときに、本人がうっかり「1日に」って言い間違えて、すぐ「週2〜3本」って訂正する場面があったんですが(34:59〜)、その訂正の流れでAIコンテンツへのスタンスをはっきり言い切っていました。
Daniel Agriciさん
“No guys you don’t need to humanize your blogs by the way just for information. It doesn’t matter. Google does not give a [damn] if it’s AI written or not.”(35:15〜35:19)
「Googleが気にするのはAI製かどうかじゃなく、品質だ」っていう立場だね。私はここ、半分賛成で半分は違う考え。検索エンジンが気にしないのは確かにそうだと思います。でも、読んでる人間は気にする。だから私は逆に、AIを使ってることをカッコつけて隠さない方を選んでいます。私のブログも今回みたいにAIツール(Claude Code)を活用して作ってるって毎回明記してるし、それを恥じる理由がない。これはブランドが大事にしてる「プロセスエコノミー」——失敗も成功もリアルタイムで見せる、飾らない姿勢そのものなんだよね。技術で誤魔化すんじゃなくて、作り方ごと見せる。隠すより見せた方が、結局は信頼が積み上がります。
週3本を自動化する「Scheduled tasks」デモに見た、委ねる設計
ライブの中盤、`/blog write` コマンドの実演があって、トピックを一つ与えるだけでエージェントが8〜20分くらいかけて記事を丸ごと作っちゃう(28:37頃〜)。で、そのあとがすごい。Claude Desktop・Codexの「Scheduled tasks」という機能を使って、月・水・金にランダムな時刻でブログを週3本、自動生成するスケジュールをその場でポチポチ組んでみせるんだよね(33:02〜34:01)。画面には「Daily briefing」「Weekly review」「Content ideas」みたいなプリセットのタスクカードがずらっと並んでて、ブログ執筆をそこに1個追加するだけ。設定して、あとは放っておけば動く……その手軽さに、思わず唸った。
これは、私が毎日やってることと構造が完全に同じです。私の場合はAI秘書の凛ちゃんとAGI Cockpitっていう指令室で回してるんですが、実はこの「委ねる」を覚えたきっかけは、体調を崩して強制的にLIVE配信を中断せざるを得なくなったこと。ただっちが代わりに継続してくれたんだけど、最初は正直「居場所を奪われた」っていう複雑な感情もあった。でも結果的に、ただっちも成長したし、番組もより良くなって、私の負担も減りました。手放したら、全部良くなったんだよね。今回のScheduled tasksデモも、まさに「予約して、あとは委ねる」の実演で、抱え込みOSから委ねるOSへの入口として分かりやすい機能だと思います。
安いモデルにデータ集め、強いモデルに判断させる役割分担
SEOデータの取得先として紹介してたのがDataForSEOっていうツール。「Ahrefs・Semrushは月$200かかるけど、DataForSEOなら$50で半年持つ、月換算だと$9くらい」と具体的な数字で比較していました(41:56〜42:10)。でね、コストを抑えるコツを聞かれたときの答えがすごく本質的でした。
Daniel Agriciさん
“yes Mr. [commenter], it’s just to use a cheaper model. I mean, you want to have lower quality, you can use a cheaper model. You want to have the best quality, you can use the best model.”(52:20〜52:23)
データ収集みたいな単純作業は安いモデルに、記事の構成や判断みたいな頭を使う部分は強いモデルに。このスキル自体もClaude・Codex・Gemini・Hermes・Kimi K3など複数のエージェントで動くマルチモデル対応で(83:52頃〜)、実演ではClaude(Sonnet)が生成した記事のレビューもやってて、カバー画像が気に入らず「Pexelsから画像を取ってきて、もっとミニマルにして」って修正指示を出す場面もありました(74:00頃〜)。最終的にはこう読み上げていました。
Daniel Agriciさん
“its mission is to always craft at least 90 out of 100. And right now [it] got a score of 90 out of 100. No P0 blocking[,] false. Let’s save the review and confirm the full page pipeline is green.”(91:21〜91:27)
90点。合格ラインの70点をしっかり超えて、承認して進めていました。この一連の流れ、いいと思う。安いモデルと強いモデルを役割で分ける発想は、うちのブランドで言うと「人間は縦に掘る。AIは横に広げる」に近いです。人間が「どこを掘るべきか」を決めて、AI同士が横で作業を分担する。上下じゃなくて、役割の違いなんだよね。データ集めのAI、執筆のAI、判定のAI……それぞれ得意な仕事に配置し直すだけで、コストも質も両方コントロールできます。これは私のブログ制作の現場でも、ライター役と審査員役を必ず別セッションに分けて回してる理由と同じ発想でした。
AIブログの値段は$10じゃない。「$100未満で売るな」と言い切った理由
一番グッときたのが、締めの少し前で語られた値付けの話。AIでブログを量産できるツールを紹介する動画で、値段を安く見せる方向に流れがちなところを、この人は真逆をいきました。
Daniel Agriciさん
“My honest advice to you is to sell a blog for at least 100 bucks. 100 bucks at least is one blog depending of course of your region.”(97:53〜98:02)
地域ごとの目安まで具体的に示してて、「最低$100(米国)、$80(欧州)、$50(東欧)を下回るなら販売するな」「$10で売るなら、このスキルを使わないでほしい」とまで踏み込んでいました(97:44〜98:19)。$10。—— AIで一瞬で作れるからこそ、安売りしたくなる誘惑があるはずなのに、それを本人が自分の言葉で止めにいっていました。
私はここに一番共感しました。高く売るのは自分が儲けるためじゃなくて、値段を「エコシステムになるかどうか」で決める話を書いたことがあるんだけど、根っこは同じなんだよね。安かろう悪かろうではお客様を救えないし、自分の命を削って得た経験や技術を安売りするつもりもありません。高く売ることで、しっかりしたサポートやサービスを通じて結果へ導けるし、相手に投資以上の還元をして三方よしにできます。AIが効率化してくれる部分と、値段の正当性は、実は別の話。効率が上がったからといって、価値まで安くする理由にはならないんだよね。
よくある質問
Q. claude-blogの「70点未満は公開しない」って、誰でも設定できるの?
A. ライブ内では、この基準はスキル側に組み込まれたガードレールとして紹介されていて、ユーザーが個別に閾値を細かく調整する手順までは実演されていません。まずは「量産する仕組みに、自分で歯止めをかける発想」自体を持ち帰るのがおすすめです。
Q. AIで書いたブログはGoogleに不利になる?
A. 動画内でDaniel Agriciさんは「GoogleはAI製かどうかを気にしない」と明言しています。ただし私自身は、検索エンジンが気にしなくても読者は気にすると考えていて、AIを使っていることを隠さずに書く方針を選んでいます。
Q. AIブログの値段って結局いくらが目安?
A. 動画では地域別の目安として「米国は最低$100、欧州は$80、東欧は$50」が語られていました。金額そのものより、「効率化できるからといって値段まで安くしない」という考え方を持ち帰るのが大事だと思います。
まとめ——量産の質を守るのは、仕組みじゃなくて下限を決める勇気
1時間43分のライブを見終わって残ったのは、「AIに量産させても質は守れるのか」という問いへの、私なりの答えでした。答えは、守れる。ただし条件付き。スコアという下限、値段という下限——数字で「ここより下はやらない」と決めておくことが肝でした。70点ゲートと値付けの下限、この2つの数字があったから量産の質が守れていた。Scheduled tasksで自動化しても、マルチモデルで役割分担しても、この2つの下限さえ手放さなければ、量産は薄まりません。
で、委ねるために必要なのが、渡せる基準(スコア)と、譲らない一線(値段)。この2つさえ決めておけば、あとは思い切って自動化してもいいと思います。むしろその自動化で空いた時間を何に使うかが、その人らしさになります。あなたなら、AIに量産を任せるとして、どこに下限を引きますか。
COLUMN
量産と魂は、両立しないわけじゃない
この動画を見ながら、私は自分のブログ制作のことを考えていました。私も今、AI氣道のブログ記事をAIと一緒に量産する仕組みを回してるんだけど、正直に言うと「量産と1本入魂は矛盾しないか」って何度も自問してきたテーマなんだよね。答えは、矛盾しない。ただし、量産する前に「これより下は出さない」という基準を、人間が先に決めておく必要があります。
料理に例えると、この動画のスコアゲートは「出汁の濃さを機械で測る」ようなものだと思います。出汁が薄い料理は、どれだけ盛り付けを頑張っても、食べた瞬間にバレる。AIブログも同じで、構成がどれだけ整ってても、原液——つまり本人の体験や判断軸——が薄いと、読んだ瞬間に伝わっちゃう。だから私は、量産の手前に必ず「原液」を用意します。日々の振り返り、失敗談、判断の理由。薄めて配る前の、濃い一次情報だよね。
値段の話も刺さりました。私自身、コンサルの価格を安く見せたい誘惑と何度も向き合ってきたんだけど、「安かろう悪かろうではお客様を救えない」というのが今の結論。自分の命を削って得た経験を、安売りするつもりはありません。高く売るのは自分が儲けるためじゃなくて、しっかりしたサポートを通じて結果へ導くため。Codexに5回却下されて気づいた「賢いAI」より「委ねるAI」だった話と同じで、AIに委ねる範囲を広げるほど、逆に「ここだけは人間が決める」という一線がはっきりしてくるんだよね。
未完成でもいい。80%で出して、残りは委ねて、スコアと値段の下限だけは卒業しない。それが私の「量産の質を守る」の現在地です。
関連記事
AI検索時代のSEOの現在地を、別の視聴レポでも深掘りしてます
AIに何を委ねて何を人間が持つか、判断の線引きの話はこちら
「量産しても薄めない」を発信者目線で語った回。今回とセットでどうぞ
参考リンク
「AI Marketing Hub」を運営する開発者のチャンネル
今回のスキルの土台になっているClaude Codeの公式サイト
📺 今回紹介した動画
| タイトル | shipping claude-blog v2, my Claude Code skill that writes & RANKS blog posts |
| チャンネル | Daniel Agrici |
| 出演 | Daniel Agriciさん |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=Eo-mv6JE9MQ |
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