WATCH REPORT

マーケティング講座の全15章を解説、ポジショニングからSNS・広告・LP・メール・営業まで

2026.10.16

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル『orenmeetsworld』で、Oren John さんがマーケティングを一通り話した英語の動画を紹介するね。

SNSにも広告にも手を付けたのに、何から整えれば売上につながるのか見えない毎日。そんな中小企業の経営者や個人事業主に向けて書きました。長い英語動画を通しで見る時間がない経営者へ、中身を日本語で届けます。

Oren さんのマーケティング講座は、英語動画で2時間47分。ポジショニングからブランドの言葉、AI、SNS、広告、営業、社内への伝え方まで、マーケティングの全体を一通り話します。その全15章を、動画の順に全部解説します。動画の章のうち1つが長いので、2つの節に分けて、全部で16の節です。

並びは動画の順のまま。頭から通して読んでも、気になる節だけ目次から拾って読んでも、話がつながるように書いています。

売上を伸ばしたい時、SNSや広告の前に整える所はどこでしょうか?覚えられ方、AIの使い方、注目を売上につなぐ流れの順に、動画と一緒にたどってみませんか?

SPEAKER

Oren John さん(orenmeetsworld)

Oren さんは、ホワイトボードと画面共有を使って、一人でマーケティングの全体を話す語り手です。動画は英語で、約2時間47分あります。

3行でわかるポイント

  1. Oren さんは、売上の話の前に、何で覚えられるかを決めるのが先で、ポジショニングから広告もSNSもLPも決まる、と話します。(第2節へ)
  2. AIは、一人で質問するだけの段階から、プロジェクトとスキルをチームで共有する段階へ。この移り変わりが、いちばん大きな変化だという話です。(第5節へ)
  3. 私が読みどころに選んだのは、注目を集めたあと、営業が最初に触れるまでの速さが成約の見込みを左右する、という点です。(第14節へ)

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01

マーケティング講座の全体像。英語動画が話す壁は、センス、流通、注目

▲目次

動画で見るなら、0:00 からです。

作る壁が下がり、今の壁はセンスや流通から注目へ移ったことを示す図
図解: マーケティングの壁は、作ることから注目へ移った
動画キャプチャ: 画面左に Ad Accounts と ChatGPT、Build Social-Based Brand Strategy と出て、Oren さんが動画の入口を話す場面(1:00頃)
動画キャプチャ: 画面左に Ad Accounts と ChatGPT、Build Social-Based Brand Strategy と出て、Oren さんが動画の入口を話す場面(1:00頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

2時間47分の動画を、どこで区切って追えばいいでしょうか? 手がかりは、冒頭の導入。Oren さんは最初に、講座の地図を広げて見せます。この記事も、その地図に沿って16の節で進めました。

始まりは、物を作る壁が下がったという話です。アリババとインターネットが物の生産を開き、数千のブランドが生まれた、と語りました。

AIは、同じことをソフトウェアに起こしたと話します。自分のチームだけで、この数か月に大きなアプリ1つと小さなアプリ複数を動かす形に変えた、とも続けます。

Oren さんの発言(英語の原文・0:19〜)

The barriers are now taste, distribution, and attention.

今の壁は、センスと流通と注目の3つ。物を作る力より、そこで差がつくという言い切りでした。

ビジネスの世界は大きく変わっている、と Oren さんは話します。マーケティングは、いま最も求められ、最も雇われている技能だという位置づけです。

講座の約束は、マーケティングの全部を数時間で話すことでした。何も知らない人には、用語を一つずつ定義して、つなげて見せます。経験者には、AIとアルゴリズムの時代の新しいやり方を見せます。

扱う業態は、全部。ラグジュアリーの大手から、代理店やリードで稼ぐサービス業、新しいソフトやテックの事業までが入ります。

中身は4つの塊。①世界づくり(ブランドの物語、メッセージ、ポジショニング)、②需要づくり(SNS、広告、クリエイター、インフルエンサー、社員)の順に進みます。

③の戦術は、マーケが営業やリード、サイトにどうつながるかを扱います。LPとChatGPTのサイトを作って公開する所で、マーケで稼ぎたい人や高い報酬の仕事を取りたい人はここ、と話しました。

④の物語は、顧客やリードとのやり取り、キャンペーン、PR、社内にマーケを説明する話です。世界づくりの所では、AIに教える道具と、ブランドの世界を描く演習も使います。

見せ方は、ホワイトボードと画面共有。Meta広告マネージャーの画面や、メール配信のツールの画面、ChatGPTのプロジェクト作りまで映します。担当してきたブランドと有名ブランドの例も、数十個出てきます。

続いて、マーケティングの4種類の定義。ブランドのマーケは、認識、追跡できない注目、ポジショニング、ブランドの雰囲気と目的を扱います。

プロダクトのマーケは、商品の何が特別かを見つけて伝える役割でした。メッセージや見せ方、パッケージ、商品の計画を、ブランドの目標とそろえます。

コンテンツのマーケは、SNSだけではありません。営業が送る資料や提案書も含めて、ブランドの知名度を作ると話します。

デマンドづくりは、媒体を買って広告を出し、売上を作る仕事です。パートナーや代理店とも組みます。TikTok Shop や Meta広告で伸びたブランドがよく使う型だ、と紹介しました。

加えて、裏方のマーケティングオペレーション。仕組みと手順でつなぐ役割で、ネットショップの裏側やAIのプロジェクト作りがここに入ります。

昔は、CMO(最高マーケティング責任者)が全部を指揮していました。いまは役割が混ざり、若いリーダーはチームを率いながら、広告運用やSNSのコンテンツも自分でこなします。

コンテンツとデマンドづくりは1つになりつつあり、商品のマーケはコンテンツを作りながら起こります。ブランドは、世の中で管理しきれない受け取られ方になる、という話でした。

結論は、全部が分かる人になって、好きな部分を専門にすること。残りはチームとAIのエージェントで回す余地がある、と Oren さんは締めます。

壁の位置が移り変わった、という話です。作る力より、センスと流通と注目で差がつくという前提が、この先の節を貫いています。

小さな会社ほど、4種類を一人で抱える場面が多いはずです。全部を分かったうえで、どこを自分で持ち、どこを委ねるか。そこを決める地図として読めます。

02

何で覚えられているかを決める。棚テストで見るポジショニング

▲目次

この節の元の話は、5:39 あたりにあります。

棚に似た箱が5つ並び、真ん中の1つだけ朱色で目立つ。そこから、広告が安くなる、覚えてもらえる、紹介が増えるの3つへ矢印が伸びる
図解: 棚の前で、何で覚えられているかを決める
動画キャプチャ: 古いテレビを積んだ壁の前で、Oren さんが身ぶりを交えて棚テストの話に入る場面(6:40頃)
動画キャプチャ: 古いテレビを積んだ壁の前で、Oren さんが身ぶりを交えて棚テストの話に入る場面(6:40頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

SNSや広告を始める前に、Oren さんが先に話すのはポジショニングです。そもそも自分の会社は、何で覚えられているでしょうか?

Oren さんは、ポジショニングを、何で知られているか、と定義します。ありきたりでは覚えてもらえません。いちばんの目的は、覚えられること。

Oren さんの発言(英語の原文・5:58〜)

In an increasingly saturated and chaotic world with so many brands and so many things happening, positioning is simply what you’re known for.

物もブランドもあふれる、騒がしい世の中。ポジショニングとは、ブランドが何で知られているか、その一点です。

今は、AIがブランドを薦める時にも理由が要ります。ChatGPT や Google のAIの答えに出る理由は、ポジショニングに表れます。

わかりやすい例として、Oren さんは店の棚の前に立つ場面を出します。

Oren さんの発言(英語の原文・6:46〜)

If you go to a store and you go to the shelf of whatever it is you’re buying, toothpaste, toys, greens, energy drinks. You have what we call the shelf test.

歯みがき、おもちゃ、青汁、エナジードリンク。その棚の前に立つのが「棚テスト」です。

エナジードリンクの棚では、Monster Energy はカウンターカルチャー寄り、Celsius は健康食品のように見える立ち位置。Red Bull は発信するコンテンツと印象で売る立ち位置です。どのブランドにも、棚に置かれる理由があります。

立ち位置の型は、十数個。性能、カテゴリをつくる、カウンター、価値、ニッチ、世代、単一の属性、プレミアム、名前。Apple の例はカウンター、Volvo は安全の1語を持つ例です。

Oren さんは、選んだ立ち位置を北極星と呼びます。広告もSNSもLPもメールも、ここに戻ります。

Oren さんの発言(英語の原文・15:32〜)

You build that strong position, everything else gets easier, your ads get cheaper, people remember it, they refer more.

強い立ち位置を作ると、ほかのことが進めやすくなります。広告は安くなり、覚えてもらえて、紹介も増えます。

2026年9月29日、火曜日の朝6時半。この日は共演者が休みで、私が一人でお届けした朝LIVEです。

その朝LIVEで、私は、分野ナンバーワンを自分で決めていく考え方に触れて、自分も分身AIという分野でナンバーワンを宣言していく、と話しています。

同じ話の中で、私はこう言っています。「自分の中でベストだよという新しい軸を作ってしまうと、オンリーワンになるわけですね」

さらに、「何が最大の違いなのかというところが核になる」とも話しています。北極星と核の話として、分身AIは人生を味わうための手段で、中心にいるのは本人だ、とも話しています。

動画は、棚の上で他と並べて、覚えられる位置を選びます。私が先に置くのは、比べない軸。覚えられる位置を先に決める入口は、重なっています。

私なら、棚の中から型を選ぶ前に、比べない軸を先に作ります。

03

ブランドの世界を、登場人物と場所とイベントで描く

▲目次

動画では 15:40 から入ります。

ブランドの世界を、登場人物、撮影場所、イベント、プロットの四つの欄で描き、続けると空白が見えてくることを示す図
図解: ブランドの世界を、四つの欄で描く
動画キャプチャ: ホワイトボードに Character、Sets、Plot と書いて、ブランドの世界を整理する場面(20:50頃)
動画キャプチャ: ホワイトボードに Character、Sets、Plot と書いて、ブランドの世界を整理する場面(20:50頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

戦略を作る前に、何を描いておけばいいでしょうか? Oren さんが出すのは、ホワイトボードの演習。ブランドの世界を、4つの欄で描きます。

使う場面は、新しくマーケチームに入る時、戦略を作り直す時、新しくフリーランスの客を持つ時です。欄は、登場人物、撮影場所、イベント、プロットの4つ。

登場人物は、ブランドを代表できる人です。画面に出る創業者、専門家、SNSの担当、雇うクリエイター、コンテンツを作る顧客、協力する他社の人まで入れます。

撮影場所の欄に入るのは、倉庫、工場、オフィス、スタジオ、研究室でした。常設の場所と、展示会のブースのような一時的な場所に分けて書きます。

イベントは、四半期のカレンダーです。会社の予定は、発売、オフサイト、毎年の展示会。文化の日付は、新年、ブラックフライデー、夏が例に出ました。

業界の欄には、競合の発売日を置きます。同じ時期にぶつけるか、前にするか、後にするか、時期を外すかを考える欄でした。

プロットは、イベントを登場人物と場所で筋書きにする欄です。味方は協力するブランドやクリエイター、敵は競合の動きへの応じ方。

特別企画は、カレンダーの空いた所に置く自分のイベントやシリーズです。大きなホワイトボードに貼り、毎月か四半期ごとに更新します。

続けると見えてくるのが、空白。カメラに出る人がいない、日程が空いている、といった穴です。面接にこの地図と60〜90日の計画を持っていくと驚かれる、という経験談も Oren さんは話しました。

読みどころは、空白が見える仕組み。人と場所と日付を一枚に並べると、足りない物が自然に浮かびます。

小さな会社なら、登場人物の欄が社長一人で埋まることも多いはずです。

自社の世界を4つの欄で描いたら、どの欄がいちばん空くでしょうか?

04

一つの文と一つの文体で、ブランドの言葉をそろえる

▲目次

元の動画は 24:43 から。

左に誰に・何を求めている・どんな商品か・何を解決する・競合とどう違うの5つの空欄がある一つの文、右に一つの文体。下に台本・広告・メールの3つの使い道
図解: ブランドの言葉を、一つの文と一つの文体にそろえる
動画キャプチャ: 画面の文字で For our target who、Brand is the category that gives a benefit と一つの文の型を示しながら、Oren さんが話す場面(26:00頃)
動画キャプチャ: 画面の文字で For our target who、Brand is the category that gives a benefit と一つの文の型を示しながら、Oren さんが話す場面(26:00頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

立ち位置の次に Oren さんが話すのは、それを言葉にすること。ミッション文やタグラインの多くは、いまはそれほど大事ではなくなった、という見方です。

以前は、ミッション文、タグライン、ビジョン文を作っていました。要るのは立ち位置の核と、それをAIと一緒に書ける力だ、と話します。

AIに大量の例を読ませる話は、よく耳にするもの。それに対して Oren さんが言い切るのが、次の一言です。

Oren さんの発言(英語の原文・25:39〜)

I think you need one statement and one style.

要るのは、「一つの文と一つの文体」。大量の例より、核になる一文と書き方の型をそろえれば足りる、という話です。

一つの文の型は、ターゲット、ニーズ、ブランドのカテゴリ、便益、競合との違い、の順です。画面の例は、脇腹の痛みを抱える長距離ランナーに、電解質のサプリがすぐに効くという文でした。

砂糖入りの電解質飲料とは違い、反動が無い、という差別点で締めます。衣料品の例も出ます。

まず決めるのは、ターゲット。次にそのニーズを決めます。頭で考える欲求でもかまわず、かっこよく見られたい、仲間がほしい、という例が挙がりました。

文体は、ブランドに合う物を選びます。1つに絞らなくてかまいません。

ダイレクトレスポンス型は、急がせて、正面から言い、数字で説明する型。避けるマーケターは多いものの、効き目はいちばん高いと Oren さんは話します。ほかに、エビデンス型、ヒューマン型、カルチャー型の文体も見せました。

言葉を何本も並べるより、一つの文を決めて使い続ける形。迷った時に戻れる一文です。

一つの文があれば、SNSの投稿も広告もメールも、同じ言葉から書き始められます。

自社を、ターゲットとニーズから一文で言えるでしょうか?

動画は、文と文体をそろえる型を示します。私が残したいのは、表面の文体より、なぜ?とその判断軸です。

05

AIは一人用からチーム用へ。プロジェクトとスキルを共有する

▲目次

ここに当たる動画の場面は 31:04 からです。

話す、プロジェクト、スキル、エージェント、社内の頭脳の5段の階段。階段の上に、みんなで共有するという矢印があり、一人用からチーム用へ進む
図解: AIの使い方を、一人用からチーム用へ5段で進める
動画キャプチャ: 画面いっぱいに 5 LEVELS と出て、AIの使い方の5段階を話し始める場面(33:50頃)
動画キャプチャ: 画面いっぱいに 5 LEVELS と出て、AIの使い方の5段階を話し始める場面(33:50頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

Oren さんは、AIの使い方を5つの段階に分けて話します。ChatGPT に質問して、答えをもらって終わり。そんな使い方で止まっていませんか?

段階は、質問するだけ、プロジェクト、スキル、エージェント、マーケの頭脳の順に進みます。Oren さんは、ほとんどのチームが最初の段階にとどまっていると話します。

Oren さんの発言(英語の原文・33:54〜)

So the first level that’s 90% of teams have adopted AI is just chatting.

AIを取り入れたチームの9割が、チャットで質問するだけの段階にいる、という見立て。

次の段階のプロジェクトは、ChatGPT の中に作るチームの共有の場です。入れるのは、商品資料やサイトの文、立ち位置の文、お客様の声やレビュー。

ブランドガイドは、全部が関係するわけではないので、大きいまま入れません。

Oren さんの発言(英語の原文・34:10〜)

Instead of just chatting and just asking randomly for on the internet, you create a project. Now you are applying context to that intelligence.

質問を投げて終わらせずにプロジェクトを作れば、AIの賢さに自社の文脈を重ねられる、という話。

スキルは、何度もやる作業をAIの手順にした物です。例は、新商品のたびに作るQ&Aと診断のページや、カテゴリ比較の広告の量産。

エージェントは、自分の代わりに動く物です。Meta広告を読むだけの権限で、毎週金曜に前の週のまとめを作らせる例も出ます。そして、Oren さんが挙げる、いちばん大きな変化。

Oren さんの発言(英語の原文・35:23〜)

the biggest change that most people need to do is moving from single player to multiplayer for AI.

いちばん大きな変化は、一人で使う形から、チームで使う形への移行です。バラバラに使うと意味が薄い、とも話します。

では、誰が持つのか?プロジェクトを保つ担当を1人決め、スキルも作る担当と更新する担当を決めます。

見ている人がやるのは、プロジェクトを作って保つことと、繰り返す作業をスキルにして共有すること。この2つだけでも非常に価値があり、ここに力を使うように勧めています。

この段階の分かれ目は、AIを使えるかどうかより、誰がAIを持つかにあります。保つ人と、更新する人を決める話。

2026年9月29日の朝LIVEで、私は「分身のAI育ててAIカンパニーで仕事させてAIカンパニーで暮らし生活をさせていく」と話しています。

同じ発言には、「ダブルループをさせていく」という言葉も出てきます。

動画で文脈を共有するのは、人のチームです。私の場合は、自分のAIに仕事を分けて任せる側。

立つ所は違っても、AIを一人用から役割を分けた形へ移す点は重なります。

AIチームの話は、同じAIでもハーネス設計で結果が別物に。30体のAIチームで実践する凸凹の噛み合わせで紹介しています。

私が抱え込みになりやすいのは、結果を自分で完成させなければと思う時。

私なら、AIを一人で抱え込まず、仕事を分けて任せる形から始めます。

06

SNSの注目は柱を決めて数字で入れ替える。競合は客のスマホに出る全部

▲目次

動画の 38:22 から先が、この節の元の話です。

左にスマホの画面、右に柱の形式の3本の柱。下に、月末に数字で比べる、弱い柱を入れ替える、また比べるの流れ
図解: SNSは柱を決めて、毎月数字で入れ替える
動画キャプチャ: SNSの投稿の切り口を出すツール Content Oracle の画面を、Oren さんが見せている場面(63:00頃)
動画キャプチャ: SNSの投稿の切り口を出すツール Content Oracle の画面を、Oren さんが見せている場面(63:00頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

Oren さんは、需要づくりの道を、SNS、広告、こちらから連絡をとるアウトバウンド営業に分けます。中でも先に話すのは、広告を買わなくても注目が取れるSNS。最初に、どこで注目を集めますか?

SNSは新しく、昔のマーケターの多くは使い方を知らないまま、古い手法を使っている、という見方。

Oren さんは、いまのマーケターの強みをこう言います。

Oren さんの発言(英語の原文・40:08〜)

The advantage we have in the modern era as marketers is that social media gives you free attention.

いまのマーケターの強みは、SNSなら広告を買わずに注目が取れることです。最初の投稿から大きく再生される可能性があり、昔はできなかった、という話。

公式アカウントより、周りの人のほうが力を持ちます。例は、専門家や創業者、雇うクリエイター。人は人柄に集まる、という指摘です。

媒体は、全部を中途半端にやるより少数に絞ります。TikTok は動画の出来次第で始めから注目が来る場所。ただ企業名義の1アカウントでは難しく、社内に分かる人がいなければ Instagram の転用で足りる、という話です。

Instagram は始めから見られますが、商品の写真を並べるだけでは見られません。型は3種類。専門家が出る型、1週間の出来事を見せる物語の型、1投稿ずつ作品にするアートディレクションの型です。多くは専門家型で足りると話します。

YouTube は、カメラの前で話す人がいるサービス業向け。よくある質問に答えて専門性を見せれば、再生が数千でも質の良い見込み客が取れると話します。サムネイルと題名が分かる人が要る、とも続けます。

LinkedIn は、チーム競技という見立て。社員5〜10人以上が一緒に投稿し、反応し合うほど会社の投稿が広がります。リードを取る事業や B2B に向く媒体です。

目的は、認知と売上の2つ。投稿ごとにはフック率、再生、保存、シェアを見て、アカウント全体では月の到達数とメール登録やリードの数、できれば売上への結びつきを見ると話します。

コンテンツのファネルは上・中・下の3段。上は注目を取り、中は教えてブランドを知らせ、下は売るためだけに置きます。服のブランドの例では、上が話題の企画、中が着こなしの解説、下が創業者が新作の推しを出して今買うよう呼びかける場面。

Oren さんの発言(英語の原文・53:17〜)

You are not competing with them. You are competing with everything else that shows up when your ICP, your ideal customer profile, opens their phone.

競う相手は、同じ業界の会社ではありません。お客様像の人がスマホを開いた時に出てくる、全部と競うという考え。

確かめ方は、お客様がフォローしている人をフォローするアカウントを作り、毎日10〜15分、数週間見続けることです。出てくるのは同業の会社より、個人や寸劇、笑える投稿や共感できる投稿。

進め方は、まず投稿の型を3〜5本決めます。例は、カルーセル、Vlog、座って解説する動画で、この型が「柱」になります。

それぞれを月3〜4回出し、月末に再生、保存、シェア、最初の数秒の保持率を柱ごとに比べる流れ。Oren さんは、良いSNS担当の姿をこう話します。

Oren さんの発言(英語の原文・60:34〜)

You know what good social managers do? They don’t rely on their instinct or say, “Oh, that doesn’t work or this works.” They validate it with numbers.

優れたSNS担当は、勘に頼らず、数字で確かめます。2か月続けて悪い柱は入れ替え。上司の親戚の思いつきも、1つの柱として数字で判定できると続けます。

柱を数字で入れ替えるのは、勘と好みの言い争いを終わらせる仕組みです。誰の案でも、同じ数字で比べられる形。

私が先に置くのは、数字で柱を入れ替えるのとは別に、発信を自分が見える鏡として続けることです。

お店の発信を整える話は、インスタ集客のやり方を解説。お店が先に整える設定3つと、リールとフィードの使い分けで紹介しています。

07

広告の基本。ROAS・CAC・LTVと、お金を向ける媒体の順番

▲目次

この節に当たる動画は、67:29 から始まります。

広告は売値から逆算する図。売値から原価と利益を引いた残りが広告に使える額で、お金を向ける順番も並ぶ
図解: 広告は売値から逆算し、お金を向ける順番を決める
動画キャプチャ: 画面に COST-PER-CLICKS の文字が出て、Oren さんが広告の指標を説明している場面(72:30頃)
動画キャプチャ: 画面に COST-PER-CLICKS の文字が出て、Oren さんが広告の指標を説明している場面(72:30頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

Oren さんは、広告は思われているより簡単だと話します。デザイナーや動画の作り手にも役立つ技能、という見方。用語と媒体の順番を押さえると、広告の画面はどう見えてくるでしょう?

進め方は、用語、媒体、Meta広告の実演の順。最初の用語の ROAS は、広告に1を使っていくら戻るかを表す数字です。0.5なら半分しか戻らず、2なら2戻ります。

広告でいちばん大事な数字、という位置づけ。売値が原価の4倍の商品で ROAS が2なら、売値の半分が広告に使う額、4分の1が原価、残りの4分の1が利益になると話します。

広告は測れるから、社内で議論にもなります。SNSで認知と最初の売上やリードを作り、広告で仕上げる流れ。この2つがあれば始められ、数字で示せるほど予算も取りやすい、という見方です。

CPA は、売上などの行動1回に使う広告の額の平均。同じ額でも、商品の売値で意味が変わります。CAC は新しい顧客を1人取る額で、LTV は1人の顧客が何年かで買う合計です。

初めの会社は、手元の現金が限られた状態。だから初回の購入で利益が出る形を求めます。余裕が出ると、LTV と比べて初回を見られるようになり、初回が赤字でも長期で利益が出るなら構わない、という考え。

CAC と LTV は、3対1を目安にするブランドが多いと紹介します。Oren さんは、取引先と動く時の北極星にこれを使います。1〜2年測り、1人の顧客が平均で使う額の3分の1を獲得の目標に置き、この経済が合うと急成長できた、という経験談。

広告ごとの指標は、クリック率、カート追加、チェックアウト開始、メール登録、クリック単価、CPM(1000人に見せる額)、サムネ停止率。目標が出ているなら後ろの3項目は深追いしない、という見方です。

媒体の最初は Meta で、Facebook と Instagram に広告を出します。広告を始めるブランドの9割が、まずここを選ぶという話。Google 広告は検索の多い商材で良いものの、画面が難しいと話します。

TikTok 広告は、Meta がうまくいっている時の次の手。規模は Meta の3割、場合により5割ほどです。YouTube 広告は割安で Meta の次に良く、LinkedIn 広告は高いものの B2B や高額商品で効くと紹介します。

広告に使う額がかなり大きくなってからは、ゲームアプリ内の広告や Shopify のアプリなど、増分の媒体を数%足す形。

勧める順は、Meta、Meta の広告を転用する TikTok、横長版を作る YouTube、同じ時期に Google、最後に増分です。ニッチな商材では、ニュースレターの広告枠を買って見込み客を取る使い方もあると話します。

Oren さんの発言(英語の原文・77:29〜)

media buying is simply directing money to things that are working. And testing new things to continue to have things that work.

広告を買う仕事は、うまくいっている物へお金を向けること。そのうえで新しい物を試し続け、数本出して待つのではなく、毎週くり返します。

大きく動かせるのは、お客様は誰か、メッセージ、売る商品、価格帯、オファー、クリエイティブの6つ。安い商品で経済が合わない時はセット商品を考え、運用するファッションブランドでは広告で売れやすい価格帯が決まっていた、と話します。

広告の話の土台は、ROAS と CAC と LTV の3点です。売値と原価から逆算する計算。媒体を選ぶ前に、1人のお客様を取るためにどこまで広告に使えるかを決めておく。それが出発点になります。

その数字が決まっていれば、どの媒体の結果も同じ基準で比べられます。

08

Meta広告は、広告セットごとに試して毎週入れ替える

▲目次

動画で追うなら 78:40 からです。

新しい物を試す、効いた物に増やす、効かない物は止めるの3つが輪になり、毎週まわす。右に、同じ考えの広告を一つの箱にまとめた絵
図解: 広告は、毎週試して、増やして、止める
動画キャプチャ: 広告の管理画面で、予算の決め方を広告セットごとに選んでいる場面(80:00頃)
動画キャプチャ: 広告の管理画面で、予算の決め方を広告セットごとに選んでいる場面(80:00頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

広告を出したあと、毎週どう回すのか?Oren さんは、Meta広告マネージャーの画面を開きながら話します。目的、予算、ターゲット、数字の読み方までを、順に追う節。

目的は売上で、まれにリード。予算は、キャンペーン予算か広告セット予算かを選びます。Meta のアルゴリズムをどれだけ信頼するか、という選択です。

キャンペーン予算は Meta に任せ、考えどうしを比べて配分させる形。データが多く、顧客リストも揃った慣れた人向けで、始めたばかりなら広告セット予算を勧めます。

新しい考えごとに広告セットを作り、その考えの広告を3〜10本入れて試します。創業者の広告、アート寄りの写真のカルーセルなどが例。当たればそこへお金を足し、ほかの広告には影響しません。

入札は最大ボリューム。ROAS の目標や入札上限は慣れてから、計測方式は標準でよいと話します。予算は1広告セットで毎日一定額から始め、多いほど学習が早い、という説明です。

オーディエンスは、自社サイトやSNSの動き、取り込んだリードの名簿から作れる仕組み。Meta が学ぶ材料になります。広告の画面では、クリエイターがくれる広告コードを貼って、相手の投稿を広告として出すこともできます。

ターゲットの始めはルックアライク。自社の顧客リストを取り込み、似た人に出す方法で、3%から始めて10%へ広げます。データが無ければ国・年齢・関心で選び、データが貯まったらブロードに広げて Meta に任せると話します。

毎週の流れは、クリエイティブ戦略、媒体の購入、数字の読み取り、次のクリエイティブの決定のくり返し。担当は同じ人でも、分けてもよい、という話です。

始めたばかりなら、週に新しい広告セットを2〜3つ、各3本ほど。広告セットは顧客像と制作の型でまとめ、軽い手直しではなく、別のクリエイターや別の撮り方に作り替えます。

Oren さんの発言(英語の原文・85:19〜)

I would have a goal cost per action what do I really want a sale to be or what do I want a lead to cost and to test something I’d be spending 3 to 5x what that target is to basically see if you begin to hit it

先に決めるのは、1件いくらで取りたいかの目標。テストでは、その目標の3〜5倍を使って届くかを見ます。

目標に近い成果ならお金を足します。成果が無くても、カート追加やメール登録が多ければ、LPやメッセージを直して続ける判断。ひどければ止め、当たれば足す流れを毎週くり返すのがスケールです。

数字の読み取りは、使いにくい管理画面より、ChatGPT から Meta につなぐ方法を勧めます。設定は15分ほど。毎週月曜に前の週の成績を聞け、予算の変更や広告セットを止める軽い操作まで頼めると話します。

広告の公開は管理画面で行います。自動化しすぎると、Meta がアカウントを止めることがあるため。広告セットに顧客像と制作の型を名付けておけば、新しい広告案やフック、静止画の見本まで作らせて、デザイナーに渡せます。

広告の種類は、静止画、動画、カルーセル、カタログの4つ。最後の需要づくりは、こちらから営業のメッセージを送るアウトバウンドで、受託開発の代理店だった最初の会社をこれで立ち上げたと話します。

広告は、一度作って終わりの物ではありません。毎週、数字を見て直す作業。

2026年6月12日のマッチングライブで、私は、AIは視点がいくつも持てる、と話しました。そのとき口にしたのが「こういうお客さんだったらどう、この広告見てどう感じてどう思うの」と「その人だったらこれ申し込むかな」です。申し込むかどうかまで、AIの客役で確かめる話。

LPについては、「作ってそのペルソナに見せて反応をもらって、それに基づいて改善して」とも話しています。出す前に、客役の反応で直していく流れ。

動画のテストは、実際の予算を使って数字で判定します。私が話したのは、出す前にAIの客役へ見せて直す考え方。反応を確かめてから次を決める点は、重なる所です。

09

クリエイターとインフルエンサー。ブリーフと広告コードの使い方

▲目次

元になった場面は 90:58 から。

クリエイターを三層で組む図。錨になる大きな人、ニッチで成功した人、広告素材を大量に作る小さな作り手が組み合わさる
図解: クリエイターは三層で組み、指示書で素材を決める
動画キャプチャ: 黒い画面に、That certain people appeal to other types of people の文字と、大小の白い丸が並ぶ場面(92:35頃)
動画キャプチャ: 黒い画面に、That certain people appeal to other types of people の文字と、大小の白い丸が並ぶ場面(92:35頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

クリエイターとインフルエンサーは、何が違うのでしょう?Oren さんは、まだ名の知れていない作り手と、一言で流れを動かせる人を分けて話します。良い素材を左右するのは、ブリーフという指示書だという見方です。

クリエイターは、まだ名の知れていない人から、ファンのつき始めた人までの作り手。有名人ではなく、広告の素材では成績の上位に来やすい存在です。見た目や話し方の違う声を揃えるほど、いろいろな人に届くと話します。

使い道は4つ。広告の素材、商品を贈って投稿を待つシーディング、売上の一部で作ってもらうアフィリエイト、自社アカウントの顔として物語に出てもらう形です。

例として、ファッションの制作会社の顔になった友人や、別アカウントでホワイトボード解説の人を使ったメンタルヘルスのアプリ、数十人に似た動画を作らせた文芸のアプリが出ます。

探す順は、まず自社の顧客リストから。次に、広告を回してくれる人を探すサービス、自分のアカウントに出てくれる人を探すサービス、代理店、管理つきのプラットフォームと続けます。

インフルエンサーは、一言でキャンペーンを動かせる、影響力の大きい人。Oren さん自身もマーケの世界ではこちら側で、Shopify の新機能の発表のたびに協力すると話します。

組み方は三層。下に広告素材を大量に作る小さなクリエイター、中にニッチで成功した人、上に錨になる数人の大きな人を置き、三層が組み合わさってキャンペーンになります。

探す作業は、エージェントを試す題材に向く、という話もあります。SNSで語を検索し、リストにして、活動中か確かめ、最初の連絡メールまで。このくり返しを、ChatGPT で自作のエージェントにする例です。

連絡は数を打つ勝負。良い素材はブリーフ次第で、ブリーフはクリエイターやデザイナーに渡す指示書です。Oren さんは、長い項目の一覧からキャンペーンごとに足し引きする、モジュール式のブリーフを使います。

Oren さんの発言(英語の原文・98:06〜)

the best 10% of creators and influencers you work with, people that really know what they’re doing, they don’t use the brief.

上位1割のクリエイターやインフルエンサーは、ブリーフを使わなくても動けます。残りの9割には要る、という線引き。

代表の項目は、最重要のメッセージ2つ、ターゲット、コンテンツの型、フックの手本。ターゲットは、ペルソナを ChatGPT に入れて概要を作れると話します。

ホワイトリスティングは、クリエイターが自分の投稿に出した素材の広告コードをもらい、Meta に貼って、相手の名義で広告として回す方法。通常の広告より成績が高いことが多い、と話します。アカウントによっては、広告の3割から5割がほかのアカウント名義です。

ダークリスティングは、相手の名義で出しつつ、相手のフィードには出さない方法です。クリエイターとインフルエンサーを使うなら、できるだけ多く回す、という勧めで締めます。

ブリーフの話で押さえておきたいのは、上位1割には任せて、残りには指示書を渡すという分け方です。誰に何を渡すかを先に決める使い分け。

小さな会社がクリエイターに頼むなら、まず最重要のメッセージ2つを、自分の言葉で書けるかが出発点になります。

自社の商品で、お客様に必ず伝えたい2つは何でしょう?

10

注目から売上まで、流れをホワイトボードに描く

▲目次

動画の 103:02 からが、この節の元の話です。

注目から売上までの道筋の図。広告、SNS、紹介、検索から、一つのページ、リード、営業、売上へ進む
図解: 注目から売上までの道筋を、一本の流れで描く
動画キャプチャ: ホワイトボードに、注目、呼びかけ、リード、売上と書いて、流れを説明している場面(105:40頃)
動画キャプチャ: ホワイトボードに、注目、呼びかけ、リード、売上と書いて、流れを説明している場面(105:40頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

SNSや広告で集めた注目は、そのあとどこへ向かうのでしょう? Oren さんは、その道筋をホワイトボードに描きます。終点に置くのは、リードと売上。

この節で扱うのは、集めた注目を売上に変える流れ。ファネルとも呼ばれる道筋です。

Oren さんの発言(英語の原文・103:17〜)

your goal as marketing is not to do cool campaigns. It is not to avoid being quantified. It is to drive leads and sales for whatever business you work for.

マーケの目的は、目を引く企画を打つことではなく、働く会社にリードと売上をもたらすこと。

数字で測られることを避けない人ほど、働きに見合う報酬を得られると言います。デザイナーとして長く数字を避けてきた本人も、望んだ成功は流れを理解した先にあったと振り返ります。

注目の入り口は、広告、SNS、紹介、検索、店の前や売り場の通路を歩く人通り。紹介は人が薦めてくれること、検索は Google や ChatGPT で自社が出てくるかを指します。

目的は、その注目をリードか売上に変えること。電話や資料が要る建設や屋根、建築のようなサービス業はリードが大事で、ネットショップは早く買ってもらう形です。

次に要るのが、行動の呼びかけ(CTA)。買う、ウェイトリストに入る、資料をもらう、相談を申し込む、といった一言です。

SNSのプロフィールは、何の会社か、何を得られるか、CTA の3行で組むと Oren さんは話します。

CTA の行き先は、1つのページ(LP)。売るなら商品ページかその派生で、TikTok のインフルエンサーの動画を並べた版や、50歳以上向けの写真で組んだ版の例も出ます。

始めたばかりなら、標準のページに集中。広告に使う額が増えてターゲットが分かれてから、LPを増やす順番です。

例に出るのは、LPの計算です。広告で100人を集めて転換率が4%なら、登録は4人。登録1人あたりの額は、集めた1人あたりの25倍になります。

11〜12人まで上がれば大きく良くなり、1人なら大きく悪くなる、と Oren さんは話します。

リードの記録先は、顧客管理のツール(CRM)。中身は、連絡の許可をもらったまだ買っていない人と、お客様の2種類です。

サービス業は電話の約束を取り、資料を送ります。ネットショップでは、カゴ落ちのメールが出番。

カゴに入れて離れた人へ自動で届くメールが、フロー(自動化)です。リマインドや別のオファーを重ねた複数通で組み、登録した時点から順に届く点で、一斉送信のキャンペーンとは違います。

営業が最初に触れる速さは、1分、5分と、できるだけ早くが基本。1分過ぎるごとに、返信の確率が下がると言います。

リード登録や購入の直後に出るのが、サンクスページ。ここに電話をかける営業本人が手順を説明する動画を置くと、通話が謎でなくなり期待も高まる、という話です。

成約を助ける素材は、人気のコンテンツ、レビュー、事例、よくある質問への先回りの答え。お客様はネットで評判を調べるので、先に答えを渡しておくと話します。

北極星の数字は2つ。LPの転換率と、リードの成約率です。さらに進めるなら、質の合うリードの割合まで見ます。

締めくくりに勧めるのは、営業と一緒にこの流れをホワイトボードに描くこと。営業にマーケを好きになってもらうためだと言います。

まず見るのは、北極星の2つの数字です。派手な企画より、LPの転換率と成約率。流れのどこで人が止まっているかが分かれば、直す場所が決まります。

注目を集めたあとの道筋は、営業と一枚の絵にして描きます。

11

LPは、買う前の疑問を取り除くページ。2つの型と作り方

▲目次

この節の元の話は、動画の 113:33 あたりです。

LPは買う前の疑問を取り除くページ。型は商品ページ型と読み物型の二つ、声は直接訴える、証拠で語る、物語で語るの三つ
図解: LPは、買う前の疑問を取り除くページ
動画キャプチャ: コピー作成ツール Copy Studio の画面に Start with the brief と出ていて、右下に Oren さんが映る場面(116:30頃)
動画キャプチャ: コピー作成ツール Copy Studio の画面に Start with the brief と出ていて、右下に Oren さんが映る場面(116:30頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

広告やSNSで集めた注目は、最後にどこへ着くのでしょう? 着地点は、LP。ホームページではなく、転換のために作ったページへ送る、と Oren さんは話します。

画面に出るのは、Oren さんの友人のブランドの商品ページ。上から順に、何が並んでいるかをたどります。

Oren さんの発言(英語の原文・114:49〜)

So the entire role of this entire page is to remove any questions or objections that someone may have about buying the product.

このページ全体の役目は、商品を買う前に浮かぶ疑問や不安を、残らず取り除くこと。

型は2つあります。1つ目の商品ページ型は、上に使用場面の写真が複数並び、科学的な根拠のある3点の便益、仕組み、臨床の効果、時間経過が続きます。

その下に、作った人の背景、成分、大量の本物のレビュー。最後が、よくある質問です。

2つ目は、リスティクル型と呼ぶ読み物のページ。知っておきたい20のこと、のような題で悩みを並べ、教えてから売ります。服なら、着こなしの手順のページになります。

大事なのは声。客層やブランドで、好まれる言い方が違うと言います。直接訴える型、証拠で語る型、物語で語る型。この3型から選ぶ話です。

Oren さんは、この3種の文体でLPの文面の雛形を出すツールを自分で作り、画面で見せます。ブリーフを入れると並ぶのは、3種の文体の文面。

ネットショップの商品ページには、多くのブランドで作ってきた標準の型もあります。上から、使用場面の写真と動画、ルーティン全体を買える導線、実例。

続いて、お客様の言葉に言い換えた便益、価値の訴え、使い方、成分、臨床試験と消費者のデータ、よくある質問。9割の商品ページにこの型を勧める、と Oren さんは話します。

別の例は、運動用ショーツのブランド 10Thousand のページ。上に、なぜ好きか、誰向けか、特徴、素材を文章で並べ、各特徴に短い動画が付きます。設計の過程、本物のレビュー、合わせる物と続きます。

ラグジュアリーの例は、Jacob & Co のページ。高額の品は疑問が違い、なぜその値段なのかに答える作りです。

見せるのは、設計の着想、制作の過程、内部の機構の接写、質の高い動画。動画の質で、LPに物語を語らせる形です。

ほかに、サプリのブランドの比較表、目標別の紹介、お客様の声の動画といった例も出ます。要は、自社の素材で組み合わせてテストすること。

他社のLPの節の並びを書き出して調べることも、勧めています。

最後は、ChatGPT のコーディング用のアプリでLPを作って公開する実演。ブランドの色や背景、画像をまとめたスキルと呼ぶ設定を作り、文面と画像を渡します。

直し方は、色を淡くする、ボタンの位置を変える、スマホでの見え方を聞く、といった往復。そのうえで公開します。

出発点は、お客様が買う前に抱く疑問を書き出すことです。型を選ぶのは、その後。疑問の数だけ、ページに置く節が決まります。

見どころは、ページの並びを売り手の都合ではなく、買う人の疑問の順に組むところです。

自社のLPには、お客様の疑問への答えがいくつ並んでいるでしょうか?

12

キャンペーンとPR。戦略と演出の違い、炎上した時の言い回し

▲目次

動画なら 122:48 から見られます。

ブランド戦略、クリエイティブ戦略、クリエイティブディレクションの三つの役割を、内部と外部でそろえてキャンペーンにする図
図解: 戦略と演出をそろえて、キャンペーンにする
動画キャプチャ: Shopify の Online と書かれたページを見せながら、Oren さんが話している場面(131:35頃)
動画キャプチャ: Shopify の Online と書かれたページを見せながら、Oren さんが話している場面(131:35頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

需要の流れが整ったら、次に何を足すのでしょう? Oren さんは、ここから物語の塊に入ると話します。足す道具は、キャンペーン、メールと継続、PR、社内への伝え方。

最初に、混同されがちな3役を分けます。1つ目のブランド戦略は、ポジショニングやトーン、次の四半期や数年の方向を決める大きな考え。会社全体に方向を与える仕事です。

2つ目のクリエイティブ戦略は、ブランド戦略に導かれる、広告アカウントやSNSの週ごとの実務。新しい角度とフックを出してブリーフに書き、クリエイターやデザイナーに渡して、結果を返します。

最後のクリエイティブディレクションは、ブランドの像を作り、キャンペーンや売り場、パッケージの更新を率いる役。撮影、写真、スタイリング、デザインもこなし、頼れる人脈を呼べる人だと話します。

戦略の担当は、そこから日々の実務に落とします。

キャンペーンは、ある時点で伝えたい考えと世界をまとめること。例に出るのは、あるアクティブウェアのブランドです。州のフェアの企画から休暇の企画へ、間を空けずに次々と出していきます。

そろって話すのは、創業者、デザイナー、インフルエンサー。

Oren さんの発言(英語の原文・129:58〜)

And they’re all talking about the same thing in the same launch. It propels that moment forward bigger than any of these individuals.

同じ発売について全員が同じことを話すと、その瞬間は一人ひとりの力を超えて前へ進む、と Oren さんは話します。

そろうのは、創業者やメールといった自社のチャンネルと、パートナー、小売、インフルエンサーといった外部。始めのうちは、自分の人たちで動画を数本出すところからでもよいと言います。

大きな機会には、大物を顔に置く錨(アンカー)の考え方も出ます。例は、Sunnies Face が香水の発売で、大きなインフルエンサーを顔に置いた形。

ソフトの例は、Shopify Editions。新機能の発表を、イベント、専用サイト、説明動画、ワークショップ、Oren さんのようなインフルエンサーの紹介で広げます。顧客は、年に1〜2回の新機能の発表に慣れていくと話します。

年間の例は、あるフィットネスクラブ。年ごとのテーマと代表のキャンペーンを発表し、店の外壁にアートとして貼り、フィードにも出すと紹介されます。

最後がPR。記事を取る価値は昔より小さくなり、かける時間と予算に見合わないことが多い、と Oren さんは話します。ただ、炎上や批判を受けた時の言い回しを練る役割は、今も大事だと言います。

例は、ある大手フィットネスクラブが、AIで作った広告の描き方を批判された件。反論するか謝るか、その先までを考える場面。

演習では、ChatGPT に危機対応の担当として、状況、ペルソナ、ネットの反応を渡し、選択肢を出させます。そのうえで、人の目でどう受け取られるかを確かめる流れ。

物語を組み立てる力は、これまでで一番大事で、一番難しい、と Oren さんは話します。

炎上した時の答えは、起きる前にAIと練習しておく、という発想です。

最初に決めるのは、3役のうち誰が何を持つかです。混ざったままだと、週ごとの実務と大きな方向がぶつかったまま進むからです。

13

メールは週1〜3通。キャンペーンと自動の流れを分けて作る

▲目次

対応する動画の場面は 133:47 からです。

メールの二本立ての図。一度に送るキャンペーンと毎週続けるメール、登録直後から自動で順に届くフローを分けて作る
図解: メールは、キャンペーンとフローの二本立て
動画キャプチャ: メールを集めたサイト Milled で、Reformation のメールの一覧を見ている場面(135:10頃)
動画キャプチャ: メールを集めたサイト Milled で、Reformation のメールの一覧を見ている場面(135:10頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

メールとSMS。派手さはありませんが、続けるほど効く道具として、Oren さんはこの2つを扱います。毎週のメールを、売上の流れの中でどう置いていますか?

入り口は、Oren さんが若いデザイナーだった頃の話です。師匠の助言は、マーケの自動化の資格を取れば、高収入の仕事に困らなくなる、というもの。

助言を受けて、メール配信ツールの会社の講座を受けます。当時は退屈に聞こえたものの、中身が分かると役立つ技能で、デザイナーもその枠の中でセンスを使える、と振り返ります。AIの時代には扱いが簡単になり、価値が高い技能。

用語は2つ。一度に送るキャンペーンと、自動で順に送るフローです。画面の Milled は、他社のメールを集めて見られるサイト。Reformation が8月に送った25通ほどのうち、上部が同じで細部だけ違う物はABテストだ、と説明します。

Oren さんの発言(英語の原文・135:40〜)

I’m a huge fan for most brands of being at a velocity of like one to three emails a week.

多くのブランドに合うのは、週1〜3通の頻度。毎日割引のメールを送る形は、名簿が減り続けて苦しい、とも言います。

フローの画面の例では、登録直後のメールの開封が35%、注文が7.3%です。2日後にベストセラー、数日後に著名人が着ている証拠、さらに数日後にオファー。

キャンペーンの種類は、道具箱として並びます。手元のコンテンツ、新しい発売、お客様の使う様子を集めるコミュニティの紹介、創業者が声を出す事業の近況、別の商品や使い方を添える組み合わせ提案。

カテゴリ・歴史・キュレーションの例には、レトロな物を集めたメールから始まった日焼け止めのブランドと、業界の動きを熱心な層へ送ったドローンの会社が出ます。営業やSNSで出る質問に答えるFAQのメールは、カード2〜3枚で足ります。

最後はセール。売れはしますが、セールだけだと名簿が慣れる、と話は続きます。いろいろな理由で開いてもらえる混ぜ方。

小さな事業やサービス業には、人の名前で送る平文のメールが向く、と Oren さんは話します。サイト制作の会社で創業者名義の会話調に変えたら、すぐにCEOとのやり取りが始まった、という例です。

フローは、メール配信のツールのテンプレートから選ぶのが出発点。ウェルカム、カゴ落ち、閲覧離脱、リピート購入などがあり、直近に買った人を除く条件、待つ時間、SMSへ分ける分岐を決めます。電話番号があればSMSで、1回作れば成果が続く、と話します。

毎週の進め方は、月曜に先週と今週を見ること。投稿したコンテンツ、コミュニティ、事業の動き、営業で出た反論を拾い、平文の物とデザインが要る物に分けます。デザインはデザイナーか ChatGPT に任せ、件名も決めて、他の素材を再利用します。

高度な使い方は、顧客名簿を層に分けるアプリ。若い世代、中高年、英語が母語でない層を見つけ、スペイン語のメールなど、層ごとに言葉を変えます。絞るのは、大きな変更だけ。

メール配信のツールを MCP(外部連携)で ChatGPT につなげば、毎週の会議でフローの直し方や新しい層を相談できる、と話します。

物を売らない事業なら、テキスト中心で十分。サービス業は、完成した工事、導入した新しい設備、チームの紹介、新しい認定、成果の出ている広告を毎週出せます。週1が出発点で、月1でもゼロよりまし。計画を持つのがマーケの仕事だ、と話は締まります。

この節の見どころは、通数より、毎週の素材をメールへ回す流れ。投稿や営業で出た反論が、そのまま次のメールの種になります。

一度作れば成果が続くフローと、毎週考えるキャンペーン。この2つを分けて見るだけで、手を付ける順番がはっきりします。

14

営業支援。触れる速さと、一番飢えている営業と組む

▲目次

この節は、動画の 148:22 から始まる話です。

注目、リード、売上へ細くなる流れ。連絡の速さが成約を決める、一番飢えている営業と組む、営業の通話メモで反論に答える、の3つの札
図解: 注目をリードと売上に変え、営業と組む
動画キャプチャ: 画面いっぱいに SALES CALL NOTES と出て、Oren さんが営業の通話メモの話をしている場面(158:00頃)
動画キャプチャ: 画面いっぱいに SALES CALL NOTES と出て、Oren さんが営業の通話メモの話をしている場面(158:00頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

営業支援。リードを売上に変える最後の区間です。Oren さんは、PRより、ここに時間を使うと話します。登録してくれた人に、誰が、いつ声をかけているでしょうか?

商品を売る会社なら小売への営業支援、サービス業なら電話でリードを取る営業を直接支える形。お金に近いほど報酬が高く、クリエイティブ戦略が高給なのも広告の売上に近いからだ、と話します。

数字に強い人に向く仕事。リードは、情報を求めて登録し、営業が成約を目指す相手で、顧客管理のツール(CRM)に状況、流入日、担当の営業、メールの回数、成約の見込み、事業の規模を残します。

営業の持ち物は、初回のメール、サンクスページ、通話の資料や事例、通話後のフォロー、アップセル用です。購入担当者が上司に説明する時、数字、比較、同業の成功例がそろっていれば通る、という話。

マーケが関わる理由は、資産、動画、SNSの成績、顧客の声を見渡せて、クリエイティブの人がいるから。玩具・家電の会社でマーケを率いた時は、作業管理ツールのフォームで資料の依頼を受け、デザイナーに割り当てて定例で見直した、と振り返ります。

素材の中身は5つ。よくある質問への答え(メールの中、PDF、社長の動画)、お客様の声と事例の1ページのPDF、毎週の一番熱いコンテンツ、業界の傾向や数字、他社との比較です。1つの素材が、メール、広告、営業で再利用されます。

リードの活かし方は3通り。責任の線は組織で違っても、マーケの成果はここで決まる、と Oren さんは言います。

Oren さんの発言(英語の原文・154:53〜)

the faster that your sales team touches a marketing lead after they come in, the higher the chance of close there is.

リードが入ってから営業が触れるまでが速いほど、成約の見込みが上がる、という話。申し込んで1分以内に電話が来るのと、2日後に来るのとでは違う、と例を挙げます。

2つ目は接触の回数。高額のアウトドア商品では、11回目の接触がいちばん成約しやすかった、と Oren さんは数えています。

決まるのは、1〜2回か、11回か。3通目や5通目のメールの中身と、電話をかける理由を営業に渡す、と話します。理由は、季節、特別、新しい内容。

最後は仕分けです。LinkedIn で社員の投稿にコメントやフォローが来たら、条件に合うかを見て、チャットで営業に回します。Instagram の DM も同じで、屋根工事なら地域のフォロワーへメッセージを送る例。

営業の売上を動かすと、営業のリーダーのマーケへの態度が変わり、ほかの施策の承認も楽になる、と話は続きます。営業が分かっていない組織なら、まず組む相手を1人。

Oren さんの発言(英語の原文・157:37〜)

Get one salesperson on your team as a marketer that you can work closely with. And usually doesn’t have to be the best one.

組むのは、近くで一緒に動ける営業を1人。いちばんできる人でなくていい、という話です。できる人ほど扱いにくいことが多く、欲しがっている人、コツコツやる人を「一番飢えている営業」と呼びます。

最後は通話のメモ。録音してメモにするツールで残し、AIに入れて、反論に答える内容、営業の準備にマーケができること、お客様の悩み、サイトの文面との差を聞きます。以前なら数百時間かかった作業が、すぐ手元でできる、という話。

2026年8月6日の分身AI講座のグルコンで、私は、マーケティングとセールス、集客とセールスを全部人に委ねるイメージを話しました。いい商品サービスを作るのが好きなら、それに集中できる組み方。

組む相手は、パーパスやミッション・ビジョン・バリューが合う人でいい、とも続けています。

動画が描くのは、社内の営業と組んで数字を回す姿です。私が話したのは、価値観の合う人に任せる形。集客と営業を一人で抱えない点は、重なります。

営業の話の続きは、営業が苦手でも選ばれる人の共通点を書いた記事にもあります。

私なら、集客とセールスは価値観の合う人に任せ、自分は商品づくりに集中する形をイメージします。

15

キャンペーンの設計図。段階と内部、外部で描く

▲目次

動画の 159:02 あたりから、この節の話に入ります。

キャンペーンの設計図。ティーザー、本番、お披露目、持続の段階を、内部、外部、パートナー、小売の側から描いてそろえる図
図解: キャンペーンを、段階と内部、外部で描く
動画キャプチャ: ホワイトボードに stages、internal、external と書いて、キャンペーンの段階を整理している場面(161:40頃)
動画キャプチャ: ホワイトボードに stages、internal、external と書いて、キャンペーンの段階を整理している場面(161:40頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

キャンペーンの設計図。Oren さんは、これをホワイトボードに描きながら説明します。段階と、内部・外部の組み合わせで組む図です。

段階は4つ。発表前に期待を作るティーザーと、大きな動画と主要な素材を出すキャンペーン本番です。

3番目はお披露目で、商品を初めて通して見せます。商品ページに置く最良の素材になり、既存の層への広告でも成績が良い、と話します。

4つ目は持続。時間をかけて素材を足し、質問や反応を反映します。半年たった商品を再び一巡させる、リフレッシュの段階が入ることもあります。

各段階には、内部と外部。内部はSNS、メール・SMS、サイト、店舗、広告です。外部はパートナー、小売や販売を手伝う人、インフルエンサーとクリエイター(シーディングも)、雑誌や業界メディア、ポッドキャストのPR。

Oren さんの発言(英語の原文・161:44〜)

And you’ve your combination of internal plus external at all these stages. It’s going to equal your campaign.

どの段階でも、内部と外部を組み合わせたものがキャンペーンになる、という話です。外部を考えることがいちばん大事だ、と Oren さんは念を押します。

作り方は、4つの段階ごとに、内部と外部で何を動かすかを決めること。先に今回の立ち位置を決め、日付と担当者を入れた素材の一覧と、いつまでに誰が見るかの逆算の予定を作ります。ブランドの世界の地図に重ねて年間で回せば本物のマーケティングになる、と話します。

見どころは、外部の欄。自社のSNSやメールだけで組まず、パートナーやクリエイター、PRまで同じ表に並べる所に、この図の芯があります。

次に出す商品の4つの段階で、外部の欄に入る名前はいくつ書けますか?

16

社内への伝え方。週1回のメールで勝ちと詰まりを見せる

▲目次

最後の節に当たる動画は、162:35 からです。

週に一通のメールで上に伝える図。今週の勝ち、やったこと、次の優先順位、詰まりを書き、社内の人に先に伝える
図解: 週に一通のメールで、勝ちと詰まりを社内へ見せる
動画キャプチャ: 画面に BLOCKERS と出て、Oren さんが両手を動かして詰まりの話をしている場面(163:20頃)
動画キャプチャ: 画面に BLOCKERS と出て、Oren さんが両手を動かして詰まりの話をしている場面(163:20頃)。出典: Oren John さんの動画「The ONLY Marketing Training Video You’ll Ever Need」

最後の節は、社内への伝え方。マーケの周りで起きていることは社内の人に分かりにくい、と Oren さんは話します。社内の人は、マーケの何を知りたいのでしょうか?

人が求めるのは、安心です。分かってやっているか、測れる成果を作っているか、気にかけているか。

勧めるのは、どの立場でも毎週、上に伝えること。メールで、今週の勝ち、やったこと、次の優先順位、詰まっている点を書きます。詰まりは、待っている相手、合意が無い件、予算の判断などです。

理由は3点。勝ちは自分で言わないと、誰も気づきません。次の優先順位を共有すれば、他部署の依頼にも答えやすくなります。

3点目は詰まり。先に伝えておけば、2週間前に伝えた、と言えます。期待をそろえられる、とも話します。

下に付けるのは、報告できる数字。Meta広告の成績、メールの数字、リードの数です。上司はおそらく見ないが、測っていることは見る、と Oren さんは話します。

例は、チームを率いた時のやり方。デザイン、コンテンツ、ネットショップ、メディア購入、現場の各チームのリーダーから報告を受け、勝ち、詰まり、数字を抜き出して経営陣に要約した、と振り返ります。

経営陣からの質問は、ほぼ無かったと言います。詰まりを示して、チームの代わりに主張もできた、という話。

Oren さんの発言(英語の原文・165:24〜)

It is a once weekly email. It will change your life and the arc of your marketing career.

週1回のメールが、人生とマーケのキャリアの流れを変える、という話です。

締めくくりに、マーケティングの核は全部扱った、と振り返ります。次は演習で、ブランドの世界のホワイトボード、注目から売上までの図、SNSの型選び、LPづくり、ChatGPT のプロジェクト作り。動かす人になれば、どの立場でもキャリアが変わる、と話します。

勝ちと詰まりを同じ1通に並べる形です。成果だけを書かず、待っている相手まで先に出すので、社内の期待がそろいます。

15章を通して見ると、覚えられ方から社内への1通まで、一本の流れでつながっています。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 棚テストとは何ですか?

A. 歯みがき、おもちゃ、青汁、エナジードリンクのような棚の前に立ち、どのブランドが何で覚えられているかを見るやり方です。ポジショニングを何で知られているかと定義したうえで、Oren さんはこの見方を紹介します。詳しくは第2節。

Q. AIの使い方の5つの段階とは何ですか?

A. 質問するだけ、プロジェクト、スキル、エージェント、マーケの頭脳の5つ。9割のチームが最初の段階にいる、と Oren さんは話します。いちばん大きな変化は、一人で使う形からチームで使う形へ移ることだと言います。詳しくは第5節。

Q. CAC と LTV は、どんな比率を目安にしますか?

A. 3対1を目安にするブランドが多い、と Oren さんは話します。1人の顧客が平均で使う額を出し、その3分の1を獲得の目標に置く考え方です。詳しくは第7節。

Q. 広告のテストは、どう判定すると話していますか?

A. 最初に決めるのは、1件いくらで取りたいかという目標。その3〜5倍を使って結果を見る、と Oren さんは話します。目標に近ければお金を足し、成果が無くてもカート追加が多ければLPやメッセージを直し、ひどければ止めます。詳しくは第8節。

Q. 営業と組むとは、どういうことですか?

A. マーケの担当が、いつも一緒に動ける営業を1人見つけることです。いちばんできる人でなくていい、と Oren さんは話します。見る所は、リードに最初に触れる速さ。詳しくは第14節。

MATOME

まとめ。覚えられ方から社内への伝え方まで、一本の流れで整える

▲目次

この記事は、時間がない経営者へ向けて、覚えられ方から社内への伝え方まで、Oren さんがマーケティング講座の全体を一通り話した英語動画を、全15章の順に16の節で整理しました。

第2節から第4節は、言葉の土台。ポジショニングを先に決め、ブランドの世界を描き、一つの文と一つの文体で言葉をそろえます。私は、棚の中から型を選ぶ前に、比べない軸を先に作ります。

第5節は、SNSや広告より前に、AIをチームで使う土台の話。AIは一人用からチーム用へ移します。私は、AIを一人で抱え込まず、仕事を分けて任せる形から始めます。第6節から第9節は、注目を集める道具の話。SNSは柱を数字で入れ替え、広告は計算から逆算してうまくいく所へお金を向け、クリエイターは三層で組みます。

第10節から第13節は、注目をリードと売上につなぐ流れ。流れを一枚に描き、LPとメールで受け、キャンペーンとPRで盛り上げます。

第14節から第16節は、人とつながる話。営業と組み、設計図を描き、社内に週1回伝えます。私が描くのは、集客とセールスを価値観の合う人に任せる形。同じ日に紹介した日本語の動画は、誰に・何を・どの順番で売るかを解説した記事にまとめています。

SNSや広告にさらに力をかける前に、ひとつ確かめたいことがあります。自分の会社が何で覚えられているかを、一文で言えるでしょうか?

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REF

参考リンク

今回紹介した動画

チャンネルorenmeetsworld
出演Oren John さん(語り手)
公開日2026年10月11日
長さ2時間46分58秒(英語)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=daCB1kVOtMA

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