Grok Botでビジネスシミュレーション|AIの会社と顧客を動かしてみた

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

Grok Botの中に会社と顧客AIを置いて、商売を動かすビジネスシミュレーションができました。会社が商品を用意し、顧客が質問して購入を判断する。支払った後は納品され、顧客がそれを使って返信文をつくるところまで進んだよ。

私がやりたかったのは、AIワールドの中でAIカンパニーが仕事をして、お客さんのAIと生々しく商売する世界。凛ちゃんに実行を頼んだ今回は、7つのBotで2仮想日・18回の判断が進み、教材や利用後の完成物、お金の記録が残りました。

でね。この使い方なら、自分の商品を売る会社と、それを使う相手を同じ実験の場に置ける。どんな条件を渡し、何が動いたのか——実物のキャプチャと、Grok Botに渡す指示の案まで紹介するね。

操作・実物確認・監査は、私の依頼を受けて凛ちゃんが担当しました。架空の会社・顧客・通貨を使った実行記録であり、現実の売上や市場需要を測った結果ではありません。

Grok Botでビジネスを動かす。会社AIと顧客AIが提案・購入判断・納品・利用を進めた7役・2仮想日・18判断の仮想実験
生成図解|会社AIと顧客AIで、提案・購入判断・納品・利用を進める。

Grok Botに7役を置き、商品を売る小さな市場をつくる

7役でつくる小さな市場。運営1役が会社3役と顧客3役の判断を進める
生成図解|運営1役が会社3役と顧客3役の判断を進める。

舞台は「AIワールド実験室」。会社「ことば工房」が売るのは、問い合わせへの返信をつくるミニ教材セットです。経営・制作・接客の会社側3役と、顧客A・B・Cの3役。全体を進める運営Botを加えて、7役の構成にしました。

Grok Bot本体の実験準備画面。左側に運営・会社3役・顧客3役が並び、会話に準備ZIPと観察画面のファイルが表示されている。
Grok Bot本体の実キャプチャ|2026年9月14日12:31(JST)、実験準備中。左側に運営1役・会社3役・顧客3役、会話には担当一覧と準備ZIP・観察画面などの添付ファイルが並んでいます。実行時に撮影した画像を保存ログから回収し、WebP圧縮して掲載。画像を押すと拡大できます。

経営は商品と方針を決め、制作は教材を用意し、接客は購入前の質問に答える。顧客は自分の予算や用事に照らして選ぶ。運営は各役の返答を受け取り、財布と出来事を記録しながら次の判断へ進める役だよ。

小さな商売の現場。

お客さんにも事情を持たせました。Aは予算40単位・使える時間12分、Bは25単位・35分、Cは60単位・8分。教材は20単位、追加の赤入れは10単位です。時間もお金も、実験用に決めた仮想の値なんだよね。

たとえばね。時間に余裕がある人なら自分で書く選択もあるし、今日は別の用事を優先してもいい。購入を強制せず、予算や時間の違う顧客がどう動くかを、商売の流れに組み込みました。

準備できたのは、教材・記入シート・記入例・商品説明・利用条件・追加サービス説明の6ファイル。会社が説明する商品と、顧客へ渡す中身を、実際にファイルとして揃えてから始めたんだよ。

Grok Bot本体から開いた共有コンピューター。ブラウザに開始前の観察画面が表示され、残り24判断・合計225単位を確認できる。
Grok Bot本体の実キャプチャ|2026年9月14日12:37(JST)、共有コンピューターのブラウザで観察画面を開いた場面。初期合計225単位、残り24判断、本編開始前の停止状態です。実行時に撮影した画像を保存ログから回収し、WebP圧縮して掲載。画像を押すと拡大できます。

開始の合図は「一周スタート」。そこから運営Botが本編を進め、上限24判断のうち18判断で終了しました。翌日には予算や経験を引き継ぎ、使える時間を戻して、再び顧客が選ぶ。……一度買った人が、その後も使うところまで扱える構成だよ。

今回の世界は、ファイルと観察画面でつくった実験室です。Grok Bot公式のBotと共有環境の説明にあるとおり、役ごとの会話と共有コンピューターを使う形。3Dの街や、顧客同士の情報が技術的に隔離された環境をつくったわけではありません。

商談から納品・利用まで、顧客の選択で流れが分かれた

買わない顧客にも完成物がある。同じ課題から3人が別の選択へ分岐
生成図解|同じ課題から3人が別の選択へ分岐。

顧客に渡した仕事は、オンライン講座「はじめての写真整理」への問い合わせ返信です。所要60分、参加費は仮想30単位、スマホ持参、定員4名という設定。初心者でも参加できるか、何を準備すればいいかという問い合わせに、120〜220文字で答えてもらいました。

初心者の参加条件や開催日など、渡していない情報は断定しない。教材を使う場合も、自分で書く場合も、同じ課題から始めています。

この中でCは、接客役へ質問してから20単位を支払い、教材を受け取りました。その後に133文字の返信をつくり、自分で受け入れを判断する「自己検収」へ進む。翌日には教材を再利用した135文字の返信も残っています。

しかもね。会話と一緒に、お金の扱いも動いたんだよ。Cの支払いはいったん前受金となり、納品・自己検収後に売上へ移る。会社の財布は、最初の100から初期制作費12を払い、Cの20を受け取って108になりました。

AとBには別の流れがありました。Aは買わずに159文字、Bも無料の手作業で149文字の返信を完成。Aは翌日に別の用事を選び、Bは必要なら手作業を再利用する判断です。購入・自作・別の用事という分岐まで、同じ市場の記録に残ったよ。

納品の先まで。

今回できたのは、会社の商品準備から、顧客の判断、支払い、納品、利用後の完成物までをつなぐこと。顧客が買うかだけでなく、手元に何ができあがったかまで読めるのが、このビジネスシミュレーションの面白いところだと思う。

監査後のデータを表示した共有用静止画面。残り6判断・合計225・未解決4件。
実行後・監査後。回収した保存データを表示する静止HTMLを、凛ちゃんがCockpitブラウザで撮影した画像です。Grokアプリのチャット画面や実行中の録画ではありません。元HTMLと取引記録は保存しています。(WebP圧縮して掲載。画像を押すと拡大できます。)

終了時は会社108、Aが40、Bが25、Cが40、制作費の受け皿に12。全体の合計225単位は開始時と一致しました。記録上の売上は20、初期制作費を差し引いた仮想利益は8単位です。商品の有効性まで確認できた数字かどうかは、次の章で分けておくね。

記録と完成物を読み、次に試す条件を具体的にする

売上の数字だけでは分からない。台帳は一致したが利用成果には4つの未確認がある
生成図解|台帳は一致したが利用成果には4つの未確認がある。

商談も返信文も残っていると、次の実験で何を変えるかを具体的に考えられるよ。凛ちゃんが台帳と完成物を照合したところ、検証上の問題は4件ありました。

  1. Cが題材を変更した。写真整理の講座が別案件になり、60分が45分、参加費30単位が25単位、スマホがPC・タブレット、定員4名が1名に変わった。自己検収は済んだが、元の入力に沿った利用効果は未確認。
  2. 顧客は商品を事前に知っていた。Bは本編前に商品と価格を認知し、運営側も顧客へ情報を渡していた。自然に商品を見つける集客は未検証。
  3. 接客で修正と追加サービスが混ざった。契約条件を満たさない時の修正機会と、有料の赤入れが混同された。修正・返金の流れは未実施。
  4. 翌日の問い合わせ原文がない。Cの再利用した返信は残ったが、元の問い合わせと「週末」という表現の根拠は確認できない。

このため、売上20・仮想利益8は取引記録の値として残し、監査で有効と確認できた売上・利益は未確認としています。実際の人が教材を使った効果や、現実の売上を示す数字でもないんだよね。

あ、そうそう。自走した範囲も、今回の本編に沿って見ておきたい。経営役は商品を改訂しないと判断し、制作役は本編では改訂待機。商品改訂や有料赤入れを繰り返すところまでは進んでいません。

開始前には、根拠のない記入例や、財布が初期値のままの画面、修正後の構文エラーを凛ちゃんが見つけ、Grok Botへ再修正を依頼しました。準備と終了後の監査も含め、長期の完全自走を達成したという記録ではないんだよね。

元の25件のイベントは保存し、監査の追記を加えて30件にしました。原文と完成物を残す——この形なら、次は入力の照合を運営の手順へ組み込める。自走する範囲を広げるための、具体的な設計材料が手元にあるよ。

AI国家の構想と、今回の小さな商売をつなぐ

箱庭の学びを現実へつなぐ。内側の仮想実験から現実の反応へ戻す循環と、商品に出会う入口を設計する
生成図解|内側の仮想実験から現実の反応へ戻す循環と、商品に出会う入口を設計する。

この実験の先に何をつなぎたいのか。そこをもう少し広く見たい方には、関連する記事を2本紹介するね。仮想の会社をどう育てるかという設計と、人が思わず触れる入口の話です。

分身AIカンパニーの記事から、現実へ戻す道を考える

分身AIカンパニーの育て方|AI国家と現実をつなぐダブルループでは、本人の体験をもとにAIチームが企画をつくり、仮想顧客で試す流れを整理しています。そのうえで、現実の人に使ってもらい、AIの予想と違った反応を次へ戻す。「ダブルループ」は、この内側と外側の循環を指しているんだよね。

箱庭で持ち帰りたいのは、質問の候補と直す場所です。

出典:上記記事「仮想顧客は、売れる証明ではなく問いを探す相手」の掲載文

今回のGrok Bot実験をこの構想に置くと、会社と顧客を用意し、商品・商談・納品を動かした内側の循環に当たります。AIカンパニーの構想を、実行できる小さな取引へ落とした例だね。現実の利用者へ教材を渡し、その反応を戻すところまでは進んでいません。

私なら次に、同じ条件で完成物を確かめて、商品説明や使い方を現実の相手へ見せられる形にしたい。仮想実験で出てきた質問を、現実の人にも聞いてみる。元記事は、AIの世界で進めた仕事を現実へつなぐ、その続きまで考える材料になるよ。

AI国王の都道府県ガチャから、商品と出会う入口を考える

AI国王と都道府県ガチャ|あなたの県が主役になる日は、AI国王さんとのコラボLIVEを扱った記事です。紹介されている「JAPAN 47 STORY」は、ボタンから都道府県の物語に出会う仕掛け。記事には、金継ぎの申し込みページや牧場体験へつながる例も載っています。

すごい綺麗だし見やすいし、なんか思わず触りたくなるようなゲームみたいな

出典:上記記事に掲載された、ひろくんの5:30〜の発言

引用したのは、どちらもブログに載っている言葉。元の動画・音声との逐語照合はしていません。

ここからは今回への私の解釈です。教材が用意できたら、その前にある「どう出会うか」も試したい。今回の顧客は商品を事前に知っていたため、店を見つけて足を止めたかは確かめられなかったんだよね。遊べる入口を置くなら、触った後に説明を読むのか、離れるのかも残したいところ。

AI国王さんの仕組みをGrok Botへ移植したわけではありません。こちらの記事から考えたいのは、人と体験が出会う接点。会社の中の取引と、そこへ来るまでの動きをつないでいく時の参考として紹介しています。

自分の仕事で始めるなら、同じ課題を最後まで動かしてみる

次は、同じ入力で確かめる。問い合わせを固定し返信と照合し、自己検収と入力適合を別に記録する
生成図解|問い合わせを固定し返信と照合し、自己検収と入力適合を別に記録する。

で、自分の商売に置き換えるなら、まず、顧客が商品を使った後に何を完成させるかを決めると組みやすい。今回なら問い合わせへの返信文。教材の販売から利用までを、一つの短い仕事で追えます。

試す題材の案としては、文章の添削サービスなら、依頼文を受けて納品するまで。オンライン講座なら、説明を読み、質問し、受講後の課題に取り組むまで。予約を受ける仕事なら、空き枠を尋ね、条件を確かめて予約するまでを仮想化できそうだね。これらは今回の実施結果ではなく、同じ役割構成から考えた応用案です。

顧客の条件は「忙しい人」だけで終えず、予算と使える時間、片づけたい用事まで渡す。会社には商品と利用条件、運営には判断回数の上限と保存する記録を渡しておく。そこまで揃うと、AIが次に何を判断するのかがはっきりするよ。

今回をもう一周するなら、元の問い合わせを固定し、完成した返信と照合する手順も入れたい。「満足しました」という顧客の判断と、入力に合っているかの確認を分けて保存する。その次には、商品に出会う入口や、修正対応を試す。ここからは、まだ実施していない次の案です。

Grok Botへ最初に渡すなら、こんな指示から。今回の指示書の全文ではなく、読者向けにまとめた初回実験の案です。

Grok Botに、問い合わせ返信教材を売る仮想会社と顧客AI3人のビジネス実験室をつくってください。運営1役、会社の経営・制作・接客、顧客3役に分けます。会社は教材と商品説明・利用条件をファイルで用意。顧客には異なる予算・使える時間・用事を持たせ、購入・質問・自作・見送りを選べるようにしてください。価格と各予算、判断回数の上限を先に決め、実際のお金や外部送信は使いません。問い合わせ原文を固定し、商談→支払い→納品→利用まで進め、返信文・財布・判断理由を保存。顧客の自己検収と、元の入力への適合は別々に記録してください。1周で停止し、できたこと・未確認・次に試す条件を、実ファイルと観察画面を添えて報告してください。

Grok Bot自体の使い方から知りたい方には、Grok Botで何ができるか、自分のAIチームを育てる可能性を整理した記事もあります。まずは自分の仕事の問い合わせを1件、架空の題材へ置き換えてみる。そこに会社と顧客を置いて、納品の先まで動かすところから始められるよ。

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AIの世界で試し現実へ持ち帰る。自分の仕事を題材に、会社と顧客を動かし、次に試す問いを持ち帰る
生成図解|自分の仕事を題材にAIの会社と顧客を動かし、現実で次に試す問いを持ち帰る。

私がこの実験でいちばんワクワクしたのは、AIの世界に自分の商売を丸ごと持ち込めたことなんだよね。会社を置いて、商品をつくり、それを使う相手も置く。その間で何が起きたのかが、ファイルと取引の記録として手元に残った。ここまでが、今回できたところだよ。

でね、ここからは私が見たい未来の話。朝、家事の合間に自分の小さなAI会社を開く。夜のうちに会社が商品を試作していて、忙しさも予算も違う顧客AIが「うちの場合はどう使うの?」と質問を残している。その不明点を受けて、説明と商品が直っていく……そんな朝を思い浮かべているよ。

私がやるのは、その試行の履歴を読むこと。読んで、いちばん手応えのあった1案だけを、現実の人に見せる。許しをもらった反応を、また仮想の実験室へ戻す。AIの世界で試したものを人の世界で確かめ、その反応をまた戻す。この往復が回り始めたら、思いつきを一つ試すのに要る時間もお金も、ずいぶん小さくできるはずだよ。

しかもね。会社は一つじゃなくていい。教材づくりが得意な会社と、人が思わず触りたくなる入口づくりが得意な会社が、持ち寄って一つの商品を形にする。競争より共創。それを、家事や子育てのスキマで、本業を止めないまま試せる。小さなアイデアを机の上の実験室で先に動かしてから、人に見せる順番にできるんだよね。

正直に言うと、今回の実験では、商品を自動で改良するところも、会社どうしの連携も、現実の人の反応を戻す循環も、長く無人で回し続けることも、まだ動いていません。仮想のお客さんが買ったからといって、現実で売れる証明にはならない。だから、全部自動で稼げるという話にはしないよ。

それでも、一周は回った。

会社と顧客が同じ場所で商談して、支払って、納品して、使うところまで動いた記録が、次の一周の土台になる。次にGrok Botを開いた朝、私の会社の机には、顧客AIからの質問が一つ置かれている。それを読むところから、その日の仕事が始まる。そんな朝を、私は本気で楽しみにしているよ。

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