絆徳経営のすゝめを要約|経営者向けに各章のポイントを解説

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。
相手のために頑張っている。なのに、関係が長く続かない。売上を追うほど、社員ともお客さんとも距離ができる。そんな時、やり方を増やす前に見直したいのが、相手との向き合い方です。
今回読むのは、清水康一朗さんの『絆徳経営のすゝめ』。絆徳は「ばんとく」と読みます。フローラル出版から2022年に出た、会社の経営と人間関係を一緒に考える本です。
実は、私は2022年の公開文でも、絆徳経営で学んだことを書いていました。相手が求めていることを知る大切さです。清水さんが登壇したコラボLIVEの記録も、紹介記事と元の字幕で確かめながら、該当する章で取り上げます。今回は経営者向けに、各章のポイントを順番に読み直します!
売り方だけで終わりません。社員の教育、人事の評価、地域との関わりまで続きます。理念を掲げることと、目の前の一人への接し方を、一本につなぐ本なんですよね。
3行でわかるポイント
- 絆徳経営は、顧客・社員・社会によいことをして、理念と経済合理性を両立する考え方。
- 顧客との関係は5Kで育て、社員には活躍と定着を支える教育・評価を用意する。
- 人を変えようとする前に、自分の見方と行動を確かめる。社会への関わりまで、その姿勢を広げる。

絆徳経営とは、理念と経済合理性を絆でつなぐこと

本書の背骨は、相手によいことをして、長く一緒にいられる関係を育てることです。相手はお客さんだけではありません。社員と社会も含みます。
利益は要ります。教育や働きやすさを支えるためです。一方で、利益だけを追いかけて人との関係を壊したら、続ける土台を失います。両方を支えるものとして、本書は絆を置きます。
持続可能な経営を行うためには、理念と経済合理性の両方が必要なのです。
序章で経営の向きを確認し、第1章で絆の意味をつかむ。第2章で目指す組織を描き、第3章で分断を生む見方に気づく。第4章は顧客、第5章は社員、第6章は社会です。
読む時に持っておきたい問いがあります。私がよかれと思っていることは、誰の、どんな場面に届くのか? この問いを置くと、理念の話が実際の仕事に近づきます!
序章の要約|「きれいごと」を、相手への行動に変える

はじめにでは、鮎川義介の経営哲学が紹介されます。著者は西洋の合理性と東洋の思想、日本的な精神を合わせ、現代の経営に生かそうとします。目標は、長く続く会社です。
序章で挙がるのは、教科書どおりに動いても売れない、採用しても定着しない、といった経営者の悩み。著者は、消費者や働く人の変化を見落としていないか、と問いかけます。
商品の説明が良ければ、それで十分なのか。世の中や環境にどう向き合う会社なのかも、見られるようになった。本書は、そうした変化を背景に話を進めます。
ただし、理念を唱えるだけでは足りません。お客さんに尽くすために、社員へ無理を強いる。お客さんの喜びを支える社員が無理をし続けるなら、顧客・社員・社会のどこかを犠牲にしないという理念を、経営の実際へ戻して考える必要があります。この点が出発点です!
私の場合|一つのお弁当に、手抜きはできない
私は実際に、400個のお弁当を作る時に、手抜きはできないと強く思ったことがあります。先に漫画のある場面を読んで、受け取る一人には、その一つがすべてだと気づいていました。
2026年7月に振り返った時、こう答えています。「400個のお弁当も1個1個は一人ひとりのもの。手抜き1個したら一人は手抜き弁当がすべて」。
作る側から見ると、一つは全体の一部です。でも食べる人から見ると、目の前のお弁当が全部。その人は、ほかの399個を食べて比べられません。だから、全体が良ければよいとは思えないんです。
本書の序章を読むと、理念を実践する場所はここだと考えます。大きな言葉を掲げても、一人に届く一つを粗末にしたら、その人には伝わらない。私は、受け取る一人まで見える仕事でありたいです。
第1章の要約|絆は、商品を売った後にも続く資産

第1章は、最強の資産を絆と呼びます。機能やベネフィットを伝える大切さは認めたうえで、それだけでは選ばれにくい、と著者は指摘します。会社や発信から伝わる世界観も、選ぶ理由になるからです。
世界観は飾りではありません。写真の表情や、コメントの文体、日頃の振る舞いにも表れます。口にする理念と行動が違えば、共感は育ちません。
ここで著者は、自分だけが上へ行く成功観を問い直します。努力や合理性をすべて捨てる、という話ではありません。関わる人との絆を抜きに、自分だけの成功を追う姿勢への批判です。
顧客がまた利用したいと思う。社員が働き続けたいと思う。社会から応援される。そんな関係が、長く続く経営を支える。本章の焦点は、取引の一回だけで終わらない関係です!
清水さんとのコラボLIVE|長く一緒にいられる関係とは
2024年10月21日の特別対談では、清水さんに、絆徳とは何かを尋ねる話が出てきます。その対談を紹介した記事は、関係が続く理由をこう整理しています。
あなたが相手に良いことをすると、相手もあなたといると良いことがあると感じ、ずっと一緒にいたくなる。
ここで見ているのは、一度売れたかどうかより、一緒にいたいと思える関係が続くことです。本書の第1章でいう絆という資産も、相手が受け取るよいことの積み重ねとして読むと、仕事の場面に近づきます。買ってもらった後にも、相手の役に立てることはあるか。売る前と売った後を、切り離さずに考えたいです!
出典:AIと絆徳マーケティング──「ずっと一緒にいられる関係」がビジネスを動かす「『絆徳』ってそもそも何?」節/元の対談を8分7秒から見る
私の場合|納豆を卸して、クレームになった
私には、賞味期限が近い安い納豆を卸売して、クレームになった経験があります。
この経験について残した言葉は、「手抜きは結果損だしお互いいいことない」でした。売れたかどうかだけで見たら、見落とすことがあります。相手に届いた後、何が起きたかです。
商品の取引は終わっても、相手の体験はそこで終わりません。受け取って、使って、評価する。その先まで含めて、相手との関係が続きます。私の失敗は、そのことを考える入口になっています。
でね、ここを「もっと売れば取り戻せる」で片づけたくないんです。新しい相手を探す前に、目の前の相手へ何を届けたかを見る。第1章の資産という言葉は、その順番を問い直させます。
世界観をよく見せる前に、届くものと行動を確かめる。私にとっては、そんな読み方になる章でした。
第2章の要約|雇用と教育で、丸ダイヤ型の組織を目指す

第2章は、組織の形を変える話です。一部だけが豊かになり、多くが下に取り残されるピラミッド型から、中間層の厚いダイヤ型へ。さらに角の取れた丸ダイヤ型を目指します。
方法は雇用と教育です。働く力を育て、活躍できる人を増やす。成長した人が次の人を育てれば、社長だけに教育が集中する状態も変わります。
技術だけでは足りません。仕事の技能を身につける教育と、顧客・社員・社会との絆を大切にする理念の教育を一緒に進めることが、経済合理性と理念を社員の仕事でも両立する道だと説きます。成果を出せる人が増えても、周りを切り捨てるなら、目指す形とは違うからです。
著者は鮎川義介の思想や、出光佐三の社員への向き合い方を取り上げます。中間層を増やすだけでなく、上にいる人が自分の取り分へ固執しないこと。角を丸くするには、トップの覚悟も要ると説きます。
正直、ここは全員を同じ個性にそろえる話とは分けて読みたいです。仕事ができるように支えることと、人の違いを消すことは別。著者も後の章で、多様な強みを生かす人事へ進みます!
第3章の要約|絆を分断する7つの罠と、自己開示

第3章で見直すのは、自分の見方です。よいことをしているつもりでも、無意識の選び方が、相手との関係を傷つける場合があります。著者はそれを7つの罠に分けます。
- 愛情より、心の傷を選ぶ。
- 感謝より、不足を選ぶ。
- 幸福より、正義を選ぶ。
- 信じるより、疑いを選ぶ。
- 理解より、批判を選ぶ。
- 与えるより、受け取るを選ぶ。
- 全体より、部分を選ぶ。
たとえば、部下の仕事が急に遅くなった時。やる気がないと決めつける前に、その人に何が起きているのかを聞く。家族の介護など、外からは見えない事情があるかもしれません。理解を先に置くわけです。
正しさを主張しても、関係の目的を見失えば分断になる。自分の部門だけを守っても、会社全体が傷つけばよくない。罠の対になる側を意識して、意味づけを変えるのが本章の考え方です。
加えて、相手を知り、自分のことも知ってもらう。ジョハリの窓では、自分も他人も知る開放、自分には見えない盲点、自分だけが知る秘密、誰にも見えていない未知という領域を分けて、自己開示の役割を説明します。著者は、知られたくないことや秘密にしておきたいことも開いて話すことを勧めます。相手からのフィードバックと合わせ、自分には見えなかった面を知る方法です。
相手へ変化を求める前に、自分の身体・焦点・言葉を確かめる。呼吸や姿勢、何に目を向けるか、口にする言葉。このトライアッドも紹介されます。まず自分から、なんですよね!
私の場合|初めて会った人たちが、最後に握手していた
2026年10月22日、分身AI講座の受講生だけでリアル会を開きました。自己紹介で、不登校の子どもがいるという話が出ると、「うちも」「私も」とつながっていきました。
子どもの話がきっかけです。そこから教育や構造化など、ほかにも共通点が見えてきました。
私が想像していた以上に、横のつながりが深まりました。「横の繋がりは初めて同士でそこまで深まると思っていなかったけど最後に握手しあったりとっても仲良くなっていた」。そう振り返っています。
初めて同士だった人たちが、最後には握手している。私と一人ずつの関係だけではありません。参加者どうしのあいだで、関係が育っていたんです。
その理由について、私は「分身AI講座受講生だけのリアル会だから自分の言語化ができていて自己開示し合うことで関係が一気に深まった」と答えました。
本の自己開示の話と並べると、相手を理解する入口が目に浮かびます。肩書だけでは見えないことが、本人の言葉で出てくる。そこへ別の人の経験が重なる。私が見たのは、そのやり取りでした。
第4章の要約|5Kマーケティングは、人を知るところから回る

でね、第4章は、顧客との関係を育てる具体策です。5Kは、企画、きっかけ、関係、感動、絆。この順番で接点を育て、また企画へ戻る循環です。
企画の最初に置くのは、商品の長所ではありません。相手はどんな人で、何を求めているか。どこで知ったのか、なぜ買ったのかを尋ねると、相手の暮らしや求めることが見えてきます。
「相手はどんな人で、何を求めているのか?」
きっかけづくりでは、相手に合う媒体を選び、求める情報を発信する。関係づくりでは、一貫した発信を続け、接点を重ねます。売る話だけを続けるのとは違います。会う頻度に加えて、違う場面でも接点を持つと親しみが増すという説明があり、著者は複数の媒体をそれぞれの特性に合わせて使うことも勧めています。
感動づくりは、期待以上の価値をどう届けるか。別の分野との協力も、選択肢になります。絆づくりでは、忘れられないようにフォローし、継続して関われる場をつくります。
あ、そうだ。5Kは一度で完成する直線ではありません。関係が深まると、相手の求めることが分かり、次の企画が変わる。回しながら学び、磨いていくんです!
清水さんとのコラボLIVE|発信と日常を切り離さない
もう一つ、2024年9月2日の「三方よし」マーケティング特別対談も、本書と並べて読みたい記録です。清水さんとあゆみかさんが登壇し、ヨガの練習と日常の生き方を重ねる話から、SNSの発信へ話題が広がっています。紹介記事には、こうあります。
投稿だけ綺麗に作っても、日常のエネルギーは透けて見える。
5Kで発信を続ける時も、投稿を整えるだけで関係が深まるとは限らないんですよね。記事が指しているのは、画面に見える発信と、その裏の毎日の振る舞いのつながりです。本書の関係づくりから絆づくりまでを読むと、発信した約束と、実際に届けるものを揃えることが気になります。接点を増やす時ほど、相手がそこで何を受け取るかを確かめたいです。
出典:「三方よし」マーケティング特別対談の紹介記事「SNSは自分の生き様の鏡である」節/元の対談を13分32秒から見る
私の場合|レシピを作った人の声が、セミナーの前から届いた
2022年7月14日に、自分の経験をビジネスに変える秘訣を伝えるセミナーを開催しました。翌日の公開文には、その前から参加者さんが私のレシピを作り、アレンジもしてくれたと書いています。
本番の講座前に「みんなのつくれぽ」投稿がたくさんあって嬉しかったです😃アップされた投稿、全部チェックさせていただいてます!
出典:女子率100%の大盛況!?自分の経験をビジネスに変える秘訣セミナー|2022年7月15日
この文章で私が喜んでいたのは、当日の参加に加え、料理の実践そのものです。本を読んで、実際に作って、その人なりのアレンジが生まれていたこと。始まる前から、やり取りがあったんです。
今、本書と並べて読むと、商品を説明するだけでは見えない接点が、当時の記録にあります。
料理を作ってくれた人には、食べる場面があります。アレンジには、その人の好みも出ます。こちらが一方的に教えるだけで終わらず、反応を見て、相手を知れる。その往復に意味を感じます。
同じ公開文の中で、私は「相手が求めていることを知るのが大事。絆徳経営でも学びました」と書いていました。知っているつもりで終わらせず、届いた反応から知り直す。今読み返すと、ここを続けたいと思います。
第5章の要約|絆徳の人事は、活躍と定着を支える制度

第5章は、社員にとってよいことを、人事の制度にします。会社は定着と活躍を望み、社員は成長と報酬の向上を望む。その向きを合わせて、何が期待され、どう成長すればよいかを明らかにします。
著者の会社では、期待する職能や評価の仕組みを示しています。上司の気分で判断するのではなく、会社が求めることを満たせるように、一緒に方法を考える。上司は支援する側になります。
成果だけでは見ません。価値観や仕事への姿勢も、一緒に評価します。高い成果を出していても、周囲との関係を傷つけるなら、組織の絆は弱くなるからです。
多様性については、弱みを意味のないものにし、強みを生かすと説明します。できない人を切り捨てず、どうすれば活躍できるかを考える。そのために教育を、社長一人の仕事にしないわけです。
教育の組織化モデルは、教える前の会話から始まる
本書の教育モデルには、8つの役割があります。名前だけでなく、何を担うかに注目すると違いが見えます。
- モデレーター:中立の立場で、発言を引き出す。
- ファシリテーター:議論の向きを保ち、結論へ導く。
- ティーチャー:知識を分かるように伝える。
- コーチ:質問で、本人の気づきや行動を引き出す。
- コンサルタント:課題を整理し、具体的な方法を助言する。
- メンター:自分の体験を共有し、本人の気づきを促す。
- トレーナー:実体験から、成果につながる教え方をつくる。
- ボードメンバー:経営全体の課題に責任を持つ。
順番に身につけるのが著者の方針です。会話を引き出し、話をまとめる力がないまま、いきなり教える役を任せない。教える側にも、教え方の教育が要ります。
特に区別されるのが、コンサルタントとメンターです。前者は具体策を助言する。後者は体験を共有し、答えは相手に考えてもらう。同じ相談でも、何をしている時間なのかが違います! さらに著者は、これらの役割の肩書と給与を連動させると、適性に合う役へ移したい時にも降格に見えてしまうため、両者を直結させないよう注意しています。
良いことと善いことは、相手の状態を見ながら使う
本章の終盤では、相手を喜ばせる「良いこと」と、自分でできるように育てる「善いこと」が分けられます。良で関係をつくり、善で成長を支え、最後は良で終える。厳しい話だけで置き去りにしないという考え方です。
会議も、情報を伝えるだけの時間ではありません。人が発言し、知恵を持ち寄り、学ぶ時間にできる。第5章は、人事評価から話し合いの進め方まで、一続きで扱います。
私の場合|良と善は、決めた順番を当てるだけではない
私は2026年7月、良いことと善いことをどう選ぶかと聞かれ、「感覚。相手のステージやレベル、目的やゴール、状況や状態で動的に。」と答えています。
いつでも同じ対応を返す、という意味ではありません。今その人に何が要るかを見る。同じ言葉でも、目的や状態が違えば、届き方は変わる。私は、その場を見ながら決めたいんです。
人やAIへ任せた仕事に違和感があった時の答えも、残っています。「目的やゴールがあってれば受け入れられる。違和感があればやり直ししてもらう。そこで教えることでまなべるしAIも人も育つ。」
受け入れることと、直してもらうことは両立します。全部をそのままにするのでも、失敗した相手へ評価を貼って終わるのでもありません。何を目指していたかを確かめ、必要なところを教え直す。
いやー、教える側も完成していないんですよね。伝え直す中で、自分の判断や説明も見直すことになる。私はこの往復を、人もAIも育つ時間として捉えています。本の教育の話を読む時も、そこを手元に置きたいです。
第6章の要約|社会との絆は、身近な人から外へ広げる

で、第6章は、顧客と社員の外へ目を向けます。最初に挙がる、身近な社会は社員の家族です。社員が働く背景には、その暮らしを支える人がいます。取引先や地域へも、視野を広げます。
地域の活動に加わる。自然環境へ配慮する。利害が直接一致しない人たちにも、よいことをする。本書は社会との関係を、こうした具体的な行動から考えます。
清水さん自身、出雲の海岸清掃に参加した話を紹介しています。ただ、絆を得る目的で行ったのではなく、地域への感謝と恩返しからだったと書いています。絆は結果としてついてくる。この説明が、終盤に置かれています。
さらに国や世界への視野、経営者としての誇りへ話が広がります。ここは著者の志や世界の捉え方です。会社の規模にかかわらず、自分の仕事を世界へどうつなぐかを問います。
章の終わりで確かめるのは、働く幸せを実感する社員がいるか。人や社会にやさしい経営を、長く続く会社の条件として置いて、本書は締めへ進みます!
おわりにの要約|著者も、理想と違った自分を振り返る

おわりには、著者自身の告白があります。かつては理想を追うあまり、家族や仲間にも高い基準を求め、絆を分断していた。本書は、過去の自分に読ませたい内容だと書きます。
最初からできていた人が、できない人を裁く本ではないんです。理念を大切にしたいのに、現実はそうなっていない。その間を埋める実務の道筋を示そうとしています。
謝辞では、学びを支えた人、会社の仲間、家族へ感謝が述べられます。最後まで読むと、顧客・社員・社会という言葉が、著者の周りにいる人たちへ戻ってきます。
正直、この終わり方まで含めて読みたいです。理想の組織図を描く前に、自分の接し方を振り返る。それが、序章から続く話を自分へ戻す入口になります!
絆徳経営の実践編|一人の顔を思い浮かべて、次の行動を決める

ここからは、本を読んで自分の仕事を点検する方法です。全部の制度を一度に変えるより、一人との関係から確かめてみませんか。紙を一枚用意すれば始められます。
最初に、相手とその人の場面を書く
最近やり取りした、お客さんか仲間を一人思い浮かべます。何に困っていたか。どんな言葉を使っていたか。分かっている事実を書き、まだ聞いていないことは空けておきます。想像だけで相手の望みを決めないためです。
次に、自分の行動を一つだけ照らす
送った説明文や、会話の返事を一つ見直します。理解する前に批判していなかったか。こちらの都合だけで話を進めていなかったか。第3章の罠に照らすと、直したい箇所を探せます。
最後に、今の関係に合う行動を決める
知り合う前なら、何を求めているかを聞く。仕事を任せる時なら、期待することと支え方を言葉にする。選ぶのは一つです。実際にやって、相手の返事を聞きます。
私がここで大切にしたいのは、勝手に成功を判定しないことです。こちらがよいと思っても、相手は別のものを求めているかもしれません。返事を受け取って、次の関わり方を変えていきたいです!
絆徳経営のすゝめについて、よくある質問

Q. 絆徳経営は、利益を追わない経営ですか?
A. いいえ。理念と経済合理性の両立が主題です。社員の教育や、顧客と社会へよいことを続けるためにも、利益が必要だと説明します。自社だけの利益へ偏らないことが大切です。
Q. 5Kマーケティングは、売る順番の名前ですか?
A. 企画、きっかけ、関係、感動、絆を指します。最後で終わる順番ではなく、相手を知ったことで次の企画が良くなる循環です。出発点には顧客理解を置きます。
Q. 社員のいない個人事業でも読めますか?
A. 第4章の顧客理解や、第3章の見方の点検は、自分と相手のやり取りにも当てはめて考えられます。一方、人事制度や組織内の教育は、社員がいる会社を想定した話として読み分けられます。
Q. よいことをすれば、相手は必ず変わりますか?
A. 相手の反応までは決められません。本書は関係を育てる方法を示しますが、相手の事情も変わります。私は、自分の行動を確かめ、返ってきたものを受け止める読み方をしたいです。
まとめ|絆徳経営は、相手に届く行動から始まる
経営者向けの話を、目の前の仕事に戻す。各章で扱う相手は違っても、共通するポイントは、相手にとってよいことを具体的な行動にすることです。
『絆徳経営のすゝめ』は、顧客・社員・社会との絆を、理念と経済合理性の両立へつなぐ本でした。顧客には5K、人事には教育と評価、社会には身近な行動。その前に、自分の見方を点検します。
大きな経営の話なのに、入口は目の前の人です。私は何をよいことだと考え、その人へ何を届けているのか。届いた後に、何を受け取っているのか。
で、私の手元には、お弁当の一つと、リアル会で握手していた人たちの姿が並びます。どちらも、全体の数だけでは見えないものです。一人に届く行動と、人と人の間に育つ関係。そこから読み直せる一冊です!

コラム|よいと思うことをする。結果は握らない。
本の終盤で、清水さんは、地域に感謝して行動し、絆は結果としてついてくると書いています。私はここを、自分のあり方と並べて読みたいです。関係を大切にすることと、相手の反応を握ることは、同じではありません。

2026年7月、相手に最終的にどうなってほしいかを聞かれて、私は「結果は執着しないしどうでもいい」と答えました。
これは、行動を雑にしてよいという話ではありません。よいことをする成否を聞かれて、私は「よいとおもうことをする、それだけ。」と続けています。自分がどう行うかと、相手がどう返すかを、分けているんです。
ありがとうと言ってもらうために相手へ向かうと、返事を待つ自分が出てきます。そうではなく、自分がよいと思う行動をする。結果への執着を手放しても、目の前の相手を大切にする行動は残せる。私は、そのように考えています。
7月28日の公開記事にも、私の回答が残っています。
相手によいことをしよう、ありのまま、自分らしく。
この一文では、「相手によいこと」と「ありのまま、自分らしく」が並んでいます。相手を大切にすることと、自分らしくあることを、別の話にしていないんです。本書を読む時も、どんな行動がその両方に重なるかを、目の前の相手との関わりで確かめたいです。
出典:相手によいことをする。それが絆徳。|2026年7月28日
本を閉じた後も、一人に届く行動を確かめたいです!
分身AIと過ごした最初の100日の記録は、分身AIと歩んだ100日の全まとめにあります。分身AIについては、分身AI.comにまとめています。
参考リンク
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この記事はAIツール(Codex)を活用して制作し、内容の検収にClaudeを使用しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。
