
社長モテる化計画 LIVE / AI仕事術 / 出演:ひろくん・えびさん・カオリコさん
公開したアプリに入口を作る|Codex×フォーム連携実演LIVE
2026年7月14日(月)15:00 LIVE / 出演:ひろくん(田中啓之)・えびさん(加藤さとし)・カオリコさん(前田カオリコ)
最終更新: 2026年7月15日
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。この日は火曜ではなく月曜の15時、社長モテる化計画のLIVE。カオリコさん(前田カオリコさん)とえびさん(加藤さとしさん)と3人でお届けした30分です。
で、この回のテーマがね、地味なんですけど、たぶん一番みんなが詰まるところなんですよ。アプリは公開できた。でも、そこに人が入ってくる「入口」がない。フォームがない、送信された内容がどこにも溜まらない、申し込んだ人に返事も飛ばない。前の週にNetlify(作ったものをネットに載せて誰でも見られるようにする無料サービス)で世界公開まで漕ぎ着けた「社長モテ力診断」が、まさにその状態でした。
そこに、日本語の指示だけでフォーム連携を足しにいく。公開したアプリに、受付と返事の仕組みを後づけする連携実演です。しかも配信の5分前に「Codexアプリが消えた」という事件が発覚して、そこから始まる。台本ゼロの30分です。
📺 今日の出演者
- ひろくん(田中啓之)……3方よしAI共創コンサルタント。この回は、公開済みの診断アプリにフォーム・スプレッドシート保存・自動返信メールを繋ぐ手順を、画面共有で伴走しながら進めました。
- カオリコさん(前田カオリコ)……魅話力®コーチ。『モテは才能じゃない 印象で決まる』著者。今回の主役で、自分のパソコンを画面共有しながら、実際に手を動かした人です。
- えびさん(加藤さとし)……看板広告業を27年経営。社長モテる化計画のレギュラー。この日は先に診断を受けてきた「テスター役」として登場します。
🍳 3行でわかるポイント
- 公開済みのWebアプリに「フォーム→Googleスプレッドシートに1件1行で保存→名前と結果を差し込んだ自動返信メール」を足す。この一連を、コードではなく日本語4行の指示で頼んだ。料理で言うと、店は開いたけど注文票と伝票の綴りがまだ無かった状態に、綴りだけ後から差し込む感じ。
- いちばん時間を食ったのはプログラムじゃなくて「許可」だった。画面収録の許可、Googleドライブ連携の許可、スプレッドシートの参照・作成・削除の許可。AIに手足をつける工程が、実はいちばん止まる。
- そして話は「81点」へ。えびさんが先に診断を受けた結果と、そこから流れたAIでできることが増えるほど内面が問われるという話。料理で言うと、調理器具がいくら進化しても、最後に皿へ出るのは作り手の人柄。技術の回なのに、着地は人の話でした。
🎬 LIVE配信アーカイブ
配信5分前の大事件。コーデックスのアプリが消えて、ChatGPTになっていた


この日、やることは決まっていました。前の週(7/7)のLIVEで、カオリコさんがChatGPTとCodexで作った「社長モテ力診断」アプリを、Netlifyに載せて世界に公開したんですよ。で、その続き。
▶カオリコさん(1:11〜)「私のモテる化計画の社長モテ力診断というのをねAIで作って、できてきたんですけど、今日じゃあ実装しましょうということで、具体的な申し込みフォームだったりとか、診断結果を送ってもらうっていうところにつなげてほしいなということで、今日ライブでやっていく予定だったんです」
ところがね。配信5分前にStreamYardに入って打ち合わせをしたら、カオリコさんの画面からCodexのアプリが消えていた。いや、正確には消えてない。名前が変わっていた。
▶ひろくん(1:47〜)「ChatGPTですね。コーデックス、先週までコーデックスのアプリを使って診断作って、それをデプロイするというところまでして、世界中に公開できましたっていうのがあったんですけど、この1週間の間にコーデックスアプリがなくなって、ChatGPTに統合されるという大事件が起きまして」
ここ、ちょっとだけ整理させてください。Codex(コーデックス)というのは、OpenAIが出している「AIが自分でパソコンを操作してくれる」タイプのツールです。今までは単独のアプリでした。それがこの1週間のあいだにChatGPTアプリの中に取り込まれて、ChatGPTアプリを開くと、その中でCodexが選べる形に変わったんですね。
▶ひろくん(2:10〜)「アプリが一個になったっていうのは割と大きな変化がこの1週間で起きてしまったんですけど、でもコーデックスをアップデート、新バージョンにバージョンアップすると、勝手にコーデックスがChatGPTって名前に変わったみたいな感じです」
料理で言うと、隣に並んでいた和食の店と洋食の店が、ある朝いきなり1つのビルに入って「1階が洋食、2階が和食」になっていたようなもの。中身は同じ。入口だけ変わった。だから、慌てて別の店を探す必要はなくて、同じビルに入って階を選べばいい。
▶ひろくん(2:33〜)「今まで通りコーデックス開いてもらって、アプリのアップデートをするってやると、コーデックスアプリがChatGPTって名前になってるはずです」
で、カオリコさんの画面ではもうそうなっていました。ChatGPT Workという表示になっていて、その中に「Work」と「Codex」の2つが並んでいる。今までのプロジェクトを開きたければ、Work側じゃなくてCodex側を選ぶ。そこから既存のフォルダを開けば、先週の続きがそのまま出てくる。
▶カオリコさん(3:15〜)「ちょっといろんな履歴が見せられなくて画面共有できないので、ちょっと待ってくださいね。コーデックスの方、出ました。そういうことね、選べるようになったね。今まではチャットはチャットでChatGPTでやったけど、コーデックスの方、ワークじゃなくてコーデックスの方にして、プロジェクトを、既存のフォルダを開ける」
この「そういうことね、選べるようになったね」という気づきまでに、だいたい3分。画面共有ができない、履歴が見せられない、ウィンドウがどこ行ったか分からない、みたいなグダグダもそのまま入っています。ここが実はいちばん大事なところで、ツールが変わった直後って、みんな一回はここで止まるんですよ。止まってから、あ、これかって分かるまでが数分。その数分を、この回はカットせずに全部流しています。
🌱 私が持ち帰った1つ
Codexのアプリが見当たらなくなったら、まずChatGPTアプリの中を探す。プロジェクトも履歴も消えていませんでした。名前が変わっただけ。私も次からそうします。
公開したアプリに「入口」を作る ― 止まっていた診断を動かしにいく


さて、本題。先週の時点で、公開したアプリはちゃんと動いていました。URLを叩けば誰でも診断が受けられる。ここまでは完了。でも、そこから先が全部なかったんですよ。
▶ひろくん(4:26〜)「この前はジップにまとめてもらって、これをデプロイしたと思うんですね。ただ実際にフォームを入れても、メールの返信とかスプレッドシートに溜まってくるっていうのは実装してないので。そしたら、ここに公開したっていうのをお知らせしたいので、公開したURLをこのコーデックスに送ってあげたいので、公開したURLをちょっとコピペしてもらっていいですか。ここに公開したよっていうのを、お知らせしたいんです」
フォームの見た目はある。でも、送信ボタンを押した後の行き先がない。誰が受けたのかも分からないし、受けた人に結果も届かない。これ、めちゃくちゃ「あるある」だと思っていて。惣菜屋で言うと、店は開いてる、商品も並んでる、レジもある。でもレジを打っても伝票が残らないし、お客さんにレシートも渡らない。そういう状態です。
だから、この日の最初の一手は「Codexに現状を教えてあげる」ことでした。Codexが持っているのはローカルのフォルダの中身だけ。ネットのどこに公開されたかは知らない。だから公開URLをコピペして、「ここに公開したよ」と渡す。そこがスタート地点になります。
ちなみに、このあたりのグダグダもそのままお伝えしておきますね。カオリコさん、画面共有のたびにウィンドウを探して、共有し直して、また戻って、をやっています。「パソコン教室の初級者みたいなことしてますけど」と笑いながら。私も何度も「画面共有をお願いします」と言っています。
▶カオリコさん(5:58〜)「これをもう一回、これにもう一回共有して戻ります。ウィンドウが別に、これですよね。これになんて入れればいいですか」
で、ここでえびさんが横から入ってきました。
▶えびさん(5:15〜)「俺、さっきChatGPTで、カオリコさんのやつから入れたよ」
イベントページに貼ってあったURLから、もう診断を受けていたんですね。この一言で、「公開されている」というのは本当だったことが確認できます。届く場所には、すでに届いていた。足りていないのは受け皿のほうだった、と。
この順番の話は、私も何度も自分に言い聞かせていて。作る→公開する→集める。多くの人は「作る」で力尽きるし、そこそこの人が「公開する」で満足しちゃう。でも売上につながるのは3つめの「集める」だけなんですよね。しかも3つめは、作るより地味だし、派手なデモにもならない。だから後回しになる。今回わざわざ30分をここに使ったのは、そういう理由です。
🌱 私が持ち帰った1つ
AIに続きを頼むとき、私たちが最初にやったのは「今どうなっているか」を教えることでした。公開URLを1本コピペして渡しただけで、AIは自分で見に行って現状を把握してくれました。
Codexに日本語4行で頼む ― フォーム、スプレッドシート保存、自動返信メール


ここからが、この回のいちばんの見どころです。私がカオリコさんに読み上げて打ち込んでもらった指示、全文がこれです。コードは1文字も出てきません。
▶ひろくん(6:23〜)「URLをここに公開できたよっていうのを言ってあげて、その上でまだエンター押さないでほしいんですけど、この診断フォームの送信内容と診断結果を、Googleのスプレッドシートに1件1行で保存してほしい」
まず1行目。公開URLを貼って「ここに公開できたよ」と伝える。で、まだエンターは押さないでほしい。ここ、地味に効いてきて、途中でエンターを押すと、AIは「URLを見に行くだけ」で仕事を終わらせちゃうんですよ。頼みごとは全部まとめて1回で渡す。注文を一度に言い切る、という感じです。
2行目。診断フォームの送信内容と診断結果を、Googleのスプレッドシートに1件1行で保存してほしい。この「1件1行」、言っておかないと、1件ごとに別のシートを作るとか、追記の仕方が変になるとか、そういうことが起きます。あとで並べ替えたり集計したりする前提なら、最初に形を指定しておく。
続けて「1件1行で保存してください」と念押しして、3行目。名前と診断結果を差し込んだ自動返信メールを送ってほしい。テンプレートに名前を差し込む、というのは古くからある発想ですけど、これも日本語で言うだけで済みます。診断結果まで差し込めるので、受けた人の手元には「あなたはこうでした」が残る。
▶ひろくん(7:28〜)「外部サービスは使わないで、設定とテストをして本番に反映してください、というのを伝えてみてください」
4行目。外部サービスは使わないで、設定とテストをして本番に反映してください。この1行に、実は2つの指示が入っています。前半が設計の制約(次のセクションで詳しく書きます)。後半が「作って終わりにするな」という話。設定して、テストして、動いたら本番へ。ここまで一気にやらせる。
で、送信する直前にもう1つだけ手を入れました。モデルの選択です。
▶ひろくん(7:48〜)「バージョンが古いので、右下の5.5のところですね。5.5を5.6にしましょう。これが今、最新の一番賢いやつなんで、これで送信してください」
画面の右下に、使うモデルを選ぶところがあるんですね。カオリコさんの画面は5.5のままだった。ここを5.6に変えてから送信してもらいました。
「十分5.5でもすごかったんですけど、さらに賢くなったし、スピードもサクサクいく」と、その場でも言いました。正直、5.5でも十分すごかったんですよ。ただ、こういう「環境をいじる系」の仕事って、賢さがそのまま詰まりにくさに直結するんです。料理で言うと、同じレシピを渡しても、下ごしらえの段取りが上手い人のほうが焦がさない。同じことです。頼む内容は変えずに、頼む相手だけ最新にする。それだけで詰まる回数が減ります。
ちなみにここでカオリコさんが漏らした感想が、私はけっこう好きで。「すごい、もうなんかやっぱりその賢くなってるっていうことが分かる」と。何がどう賢くなったかは説明できない。でも触っていると分かる。私も「ずっと触ってないと分かんないですよね。私もゴルフとか、そういうのを言われても意味が分かんない」と返しました。専門の外側から見たら、どの分野もそうなんですよね。
🌱 私が持ち帰った1つ
私は頼みごとを「保存先・保存形式・返信内容・制約・テストまで」1回で書ききるようにしています。途中でエンターを押さない。それだけで、作りかけで止まることがぐっと減りました。
外部サービスを使わない、という選び方 ― 1日100件までならGoogleだけでいい


さっきの4行目、「外部サービスは使わないで」。ここ、聞き流されがちなんですけど、この日いちばん実務的な判断でした。
フォームの送信内容をどこかに溜めて、自動でメールを返す。こういう仕組みは、世の中に専用のサービスがいくらでもあります。繋げばもっと高機能になる。でも私は、あえて使わないほうを選びました。えびさんも「例えば答えたら、カオリコさんのスプレッドシートに送られてるんだよね」と確認してくれましたが、そう、診断を受けた人の回答と結果がカオリコさんのスプレッドシートに1行ずつ溜まって、受けた本人のメールには結果が届く。やりたいことはこれだけ。で、これだけならGoogleの中だけで完結するんですよ。
▶ひろくん(9:21〜)「外部サービス使ったらいくらでもできるんですけど、外部サービス使うと、また別のツールに登録してとか、また設定がいっぱいなんで。一旦は一番簡単な、Googleだけでできる。その代わり大量の処理はできないけど、1日100件とか、全然膨大な処理をしない限りは大丈夫かな」
1日100件。この数字、けっこう現実的だと思っていて。個人や小さな会社の診断アプリで、1日100件の申し込みが毎日続いたら、それはもう大成功なんですよね。そこまでは全部Googleだけでいける。逆に言うと、そこを超えてから引っ越せばいい。
ここ、料理で言うとよく分かると思うんですけど。開店したばかりの惣菜屋が、いきなり業務用の大型フライヤーを入れる必要はないんですよ。家庭用の鍋で回るうちは、鍋で回す。行列ができるようになってから設備を入れればいい。先に道具を増やすと、道具の管理が仕事になる。ツールを1つ足すたびに、アカウントが増えて、パスワードが増えて、月額が増えて、繋ぎ直しが増える。動いているうちは気づかないんですけど、止まったときに「どこが原因か」を探す範囲が一気に広がるんですよね。
▶ひろくん(9:21〜)「今、公開されたサイトを確認して、このNetlifyってところに公開してあるので、それを調べてくれて、スプレッドシート連携を組み込んでっていうのを、今もう作ってくれてるので。あとはコピペしたりとか、承認したりとかっていうのを一緒にやれば、おそらく、診断結果が出ました、さらにその診断結果を名前とメールを入れてもらって受け取るとか、になる」
で、指示を出したあとのCodexの動きがまた面白くて。公開されたサイトを自分で見に行って、Netlifyに載っていることを確認して、そのうえでスプレッドシート連携を組み込みにいく。人間側は、出てきたものをコピペしたり、許可を押したりするだけ。
この設計判断、AIに丸投げしていたら、まず出てこないんですよ。AIは「もっと良くする方法」を提案するのは得意ですけど、「あえて使わない」は言ってくれない。足すか足さないかを決めるのは、まだ人間の仕事です。しかも判断基準は技術じゃなくて、自分の商売の規模。ここは、自分の店を知っている人にしか決められません。
🌱 私が持ち帰った1つ
連携ツールを足す前に「1日何件まで来る想定?」を先に決めてみる。今回の規模なら、Googleの中だけで足りました。増やすのは詰まってからで間に合う、というのが私の実感です。
いちばん時間を食ったのは「許可」だった ― どこまで権限を渡すか


ここからが、この回のいちばん生々しいパートです。指示を出したあと、30分のうちのかなりの時間を、私たちは「許可」のダイアログと格闘して過ごしました。
まず、AIが何をしようとしているかを説明しておきますね。
▶ひろくん(10:56〜)「これ何やってるかというと、実際、画面も見たりとか動作チェックもしたりとか。要はパソコンの操作は全部AIができるので、実際に動くところまでとか、実際どんな画面になってるかとか、AIが自分でこのAI診断を動かすとか、全部やってくれるんですよ。そうすると、動作の設定をした上でテストをして、動くようになったら本番にするっていうところまで、やり切ってくれるように動いてくれます」
Codexは、コードを書くだけじゃないんですよ。書いたものを実際にブラウザで開いて、画面を見て、動くかどうかを確認する。だから画面を見る許可が要る。オーディオを記録する許可を求めてくることもある。カオリコさんの画面には「システム設定を開こうとしています」「オーディオを記録しようとしています」が次々に出ました。
で、ここで最初の関門。よく分からないダイアログが出ると、人は止まるんですよね。カオリコさんも「クイットとキャンセルって、両方断るじゃないですか。何が出てるかが見えない」と固まっていました。これ、面白い場面で。実は出ていたのは「ChatGPTを終了しますか?」のダイアログだったんですけど、Codexの正体がChatGPTになった直後だったから、終了させたらCodexも止まってしまったんですよ。「ChatGPTのアプリが動いてるから邪魔だな、消していいか」と思って消したら、動かしていた本人が消えた。名前が変わった直後ならではの事故です。
次の関門が、Googleドライブの連携でした。これはCodex用のGoogleドライブのプラグインを入れる、というもの。Googleドライブをいじれるようにするというのは、スプレッドシートを作れるようにするのと同時に、消せるようにするということでもある。便利さとリスクは同じ蛇口から出るんですよ。分からないまま進めると、書き換える権限まで渡してしまう。
だから権限の範囲を選ぶ画面で、私たちは一度止まりました。Googleドライブ全体か、スプレッドシートだけか。「まず様子見ましょうかね、怖いですから」と言って、スプレッドシートに絞る方向で進めています。カオリコさんの「参照、作成、削除か。はい、やってみますと。怖いもんね」という声が、この場面の全部だと思います。
そのうえで、私が普段どうしているかも正直に言いました。
▶ひろくん(17:52〜)「左下の方に、承認を依頼っていうところがありますよね。こういう許可がめんどくさいので、承認を依頼ってところ。そうすると勝手にそこを押せないです」
これ、Codexの中に「承認を依頼」という設定があるんですね。ここを設定しておくと、AIが勝手に押せなくなる。逆に、全部飛ばして進めるモードもあります。
▶ひろくん(18:19〜)「ここで設定すると、承認どんどん吹っ飛ばしてやっていくモードもあります。それもリスクが高くなるのであれなんですけど、僕はもうどんどん承認しちゃってますね」
私は、もうどんどん承認しちゃっている側です。ここは正直に言っておきたくて。つまりリスクを取っているほうです。ただし、それは何度も同じ流れを通って、何が起きるか分かっているから。初めての人が同じことをやると事故ります。だから「大事じゃないところでやればいいのかな」というカオリコさんの言葉、あれが正解に近いです。失っても痛くない場所で、まず1回通してみる。
で、この長い許可地獄を抜けたあとに、私がぽろっと言ったのがこれでした。
▶ひろくん(21:18〜)「だいたいAIって、この辺の環境設定周りだけが一番時間かかって、めんどくさいんですけど。これを超えちゃうとAIが手足くっつくので、あとはこのコーデックスに言えば、スプレッドシートだろうがメールだろうが全部操れるので」
ここが、この回で私がいちばん唸ったところです。AIを使うときの労力って、右肩上がりじゃないんですよ。最初にドカンと環境設定の山があって、そこを越えると、あとはほぼ平地。手足がついた状態になったら、そのあとは日本語で言うだけになる。
イベントに参加してアンケートに答えた人だけにこういうメールを送って、答えてない人には別のメールを送って。これ、普通にやろうとしたら、名簿を突き合わせて、条件で分けて、文面を差し替えて……となる作業です。それが一言になる。だから、めんどくさい山は最初の1回だけ登る価値があるんですよ。
🌱 私が持ち帰った1つ
私も権限は「全部」ではなく、いちばん狭い範囲から渡すようにしています。最初の1回は、消えても困らない場所で。この日詰まっていたのも、技術じゃなくてほとんど許可の設定でした。
待ち時間はコーヒーでいい ― 投げてから戻るまでの30分の使い方


指示を出したあと、Codexはずっと動いています。ステップ1、ステップ2、と進んでいく。人間はその間、ただ見ている。で、この「見ている時間」をどうするかって、意外と語られないんですよね。私はLIVE中に「こういう指示を出したら結構待つ時間が多いんで、後から並列の新しいタスクを作ってやっておくとか、もう投げといて、後はもうコーヒー飲みに行くとか」と話しました。
これ、待ち時間を短くしようとしないのがコツで。短くするんじゃなくて、待っている間に別のことをする。並列で新しいタスクを立てるか、そうでなければ物理的に離れる。コーヒーを淹れに行く。洗濯物を干す。子どもの相手をする。
惣菜屋で言えば、煮物を火にかけたあと、鍋の前で腕組みして立っている人はいないんですよ。その間に別の下ごしらえをするか、店先を掃くか、休憩する。火にかけた鍋を見張る仕事は、そもそも要らない。この感覚が、AIに仕事を投げる時にもそのまま使えます。
で、この日はその実演みたいなことが起きていました。カオリコさんの画面ではCodexが動いている。その間、私たちは普通に喋っている。えびさんの診断結果の話、カオリコさんの息子さんが受験の夏期講習で「AIエージェントとは何か」を学ぶという話。
▶カオリコさん(14:55〜)「本当に、毎週30分ですけど、でも私はすごい、この重要な時間で、何かお話をしながら実は作業してるじゃないですか。それもすごいなと思って。1週間で進捗報告しながらなんですけど、えびさんは何か進捗ありましたか」
30分の枠のなかで、雑談をしながら実際に作業が進んでいる。これ、言われてみると当たり前なんですけど、実際にやってみると不思議な感覚なんですよね。喋っている時間と、仕事が進んでいる時間が、初めて重なる。
もうひとつ、この回で面白かったのがこれ。私はカオリコさんの画面が見えていない場面が何度もありました。それでも「たぶんチェックボックスだと思うんで」「今くるくる回ってるから処理中ですよね」と喋り続けている。カオリコさんに「ひろくん、すぐ見えてるかのようにしゃべる」と笑われて、「多分こういう画面出てるだろうなって想像で。たぶん何回も言ってるから」と返しました。
これ、種を明かすと大したことはなくて。何回も同じ流れを通っているから、次に何が出るか分かるだけなんですよ。許可のダイアログが3つ出て、そのあと処理が回って、途中で1回止まって、続行ボタンが出る。パターンが体に入っている。
だから、初めての人が同じ画面で固まるのは当たり前なんです。私が見えていないのに喋れるのは、私が特別なんじゃなくて、単に回数を通っているから。逆に言うと、回数を通せば誰でもこうなる。この日カオリコさんが1回通したことに、いちばん価値があります。
🌱 私が持ち帰った1つ
私はAIに投げたら、画面を見張らないことにしています。別のタスクを立てるか、席を立つ。待ち時間をゼロにする工夫より、待ち時間に別のことを載せる工夫のほうが、私には効きました。
81点と「結局は内面」― AIができるようになるほど問われるもの


待ち時間の雑談、と書きましたけど。この回でいちばん長く、いちばん深いところまで行ったのはここでした。まず、えびさんの報告から。「診断テストやってみましたよ」「81点だった」。作った本人のカオリコさんが「すごい」と言い、えびさんが「でも結構厳しいこと言われてね」と返す。この温度差が良くて。
▶えびさん(15:35〜)「人にどう見られてるっていうのは遠慮して答えたのは答えたんだけど、なんかもうちょい頑張れ的な話でしたね。人に対してのイメージが、もしかしたらまだ弱いかもしれないみたいな。なるほど、で勉強になりましたよ」
「人に対してのイメージが、もしかしたらまだ弱いかもしれない」。看板広告業を27年やってきた経営者に、AIがそう返す。しかもえびさんは「全然嫌味じゃない感じ」「勉強になりましたよ」と受け取っている。
ここ、診断コンテンツを作る人には参考になると思うんですよ。辛口でも、受け取られ方が変わる。カオリコさんも「高得点の方にはそうなんじゃないですか。高得点だったら、あともうちょっと頑張れるし」と言っていました。点数が高い人には厳しめでいい。低い人には別の返し方をする。同じ辛口でも、届き方が違う。
で、ここから話が大きく動きます。カオリコさんが持ってきたテーマが「AIでいくらできるようになっても、結局やっぱり内面だよね、というのを耳にすることが増えた」という話。AIの実演をしている最中に出てきた言葉なんですよ。今まさにAIがスプレッドシートを繋いでいる、その画面の横で。
▶カオリコさん(24:12〜)「ポリシーとかっていうのがやっぱりコアになるから、そこのところの人間らしさっていうのを、そこでやっぱり選ばれる人になるっていうのが、もうすでに一周回ってきてるなと思って」
「もうすでに一周回ってきてる」。ポリシーがコアになるから、そこの人間らしさで選ばれる人になる、とカオリコさんは言っていました。ここ、私も画面の横で、うんうんとうなずいて聞いていました。
カオリコさんは、そこにインタビューで手を貸したいと言っていました。「それってどうしてそう思いついたんですか」と深めていく。会社の数字だけじゃなくて、個人の深掘りのほうに役立ちたい、と。えびさんも、自分の価値観を押し付ける話し方をする人を見ると「いくら年上でも、そういうイメージで取られちゃうと嫌だなあ」と思う、と正直に話してくれました。
ここ、聞いていて背筋が伸びました。「人の振り見て」じゃないけど、と。会話のラリーが成立しない、言ったことを拒否されると、こっちも聞かなくなる。年上でも年下でも関係なく起きる話なんですよね。ミドルエイジクライシスや燃え尽きの話にも広がって、カオリコさんは「緩やかにシフトできるようなことを、AIを使ってできると面白そう」と言っていました。
そして最後、Codexの処理を見ながらカオリコさんが漏らした「今、Googleドライブの中に入って、私が手動でできない、やりたくないことをやってくれてるんだっていうのが、すごい分かる」という一言が、私はこの日いちばん良かったと思っています。分かった、というのが理屈じゃなくて、見ていて分かったんですよね。私は「これ覚えちゃうと、手動でスプレッドシートとかやる気なくなりますよ」と笑いました。
▶カオリコさん(30:26〜)「ひろくん、一個今週やる前に、自分で接続しなきゃいけないのかって言って、気が重かったんですけど。これ一緒にやらせてもらって、あ、こういうことかっていうのが、すごいわかったので」
「気が重かった」。ここ、本音だと思うんですよ。フォームを繋ぐって、やる前は重い。何から手をつけるか分からないし、途中で詰まったら誰にも聞けない気がする。それが、一緒に1回通したら「あ、こういうことか」に変わる。
この日の成果物は、正直まだ途中でした。処理は最後まで終わらず「また来週」で終わっています。それでも、重かったものが軽くなった。30分でそれが起きたなら、私はそれで十分だと思っています。
🌱 私が持ち帰った1つ
作れることの価値は下がって、何を考えているかの価値が上がっている。AIに任せる範囲を広げるほど、自分のポリシーを言葉にしておきたくなる。私も、自分の言語化をまたやり直したくなりました。
よくある質問

- Q. この日のLIVEはどんな回でしたか?
- A. 2026年7月14日(月)15時からの社長モテる化計画LIVEです。ひろくん(田中啓之)・えびさん(加藤さとし)・カオリコさん(前田カオリコ)の3人で、前週にNetlifyへ公開した「社長モテ力診断」アプリに、フォーム連携・Googleスプレッドシート保存・自動返信メールを足していく30分でした。
- Q. Codexのアプリが見つからなくなりました。どうすればいいですか?
- A. この回の配信直前に、CodexアプリがChatGPTアプリへ統合されました。ChatGPTアプリを開くと中で「Work」と「Codex」が選べるようになっているので、Codex側を選び、既存のフォルダを開けば以前のプロジェクトの続きができます。データは消えていません。
- Q. フォーム連携は、どんな指示で頼んだのですか?
- A. 「公開したURLはこれ」「診断フォームの送信内容と診断結果をGoogleのスプレッドシートに1件1行で保存して」「名前と診断結果を差し込んだ自動返信メールを送って」「外部サービスは使わないで、設定とテストをして本番に反映して」。この日本語だけです。コードは書いていません。
- Q. なぜ外部の連携サービスを使わなかったのですか?
- A. 外部サービスを使えばもっと高機能にできますが、別ツールへの登録と設定が増えるためです。この回では「1日100件くらいまでの規模ならGoogleだけで足りる」という判断で、あえて足さない設計を選びました。
- Q. いちばん時間がかかった作業は何でしたか?
- A. 権限の許可です。画面を見る許可、オーディオ記録の許可、Googleドライブ連携の許可、スプレッドシートの参照・作成・削除の許可。プログラムそのものより、AIに手足をつけるための設定でいちばん止まりました。
- Q. 権限はどこまで渡せばいいですか?
- A. この回では、Googleドライブ全体ではなくスプレッドシートに絞る方向で進めました。権限を広く渡すほど便利になりますが、作成だけでなく削除もできるようになります。最初は失っても困らない場所で1回通してみるのがおすすめです。
- Q. AIの処理を待っている間、何をしていましたか?
- A. 並列で別のタスクを立てるか、席を立つ。この回では、処理が動いている横で診断結果の話や近況の雑談をしていました。待ち時間をゼロにするより、待ち時間に別のことを載せるほうが現実的です。
- Q. えびさんの診断結果は何点でしたか?
- A. 81点でした。「結構厳しいことを言われた」「人に対してのイメージがもしかしたらまだ弱いかもしれない、という内容だった」「嫌味ではなく勉強になった」と語られています。
- Q. この日、フォーム連携は完成しましたか?
- A. 完成までは至っていません。処理の途中で30分の枠が終わり、「また来週」で締めています。ただし、公開URLの共有・指示出し・権限設定・処理開始までは通しで実演されています。
このフォーム連携実演の一部始終、書ききれなかった許可ダイアログとの格闘や画面共有のやり直しのテンポは、YouTubeのアーカイブでそのまま確認できます。34分なので、通勤や家事のあいだにどうぞ。
この「社長モテる化計画」は、毎週LIVEでやっています。作る側の実演も、内面の話も、だいたい同じ30分の中に入っています。
社長モテる化計画
経営者は機能ではなく、人間だ。
本来のあなたを開放しよう。
AIで作る実演も、経営者の内面の話も。毎週のLIVEとアーカイブ、解説記事をお届けしています。
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ひろくんコラム ― 「委ねる」を目的にすると、たぶん失敗する

この日、いちばん長く止まったのは権限のダイアログの前でした。どこまで許可するか。全部か、スプレッドシートだけか。あの数分間、私たちが本当に迷っていたのは、技術のことじゃないんですよね。
料理で言うと、こういうことです。新しく入った人に、どこまで任せるか。包丁だけ渡すのか、火まで任せるのか、発注の判断まで渡すのか。全部渡せば楽になる、というものじゃない。渡しすぎて焦がされたら、店が止まります。かといって全部自分でやったら、その人は一生育たないし、自分の手も空かない。
私は昔、なんでも自分で抱え込む側の人間でした。人に渡すのが怖いというより、渡し方が分からなかった。だから抱え込みOSから委ねるOSへ、というのは私にとって飾りの言葉じゃなくて、働き方ごと書き換えるしかなかった、実感のある話なんですよ。
で、最近は自分に向けてこう言い直しています。「委ねる」ことを目的にするな。委ねられるためにベストを考えろ、と。全部渡したほうが委ねられるのか、絞ったほうが委ねられるのか。判断の軸は、渡す量の多い少ないじゃない。どうすれば「委ねられる状態」になるか、それだけなんですよね。
この日のスプレッドシートの話も、まったく同じでした。Googleドライブ全体を渡したほうが、たしかにAIは動きやすい。でも、渡した本人が怖くて手を止めるなら、それは委ねられていない。だったら範囲を絞って、安心して回せる状態を作るほうが先。安心して手を離せるところまでが「委ねた」で、そこまで行っていないものは、ただ渡しただけです。
で、渡しただけで放置すると何が起きるか。私は自分の現場で、しっかりやらかしています。AIエージェントが途中で止まっても誰も気づかない、という記録を残したことがあって。動いているはずのものが止まっていて、しかも誰も報告してこない。見張らせているつもりが、見張られていなかったんですよ。
もうひとつ、耳が痛い数字も出しています。自動化するほど時間が消える、という90日ぶんの監査。自動化を増やしたのに、時間が増えなかった。増えたのは「動いているかどうかを確かめる時間」でした。渡す範囲を広げれば広げるほど、確認の仕事が生えてくる。これが「委ねるを目的にした」ときに起きる副作用です。
だから今回、範囲を絞って、まず1回通したのは正しかったと思っています。1日100件までならGoogleだけでいい、という判断も同じ。先に道具を増やさない。先に権限を広げない。詰まってから広げる。この順番を守れると、確認の仕事が増えないんですよね。
カオリコさんが最後に言った「自分が手動でできない、やりたくないことをやってくれてるんだって分かった」。あれが、委ねられた瞬間の言葉だと思うんですよ。怖いから渡さないでもなく、分からないまま全部渡すでもなく、見ていて納得したから手を離せた。
そこまで行ければ、あとは勝手に楽になっていきます。急がなくて大丈夫。できるところから、一緒に整えていこうね。
🌱 今日からできる、いちばん小さい1つ
今あなたがAIに渡している権限を、1つだけ見に行ってください。ChatGPTでもGoogleでも構いません。「全てのファイル」になっているところを、必要な1つに絞り直す。所要3分です。狭めても困らなかったなら、それは最初から広すぎたということです。
この日の話は、AIに手足をつけて任せていく流れの一部です。もっと知りたくなった方は、田中啓之(ひろくん)の発信ものぞいてみてね。
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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。