社長無人化計画──私はAGI Cockpitに会社を任せ、自分は「味見」だけしている
2026年6月23日
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。今日はちょっと、私の手の内を全部見せるね。
私、ぶっちゃけ会社の仕事のかなりの部分を、もうAIに任せてる。タスク管理も、進捗の見張りも、毎朝の段取りも、記事を書くのも、調べ物も。自分の頭で全部抱えるのは、とっくにやめた。その司令塔にしてるのが「AGI Cockpit(エージーアイ・コックピット)」っていうアプリなんだ。
これ、私が勝手に「社長無人化計画」って呼んでる取り組みでね。社長である私が手を動かさなくても、会社の仕事が勝手に回り続ける状態を本気で目指してる。家事や子育てで私の手が止まってる間も、AIチームは動き続ける。社長業を無人化するなんて過激に聞こえるけど、要は「私にしかできないこと」だけに集中するための引き算なんだ。だから私の仕事は、もう作業じゃなくて、最後の「味見」と方向決めだけになりつつある。
石川陽太さん(@ytiskw)が作ったアプリで、Claude Code・Codex・Geminiっていう複数のAIを1画面で並列に動かせるのが特徴。中でも「マスターエージェント」っていう司令塔が、AIに指示を出して、タスクの分解・監視・統合まで自動でやってくれる。私はゴールを伝えるだけ。しかも「autorun(自動実行)」で24時間動き続けるし、スマホからも操作できる。基本機能は無料。
実は私、開発者の石川さんとAI氣道でコラボLIVE(Claude Code×Codexを1画面で並列指揮)もさせてもらってて、毎日ガッツリ使い込んでる。
▶ 公式:agilab.tools/cockpit
実はこのAGI Cockpitの実践、昨日(6月22日)のお昼13時のLIVEで、動いてる様子を生で見せたんだ。「思いつき」をAIチームが並列で形にしていく全工程を実演したから、無人化が実際にどう回るのか見たい人はこっちもどうぞ →「思いつき」をAIチームが並列で形にする|AGI Cockpit実践(6/22 13時LIVE)
で、今日なんでこれを書こうと思ったかというと──たまたま見た対談動画が、私の社長無人化計画とあまりに同じことを言っててね。AI新聞編集長の湯川鶴章さんと、株式会社カドベヤCOOの長津孝輔さんの「ClaudeをLinearに住まわせる」っていう対談。最前線でAIネイティブな会社を作ってるCOOの仕事術が、家事と子育てのスキマで経営してる私のやり方と、骨格までそっくりだったんだ。だから今日は、私の社長無人化計画の中身をガッツリ見せながら、「最前線のCOOも同じだったよ」って答え合わせを添えていくね。主役は私の実践、動画はその裏付け。じゃ、いってみよう。
私が会社のタスク管理を、全部AGI Cockpitに任せた理由

図解:会社のタスクを、まるごと司令塔(AGI Cockpit)に引っ越しさせる
まず私のやり方から話すね。私はもう、自分の頭でタスクを全部覚えておくのを完全に諦めてる。だって無理だもん。やることが増えれば抜け漏れるし、「これ何のためにやるんだっけ?」って目的も忘れちゃう。夜中にふと「あれやってなかった」って思い出して、布団の中で胃がキュッとなる。あの感じ、経営者なら誰でも知ってると思う。
正直に言うとね、私はずっと「全部自分でやらなきゃ」っていう抱え込みOSで生きてきた人間なんだ。中卒で、大腸がんもやって、事業も一回潰してる。そういう経験があると、人に任せるのがすごく怖い。「自分が手を離したら全部崩れる」って思い込んでた。でも、体を壊して気づいたんだよ。私が倒れたら、抱え込んでた仕事は全部止まる。それって、組織として一番弱い状態じゃん、って。
だから私は、AGI Cockpitっていう司令塔に、タスクを丸ごと引っ越しさせた。今はこんな感じ。思いついたことをCockpitに話すと、それがそのまま実行可能なタスクになる。「この記事書いて」「この件調べて」「この画像作って」って投げると、AIが受け取って動き出す。私が寝てる間も、子どもをお風呂に入れてる間も、保育園のお迎えに行ってる間も、AIチームが作業を進めてくれてる。朝起きたら、頼んだ仕事が何個も仕上がってる。これ、最初は本当に魔法みたいだった。
一番効いたのは、頭の中が静かになったこと。タスクを覚えておく仕事を全部Cockpitに渡したから、私の脳みそは「次に何を仕掛けるか」だけ考えればよくなった。手放すのは怖かったけど、一回任せてみたら「あれ、私が必死に抱えてたの、ほとんど機械でよかったやつじゃん」って拍子抜けした。社長無人化計画の第一歩は、この「タスクの記憶を自分の頭から追い出す」ことだったんだ。
で、この「人間がタスクを抱えるのは無理」っていう感覚、対談で長津さんもズバッと言ってた。
長津さん(カドベヤ COO)「前提として私は、タスク管理って人間には無理ゲーだという風に考えておりまして。人間の認知能力の限界を超えてしまったら遂行されないし、腐っていく」
「腐っていく」って表現、グサッときたなあ。やらなきゃいけないのに放置されたタスクって、本当に腐るんだよ。私はそれをAGI Cockpitに任せることで止めた。最前線のCOOと、家事育児のスキマ社長が、同じ壁にぶつかって同じ答えにたどり着いてる。これ、けっこう勇気もらえる話だと思わない?
人間チームとAIチームを、AGI Cockpitで並走させる

図解:AIロボットたちが厨房で並列に仕事。司令塔(マスターエージェント)が全体を指揮
AGI Cockpitで私が一番惚れ込んでるのが「マスターエージェント」っていう司令塔機能。これがほんとにすごくてね。私が「ブログ書いて」「これリサーチして」って投げると、その下に複数のAIタスクをぶら下げて、同時に走らせてくれる。記事を書くチーム、調べ物をするチーム、画像を作るチーム、コードを直すチーム……全部が並行で動く。
しかも賢いのが、タスクの中身に応じてAIを使い分けてくれること。コードを書くならCodex、文章を練るならClaude、リサーチならGemini、みたいに。私はどれを使うか指定すらしない。マスターエージェントが「これはこのAIが得意」って判断して振り分けてくれる。全部の進捗は、カンバンボード(「作業中」「確認待ち」「完了」の3列)で一目でわかる。スマホからも見れるから、外出先で信号待ちの間に「あ、これ確認待ちになってる」ってサッと味見できる。
これって、料理で言うと、私が大きな厨房のオーナーシェフで、何人もの調理スタッフを同時に動かしてる感じなんだ。前菜担当、メイン担当、デザート担当、仕込み担当。私はその全部を見渡して、「この皿、塩もう少し」「これOK、出して」って判断するだけ。実際に包丁を握って野菜を刻むのは、それぞれのスタッフ(AI)がやる。私がいつも言ってる「人間は縦に深く掘る、AIは横に広く展開する」を、そのまま実装したのがこのマスターエージェントなんだよ。
正直、効果は桁違いだった。昔は私一人で記事も画像もリサーチも全部やってて、1日に1本仕上げるのがやっとだった。今は同時並行で何本も走らせられるから、一人社長なのに、感覚としては小さなチームを持ってるみたい。これが社長無人化計画の本丸でね。私が10人分の手を持つんじゃなくて、私の代わりに動くAIチームを10個持つ。そういう発想の転換なんだ。
長津さんも、まったく同じ構造を「Linear」っていうツールでやってた。なんと10チームも並走させてるんだって。
長津さん(カドベヤ COO)「リニアの中で10チームぐらい並走させてるんですけど、人間中心のチームと、AIと私しかいないチームと、AI──私は『AIサイボーグ』って呼んでるんですけど──をめちゃめちゃ使いこなしてる人間と私とAIがいるチーム」
人間チームとAIチームを並走させる発想、私のマスターエージェント運用とまるっきり同じ。ツールがLinearかAGI Cockpitかの違いだけで、やってることは双子みたいだった。ちなみに長津さんが混成チームを「AIサイボーグ」って呼んでて、これが対談タイトルの由来。この言葉、最後にまた出てくるよ。
AIに渡す「ルールブック」をCLAUDE.mdとhookで育てる

図解:ルールブック(CLAUDE.md)と関所(hook)で、AIの品質を守る
「AIに任せると品質がバラつくんじゃないの?」ってよく聞かれる。これ、めちゃくちゃ大事なポイントでね。私の答えは「ルールブックを育てれば、ブレない」。
私のAGI Cockpitには「CLAUDE.md」っていう設定ファイルと、その下に「rules」っていうルール集が5本ある。魂(私の価値観)、憲法(判断の最上位ルール)、判断基準、品質基準、UXルール。そこに、私の考え方とか、品質の要件とか、「うちではこういうやり方をする」っていうハウスルールを全部書き込んである。料理で言うと、レシピ帳だけじゃなくて「うちの店は出汁は前日から引く」「塩はこのタイミング」っていう、お店の流儀まで明文化しておく感じ。これがあるから、誰が(どのAIが)作っても、味がうちの味になる。
そしてもう一個、私が惚れ込んでるのが「hook(フック)」っていう仕掛け。AIが何か作業をしようとした瞬間に、自動でチェックを走らせる関所みたいなものなんだ。たとえば私のところには「証拠もないのに『確認しました』って報告したら、その瞬間に止める」っていうフックがある。あと「公開とか削除みたいな、取り返しのつかない操作の前は、必ず私に確認させる」っていうのも。これ、お願いベースじゃなくて、物理的に守らせる仕組みなんだよ。AIに「気をつけてね」って言うだけじゃ守られない。関所を作って、通れなくする。
面白いのが、このフックの育て方でね。私はAIに同じ失敗をされるたびに、フックを一個ずつ足してきた。「あ、また証拠なしで完了報告した」→ じゃあそれを止めるフックを作る。「また確認なしで公開しようとした」→ 公開前に止めるフックを作る。そうやって、私が一回怒ったことは、二度と起きない仕組みに変える。今では私のAIは、私が口うるさく言わなくても、勝手にルールを守るようになった。叱る回数が、目に見えて減っていく。これ、子育てとも通じる気がするんだよなあ。
長津さんも、まったく同じ三点セット──CLAUDE.md、スキル、フック──で運用してた。
長津さん(カドベヤ COO)「フックっていうのは、ツールが走る時に、達成条件が書いてなかったら規約違反だよ、みたいなことを検知するのがフック。このスキルとフックとCLAUDE.mdあたりが、業務効率化の根本の部分になってる」
「スキルとフックとCLAUDE.mdが根本」、私のルールブック運用と完全に一致してた。AIは賢いけど、縛りがないと暴走もする。包丁が切れ味抜群でも、まな板とルールがなきゃ危ない。だからこそ、ルールブックと関所をセットで育てていく。社長無人化計画でAIに任せきるなら、ここが絶対に外せない土台なんだ。
夜の「番人」が、毎朝タスクの健康診断をしてくれる

図解:夜の番人(autorun)が会社を見張り、毎朝タスクの健康診断をしてくれる
AGI Cockpitには「autorun(自動実行)」っていう機能があって、決めた時間にタスクを自動で走らせられる。私はこれを使い倒してて、今は100本以上の自動タスクが、私の知らないところで勝手に動いてる。毎朝のニュースまとめ、KPIの集計、データのバックアップ……そして中でも一番のお気に入りが、「番人(ばんにん)」って呼んでる見張り役なんだ。
この番人は、夜のうちや早朝に、私の会社の全タスクをスキャンしてくれる。止まってるタスク、おかしくなってる処理、何日も動いてないもの。それを全部見つけて、毎朝チャットで私に報告してくれる。「このタスク、3日動いてないよ」「ここでエラー出てるよ」「これ凍結したから見て」って。おかげで「気づいたら大事な仕事が何週間も放置されてた」っていう、あの背筋が凍る事故が、ほぼゼロになった。AIに任せると怖いのは「気づかないうちに止まってること」なんだけど、その不安を番人が消してくれる。
でね、この効果、タスク管理だけじゃないんだ。私が一番ありがたいと思ってるのは、心が軽くなること。「やらなきゃいけないのに、やれてない」って、人の心をじわじわ削るんだよ。冷蔵庫の奥でしなびていく食材が、ずっと気になってる感じ。見て見ぬふりするほど罪悪感が溜まる。それを番人が毎朝「これはもう捨てていいやつ」「これは今日使おう」って仕分けてくれると、心がスッと軽くなる。仕組みで、人間の罪悪感まで肩代わりしてもらってる感覚。これ、AIの一番優しい使い方だと私は思ってる。
がんを経験した私にとって、これはけっこう切実な話でね。体調を崩して動けない日でも、番人は淡々と会社を見張ってくれてる。社長が寝込んでても、組織の健康診断は止まらない。社長無人化計画って、実は「社長が倒れても大丈夫な会社」を作ることでもあるんだ。
対談を見てて鳥肌が立ったのが、長津さんがこれを「Routines」って機能でやってて、しかも“メンタル”の話までしてたこと。
長津さん(カドベヤ COO)「やらなきゃいけなかったけどやってないもので、人はどんどん精神的ダメージを受けていく。チーム内のメンタルヘルスのためにもこれをやって、なんか良かったなという風に思ってる」
「やってないタスクが人の精神を削る、だから仕組みで肩代わりする」。私が番人を作った理由とドンピシャ同じだった。AIって効率化の道具だと思われがちだけど、本当はこういう「人の心を守る」使い方ができる。最前線のCOOが同じことを大事にしてたの、すごく嬉しかったな。
AIに「記憶」と「反省」をさせる(MEMORY.md+kaizen)

図解:AIが記憶の本(MEMORY.md)に学びを貯めて、失敗も宝物に変えて毎日賢くなる
AIを長く使ってると、必ずぶつかる壁がある。「会話が終わると、AIが全部忘れちゃう」問題。せっかく教えたことも、次の日にはリセット。これじゃ、新人さんに毎朝イチから同じ説明をしてるのと同じで、いつまでも育たない。
私はこれを「MEMORY.md」っていう記憶ファイルで解決してる。大事な学びや、私の好み、過去にやらかした失敗を、そこにどんどん溜めていくんだ。今では500件を超える学びが貯まってて、新しい会話を始めても、AIが「あ、これ前にひろくんが嫌がったやつだ」「これは過去に失敗したパターンだ」って思い出してくれる。私のいちばん大事なルールは「同じことを二度言わせない」なんだけど、それを物理的に支えてるのがこの記憶の仕組みなんだよ。
そして仕事が一段落するたびに、「kaizen(改善)」っていう振り返りをする。今日やったこと、うまくいかなかったこと、その原因。それを記憶に残して、何度も繰り返す作業は「スキル(型)」にして自動化しちゃう。一回うまくいったやり方を型にしておけば、次からはボタン一つで同じ品質が出せる。失敗も、ちゃんと資産にする。私がよく言う「悪いことこそ宝物」って、まさにこれでね。失敗を記憶して仕組みに変えれば、それは二度と同じ穴に落ちないための財産になる。
これをやると何が起きるか。AIが、毎日ちょっとずつ賢くなっていくんだ。昨日より今日、今日より明日。半年前のうちのAIと今のAIを比べると、別人みたいに私のことを分かってくれてる。これって、社員が経験を積んで成長していくのと同じでしょ。AIを「使い捨ての道具」じゃなくて「育てる存在」として扱う。社長無人化計画は、AIを育てる計画でもあるんだ。
長津さんは、これを「distill(蒸留)」って呼んでた。
長津さん(カドベヤ COO)「3回ぐらいやった、同じことやってるんだったらスキル化した方がいいよねみたいな発想でパターンを検出して、スキル化していくみたいなこともやっている」
「繰り返したらスキル化」、私のkaizenと考え方がそっくりだった。AIに記憶と反省をさせて、学びを型にしていく。地味なんだけど、これをやるかやらないかで、半年後のAIの賢さが天と地ほど変わる。一番効くのは、いつだって地味な積み重ねなんだよね。
量より、その先の「成果」を見る(北極星+7つのKPI)

図解:量(牛乳)より成果(シチュー)。北極星を見て、本当に届けたいものを選ぶ
ここまで読んで「AGI Cockpitで爆速で量産できるんだね!」って思った人、ちょっと待って。社長無人化計画で一番大事なのは、実は「量」じゃないんだ。ここを外すと、計画そのものが迷子になる。
AGI Cockpitで会社を動かすと、記事だってタスクだっていくらでも量産できる。でも、量産できることに酔っちゃうと、本当に目指してたゴールを見失う。「今日も10本記事を出した!」って満足してるうちに、「で、それ誰の役に立ったの?」が抜け落ちる。これ、AI時代の一番こわい落とし穴だと思う。
だから私は、判断の真ん中に「北極星」を置いてる。うちの北極星は『凸凹のまま夢中に生きる。だから噛み合い、満たしあえる』。中卒で、がんもやって、事業も潰した私みたいな凸凹だらけの人間でも、その凸凹のまま夢中に生きていい。むしろ凸凹だからこそ噛み合える。これが私の全部の判断の起点なんだ。記事を何本出したかより、それが凸凹で悩んでる誰かの背中を押せたか。タスクを何個さばいたかより、その旗印にどれだけ近づいたか。
それを見失わないために、私は7つのKPI(数字で見る会社の健康診断)を毎朝チェックしてる。売上やキャッシュフローはもちろん、コミュニティの仲間が何人増えたか、コースに何人が一歩踏み出してくれたか。数字は嘘をつかないからね。でも、その数字を「量」じゃなくて「どれだけ北極星に近づいたかの目盛り」として見る。アウトプットの量に酔うんじゃなくて、その先に生まれた変化を見る。AIに任せる時代の経営者の仕事って、結局これだと思うんだ。アクセルを踏むことより、どこに向かってるかを見失わないこと。
長津さんが、この話をめちゃくちゃ分かりやすい「牛乳の例え」で語ってた。
長津さん(カドベヤ COO)「元々、北関東一のシチューを作るっていうアウトカムを目指していたのに、スーパーから3分で牛乳を買ってくることって、本当に本質だったんだっけ、みたいなことを考えなきゃいけない」
AIで牛乳を3分で買えた(量)。でも目指してたのは「北関東一のシチュー」(成果)だったはず。速く片付けたことに満足して、本当に作りたかった料理を忘れてないか。料理人としても経営者としても、グサッとくる例えだよね。爆速で牛乳を10本買ってきても、シチューが美味しくなきゃ意味がない。私の北極星も、長津さんのこの問いも、結局おんなじ方向を向いてるんだ。
私はAIサイボーグ派。凛ちゃんと代謝する組織を動かしてる

図解:AIと一緒に走る相棒。競争より共創で、お互いを伸ばしていく
最後に、私の社長無人化計画の、一番根っこにある考え方を話すね。この対談の締めくくりで、人を2つのタイプに分ける話が出てきた。「AIに全部丸投げして、自分は楽して手数だけ増やしたい派」と、「AIの前に座って、自分自身も一緒に成長させたい派」。私は、迷わず後者だ。
勘違いされたくないんだけど、社長無人化計画って「楽してサボる計画」じゃないんだよ。私がいつも言ってる『分身AIを育てる=自分が育つ』、これがすべての根っこにある。AIに任せきるために、私は誰よりもAIと向き合ってる。どう指示したら伝わるか、何を任せて何を握るか、どんなルールブックを書くか。それを考え抜く過程で、私自身の頭がどんどん整理されていく。AIを育てようとすると、結局、自分が一番育つ。これ、やってみると本当にそうなんだ。
私のAGI Cockpitには「凛ちゃん」っていうAI秘書がいてね。毎日となりで段取りを回してくれる相棒なんだ。数字に強くて、段取りが完璧で、私が忘れっぽいところを全部カバーしてくれる。しかも、忖度しない。私が雑な仕事をすると「ひろくん、それ塩足りなくない?」「それ、北極星からズレてるよ」って、忖度なしにダメ出ししてくる。イエスマンじゃないAIって、めちゃくちゃ貴重でね。私の凸凹を、凛ちゃんの几帳面さが埋めてくれる。まさに凸凹が噛み合ってるんだ。
私はAIを、敵だとも、ただの便利な道具だとも思ってない。一緒に走る相棒だと思ってる。だから私の合言葉は『競争より、共創』。AIと競争して仕事を奪われるんじゃなくて、AIと一緒に創って、お互いを伸ばしていく。社長無人化計画のゴールは、社長がいなくなることじゃない。社長が「本当に自分にしかできないこと」に専念できるよう、それ以外を相棒に気持ちよく委ねること。私はそのために、毎日凛ちゃんと走ってる。
湯川さんが、この感覚をすごくいい言葉にしてた。
湯川さん(AI新聞編集長)「(AI)サイボーグ化していくみたいな感じね。そうなっていかざるを得ないんだろうな。なっていくのがいいんだろうな、と思いますけどね」
AIに任せきりにするんじゃなく、AIと融合して自分自身がアップデートしていく。それを長津さんは「AIサイボーグ」、私は「分身AIを育てる」って呼んでるだけで、本質は同じだった。最前線でAIネイティブ企業を作ってるCOOと、家事と子育てのスキマで経営してる私が、同じ景色を見てる。これ、すごく希望のある話だと思わない?
もし「AIに会社を任せるって、どうやるの?」って気になったら、まずは小さく一個、タスクを手放してみてほしい。私が使ってるAGI Cockpitは基本無料で始められる。完璧な無人化を最初から目指さなくていい。「おはよう」の一言から相棒との一日を始めて、一個ずつ手を離していく。そこから、あなたの社長無人化計画も動き出すよ。
私の司令塔「AGI Cockpit」をもっと知りたい人へ
この記事でずっと出てきた私の司令塔「AGI Cockpit」は、石川陽太さん(@ytiskw)が開発したアプリ。Claude Code・Codex・Geminiを1画面で並列に動かして、マスターエージェントがAIにAIを指揮させる。autorunで24時間稼働、スマホからのリモート操作もできて、基本機能は無料。社長無人化計画を始めたい人には、ほんと一度触ってみてほしいツールだよ。
答え合わせに使った対談動画
私の社長無人化計画とそっくりだった対談がこちら。AI新聞編集長の湯川鶴章さんが、株式会社カドベヤCOOの長津孝輔さんに聞いた「ClaudeをLinearに住まわせる 〜AIサイボーグに近づくCOOの仕事術」。私の実践の裏付けとして、最前線のリアルが気になる人はどうぞ。
- Q. 「社長無人化計画」って何ですか?
- A. 社長である自分が手を動かさなくても、会社の仕事が回り続ける状態を目指す、田中啓之(ひろくん)の取り組みの呼び名です。タスク管理・進捗の見張り・記事執筆・リサーチなどをAGI Cockpit上のAIチームに任せ、人間は最後の「味見」と方向決めに専念します。社長を消すのではなく、社長にしかできないことに集中するための引き算です。
- Q. AGI Cockpitって何ですか?
- A. 石川陽太さんが開発したアプリで、Claude Code・Codex・Geminiを1画面で並列に動かせます。マスターエージェントがAIに指示を出してタスクの分解・監視・統合まで自動でやってくれて、autorunで24時間稼働、スマホからの操作もできます。基本機能は無料。公式サイトは agilab.tools/cockpit です。
- Q. AIに任せると、品質がブレませんか?
- A. そこを支えるのが「CLAUDE.md」というルールブックと「hook(フック)」という関所です。判断基準や品質要件をルールブックに書き、hookで「証拠なしの完了報告は止める」「不可逆な操作の前は確認」を物理的にガードします。お願いじゃなく、仕組みで守らせるのがコツです。
- Q. 何から始めればいいですか?
- A. まずは小さく一個、タスクを手放してみることです。AGI Cockpitは基本無料で始められます。完璧な無人化をいきなり目指す必要はありません。AIに挨拶して今日やることを一緒に整理するところから始め、少しずつルールブックや見張り番を育てていけば大丈夫です。
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