
WATCH REPORT
AIクローンの作り方をイケハヤさんが解説。任せる範囲、材料、運用の続け方
2026.10.20
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル AIで稼ぐラジオ by イケハヤ の動画で、イケハヤさんが、自分の代わりに動くAIクローンの任せ方・材料・運用・続け方を、約20分で話した回を紹介します。
AIに自分の代わりをさせたい。でも、どこまで任せてよいのか、何を材料にするのか、作った後はどう保つのかが決めきれない。音声配信を通しで聞く時間がない、発信を続ける個人事業主や小さな会社の経営者に向けた記事です。
動画は、20分ほどの音声配信です。イケハヤさんが、クローンに任せている範囲、作る前に要る材料、作るより運用、話すだけで続くコンテンツの4つを、この順に話します。
読み終えると、動画の筋道を順に追えます。イケハヤさんの数字は、イケハヤさんの発言として分けて書きました。その横に、私の記録と、私なら、を添えています。
SPEAKER
イケハヤさん(AIで稼ぐラジオ by イケハヤ)
チャンネル名はAIで稼ぐラジオ by イケハヤ。1人で話す音声配信の動画で、画面には終始、キャラクターの画像が1枚だけ映ります。
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イケハヤさんが最初に見せるのは、作り方ではありません。クローンが、すでに動いている現場。自分の代わりに、AIは今どこまで働いているのか?話は、そこから始まります。
イケハヤさんは、自分の公式の窓口にクローンを入れている、と話します。読者は、そこで好きな時に、自由に相談できる形です。
相談に来るのは、1日10〜20人ほど。副業やマーケティングの軽い相談が多く、回答はクローンが返す、とイケハヤさんは話します。InstagramのDMにも、クローンが入っています。
話は、寝ている間のことに進みます。夜中でも、クローンが読者の質問に答えています。ここが、動画の題の根っこになっています。
動画は、Threadsの投稿にも触れます。投稿はほぼ全部クローンが作り、自動で出しています。本人は書いていない、という話です。
イケハヤさん(動画 2:40〜)
僕は書いてません。あの、スレッツは完全に書いてないね。うん。全く自分で書いてないし、もうAIが勝手に投稿してます。
Threads経由で100〜200人ほどが窓口に来ている、とイケハヤさんは話します。ツールを紹介する動画の原稿もクローンが書き、声もクローンの声です。
クローンがいれば、寝ている間にも、顧客対応やコンテンツ作り、動画作りが進む。動画は、そう説明します。
イケハヤさん(動画 3:36〜)
お客さんの対応してくれるとか、え、あとはそのコンテンツを作ってくれるとか、あとは、ま、そうですね、その動画を作ってくれるとかね、
任せている範囲を並べると、相談、DM、投稿、動画の原稿、そして声まで。広さに目が行きますが、私が見たいのは別の所です。任せた先で、誰の声が出るか。
名前は自分のまま、返事を書くのはクローン。読む人には、その返事の声が、その人そのものに見えます。声がずれていたら、どう届くでしょう?
10月17日のことです。分身AIが書いた最初の文と、記事の最後の案内文を見て、私は「文体おかしい」と返しました。
続けて、「AI気道で分身AIひろくんが書いてると同じ文体にして」とも。
その前、10月8日にもステップメールの文を見て、「なんでこんな文章の質が低いの?分身AIひろくんが書いてるの?出だしも違うし」と返していました。
原因は、だよ調の原稿の語尾だけを、ふつうのAIで です・ます に替えていたこと。さらに、魂の正本を渡さない呼び出しで書かせていました。声がそろわないのも、無理のない作り方でした。
私の記事より(Anthropicのクロエ・ルビンスキーさんの講演から、AIに任せる時に先に決めることを読んだ記事・ルビンスキーさんが語る、技術は本物で思うより速い。お金が知能になる輪と、私が先に決めることの節)
任せられる仕事が増えても、大切なものまで一緒に渡す必要はないんですよね。
作業は渡す。でも、声と判断の根っこは手元に置く。これが私の線です。
任せる仕事が増えるほど、手元に残す物を先にはっきりさせておきたい。声の正本を渡しきらずに範囲だけ広げた先に残るのは、私の名前で、私ではない声が返す返事。
私なら、作業はクローンに渡しても、どの声で返すかは、渡しきる前に決めます。


次にイケハヤさんが話すのは、作る側の条件です。道具の話ではありません。材料の話。クローンの中身は、何でできているのか?ここで、作れる人と作れない人が分かれます。
作れる人の条件は、そもそも発信の中身を持っている人。AIに覚えさせる情報が無ければ始まらない、とイケハヤさんは話します。
イケハヤさん(動画 5:02〜)
そもそもコンテンツある人です。ま、当たり前の話なんだけど、AIに学習させる情報がないとだめですね。
目安として挙がるのは、2万文字ほどの原稿のデータ。ブログなら10〜20本です。それで文体や専門性はある程度出せるものの、あくまで最低限の量、という話でした。
イケハヤさん自身は、5000万字ほどの発信をAIに読み込ませ、約4500件のカード形式のファイルに整理している、と話します。元になっているのは、10年以上の発信の履歴です。
5000万字を約4500件に分けて持つ、という数字を聞くと、材料は量だけでなく、取り出せる単位で持つことも大事なんですよね。2万文字の最低線と、10年分の先の姿が、同じ動画の中に両方出てきます。
日々の発信も、そのままクローンの材料になります。この日の配信も自動で取り込まれる、と動画は説明します。
話の前提にあるのは、自分で書いたブログと、話した内容を文字にしたもの。この2つです。
イケハヤさん(動画 11:41〜)
材料がないとダメなんでね、あの、ブログ書いた、自分で書いたブログは多分大事です。
材料の話になると、つい量に目が行きます。でも私が気になるのは、何を根にするか。材料の中に、その人の判断が残っているかどうかです。
文体だけ似ていても、判断が別の人のものなら、読む人が受け取るのは誰の考えでしょう?ここを外すと、材料をいくら積んでも、中身は借り物のまま。
10月16日、私は「これ参考に記事かいたらどうなる?」と頼みました。参考にしたのは、マナブさんのSEO講義LIVEの記事の作り方です。
根にしたのは、私の過去記事の原文18本だけ。その材料で、50キロ痩せるには、という題の記事を、分身AIに書かせました。
その記事は、50kgdiet.comで公開しました。材料は、全部、私が実際に書いた文です。
材料の話で私が思い出すのは、以前のセミナーで話した、分身AIに魂を宿す話です。AIには血が通っていないので、自分の血肉を渡す。そう話しました。
渡すのは文章の量ではなく、生い立ちや経験、なぜそう思ったかという感情まで。私はそれを、「全てを言語化して詰めていく」と言いました。
同じころ、議事録をとるAIが私の発言を一語一句取り出して、データベースに蓄積し続ける仕組みも動いていて。話した言葉が、そのまま材料として積もっていく形です。
だから、イケハヤさんの材料の話を聞いて、私が見るのは、量より、なぜそう思ったかが残っているかどうかです。ここは譲れない所です。
私の記事より(安宅和人さんの論考から、AIに委ねた先で判断力をどう残すかを読み解いた記事・AI native時代の袋小路を読み解く。判断力とは経験を圧縮し、蒸留したものの節)
分身が書けるのは、私が過去に膨大な蓄積をしてきたからだ
文体をまねるだけなら、量で足りる所もあります。でも、その人らしい判断は、判断の跡が残っている一次情報からしか生まれません。分身が私らしく書けるかどうかも、そこで決まると私は見ています。
だから材料を選ぶ時に見るのは、文字数の多さより、その文に、なぜそう決めたかが書いてあるか。迷った跡や、やめた理由まで残っている文ほど、根になります。
材料に入れるのは、言い回しより、なぜそう判断したかが残っている文。私はそこを基準にします。


クローンは、作って終わりではありません。作ること自体は難しくない、とイケハヤさんは言い切ります。大事なのは、その後。作ったクローンを、どう保っていくのか?
話は、ここから運用へ進みます。作るのは難しくなく、大事なのは作った後に回し続けること、とイケハヤさんは話します。
イケハヤさん(動画 7:18〜)
大事なのはやっぱりね、それをしっかりこう運用していくことですね。
運用の1つ目は、知識の足し算。3か月に1回ほど、新しい知識をAIへ渡す、とイケハヤさんは話します。
イケハヤさん(動画 7:25〜)
3ヶ月に1回ぐらい、え、その新しい知識をAIに与えてあげる。
2つ目は点検で、イケハヤさんは完全自動にはせず、月1回ほどまとめて、新しい知識が入っていないかを確かめている、と話します。
イケハヤさん(動画 7:34〜)
完全自動じゃないかな、多分1ヶ月に1回ぐらいかな、なんかバッチで、え、その新しい知識が入ってないかってのをこうね、あの、ま、点検するようにしてるって感じかな。
運用は、新しい知識を足すことと、点検することの2つ。ここで引っかかったのは、点検の中身です。何を確かめるのか?
点検と聞くと、検査の仕組みを1つずつ増やしていく話に聞こえますよね。私が考える点検は、そこが少し違います。
10月8日、朝LIVE記事の経歴の誤りを直す件で、経歴の捏造を止める検査の仕組みを本番に入れるか聞かれて、私は「そんな仕組みいらんだろ単発で。」と返しました。
続けて返したのが、「そもそも発言は発言で記事にしてよいだろ」と、「問題は分身AIひろくんが捏造しないことだけ」の2つ。
そして10月16日の記事では、第三者の検収で、分身AIの地の文に、原文に無い付け足しが19か所見つかりました。私はそのうち14か所を、外すか、原文どおりに戻しています。
直した版をもう一度、第三者に検収してもらったわけではないので、直ったとまでは言えないんですよね。
仕組みはいらない、と、検収で19か所見つかった、の2つは矛盾しません。常設の検査を増やすことと、分身が付け足さないように元を直すことは別の話で、私が直したいのは元のほうです。
私は以前、話した動画の中で、このAI時代は逆に失敗しにくくなってきたのがとても怖い、と言いました。理由は、「正解がAIで出てきちゃうと失敗しにくい」から。
昔のゲームは途中で保存できず、容赦なくゲームオーバーでした。今はどこでも保存できて、戻せます。その対比も、同じ動画で話しています。
今の私の判断はこうです。クローンが回り続けるほど、ズレは目に見える失敗にならないまま、少しずつ積もっていく。
先ほどの19か所は、第三者の検収で見つかった付け足しでした。月1回の点検は、見えなくなった失敗を、自分で見に行く時間。私はそう見ています。
私の記事より(AIに任せた仕組み6つのうち2つが止まっていた、点検の実測を書いた記事・なぜ2段目で止まるのかの節)
直せるから、通知の仕組みを作らない。作らないから気づかない。気づかないから、自分しか直せない状態が続く。
壊れても自分で直せる人ほど、気づく仕組みを後回しにしがちです。直す手間より、気づく所を先に作ります。AIに任せた後の運用は、そこから始まると私は見ています。
私なら、出す・止める・任せるの境界は、最後まで自分で決めます。


ここから話は、発信のあり方に移ります。最後にイケハヤさんが話すのは、作る側のふだんの動きです。毎日、何をしていればクローンは育つのか?答えは、話すだけです。
発信は特に音声で話し、クローンに覚えさせる形。作る側の仕事は話すことだけ、とイケハヤさんは話します。
イケハヤさん(動画 8:04〜)
僕らはやることは話すだけ。すごくない?で、僕も今完全そんな感じですよ。
YouTubeは、カメラの前で話すだけで動画ができ、自動でショートになってInstagramへ流れる、と動画は説明します。Instagramは月25万インプレッションほど、という話。
動画やポッドキャストを撮るだけが自分の仕事だ、とイケハヤさんは話します。
AIが書いても、自分が現役の経験者だから、オリジナルのコンテンツになる、とイケハヤさんは話します。例に挙げるのは、田舎暮らし10年。
イケハヤさん(動画 12:12〜)
AIがバカバカ作るようなものでもちゃんとオリジナルコンテンツになるんですね。
話の締めは、自分の考えを持つクローンを育ててコンテンツを展開していくのが今の戦い方、というところです。
話すだけ、は私にもうなずけます。話した自分の声が、そのまま自分に聞こえる手ごたえ。頭の中だけで回っていた物が外に出て、自分の目でも見えるようになるんですよね。
10月9日、分身AI講座のバナー画像を作り直した時、私は「分身AIを育てることが自分を育てる」方向で、とAIに返しました。
あわせて、AIに仕事を委ねて手放しで人間はワクワク夢中に遊び探求できる方向で、パーパスも見て、とも書いています。
別の場でも、私は「実は分身や育てるってことは自分が育つ」と話しているんですよね。バナーの言葉も、その時の言葉も、育てる側の私が育つ、という同じ向きの話です。
私の記事より(飯塚浩也さんの動画から、スマホのObsidianで話してメモを残す手順を整理した記事・ひらめいた瞬間にObsidianを開く手間を、なくすの節)
取りこぼすかどうかは、思いついた瞬間に、思いついた場所で書けるかで分かれます。
話すのは入口で、分身が書いた物を見て違和感を返し、また話す。この往復で分身にも私にも血が通う、と私は考えています。
では、私の重心はどこにあるのか?量産より、育つほうにあります。
話した後に、分身の返事を見て返す。この往復まで、私は手放しません。
Q. イケハヤさんは、クローンに何を任せていますか。
A. 公式の窓口での読者の相談への返事、Threadsの投稿、ツールを紹介する動画の原稿と声を任せている、とイケハヤさんは話します。寝ている間にも相談への返事が進む、という話です。
Q. クローンを作る前に、何が要りますか。
A. 自分で書いたブログと、話した内容を文字にしたもの、と動画は説明します。目安は2万文字ほどの原稿で、ブログなら10〜20本。これは最低限の量だ、とイケハヤさんは話します。
Q. 作った後は、何をしますか。
A. 3か月に1回ほど新しい知識をAIに与え、月1回ほどまとめて、新しい知識が入っているかを点検する、とイケハヤさんは話します。完全な自動にはしていない、という話です。
Q. AIが書いても、オリジナルになりますか。
A. AIが書いても、自分が現役の経験者だから、オリジナルのコンテンツになる、とイケハヤさんは話します。例に挙がるのは、田舎暮らし10年の話です。
Q. 任せる時、私はどこを手元に置きますか。
A. 私なら、作業は渡しても、声と判断の根っこは手元に置きます。任せる範囲を広げる前に、どの声で返すかを渡しきります。そこを先に決めてから任せます。
動画は、クローンに任せている範囲から始まります。そこから、作る前に要る材料、作るより運用が大事という話、話すだけで続くコンテンツへと、順に進んでいきます。
この動画から私が持ち帰ったのは4つです。作業は渡しても、声は手元に置くこと。材料には、判断が残っている文を入れること。点検では、書いていないことを付け足していないかを見ること。話した後の往復まで手放さないこと。
私の運用でも、分身AIが書いた物に何を返して、何を外すかは、最後に私が決めます。運用が大事で、自分の考えを持つクローンを育てる、というイケハヤさんの話とは、同じ向きで読めます。
自分の代わりに動くAIに、声のどこまでを渡して、どこを手元に残しますか?
関連記事
AIに仕事を任せる時に、先に決めておくことを講演から読んだ記事です。
AIに委ねた先で、判断力をどう残すかを論考から読み解いた記事。
AIに任せた仕組み6つのうち2つが止まっていた、点検の実測を書いた記事です。
スマホで話してメモを残す手順を、動画から整理した記事。
自作AIの動画から、AIと同期した後に人間に残る最後の責任を読んだ記事です。
参考リンク
今回紹介した動画の本編です。時刻つきの発言は、ここで確かめられます。
今回紹介した動画
| チャンネル | AIで稼ぐラジオ by イケハヤ |
| 出演 | イケハヤさん(AIで稼ぐラジオ by イケハヤ) |
| 公開日 | 2026年10月18日 |
| 長さ | 20分41秒(日本語) |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=8FTUHTyMrLs |
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