WATCH REPORT

ユニバーサル・ハイ・インカムの話を、Anthropicが株の5%を公共の基金へ渡す発表から読み解く

2026.10.22

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル Stacked Podcast の動画で、Jack Robertsさんと Nick Saraevさんが、AIエージェントを締め出すサイトと受け入れるサイト、Anthropicが株の5%を公共の基金に渡す話、ユニバーサル・ハイ・インカムという言い換え、画像と動画を直接読む視覚推論モデルを、1本の対談で話す内容を整理します。

AIエージェントの話、AI会社の動き、新しいモデルの話。次々に流れてきて、自分の仕事にどう関わるのかが決めきれずにいませんか? 英語の対談を通しで見る時間も、なかなか取れませんよね。そんな個人事業主や、小さな会社の経営者・担当者に向けて書きました。

動画は31分の英語の対談です。Jack Robertsさんと Nick Saraevさんが、サイトの締め出しから、Anthropicの株の5%、ユニバーサル・ハイ・インカムという言い換え、画像と動画を直接読むモデルまで、この順に話します。

読み終えると、対談の流れを順に追えます! AIを動かす置き場所を自分で決めているか。止めて人が決める線を引いているか。任せない所の理由を言葉で持っているか。この観点で自分のAI活用を見直せるよう、横に私の記録と、私ならどう動くかを添えました。

SPEAKER

Jack Robertsさん

動画に出る対談の一人で、画面の名札には起業家とあります。共有のスライドを見ながら、AIエージェントの使い方や、AI企業の動きへの見方を、英語で話します。

SPEAKER

Nick Saraevさん

動画に出る対談のもう一人で、画面の名札には創業者とあります。X の投稿のスライドを読み上げながら、サイトの締め出しや、Anthropicの発表、視覚推論モデルの話を、英語で進めます。

3行でわかるポイント

  1. 大手のサイトがAIエージェントを締め出し始めた一方、APIが無くても画面から触れるなら自動化でき、サイトの対応は受け入れる側と拒む側に割れる、と話します。(第1章・第2章へ)
  2. Anthropicが株の5%を公共の基金に渡すと発表した、と紹介し、配る金額より基金から配当を受け取る前提が大事という話や、一律で配る案、ベーシックをハイと言い換える検討にも触れます。(第3章・第4章へ)
  3. 私なら、AIに任せる範囲を広げる前に、自動にしない所を先に決めて、その理由を自分の言葉で持っておきます。(第2章・第5章へ)

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01

サイトがAIエージェントを締め出す。止められやすいのは集中型

▲目次
図解。サイトが締め出す、共有の画面は目印になる、自分のPCは区別しにくい、の三つの札が矢印で並び、下の帯に置き場所で止められやすさが変わるの文字
図解: サイトがAIエージェントを締め出す。止められやすいのは集中型
動画の画面。左に Websites block agents と題した共有スライドが映り、鎖の掛かった扉に触れるロボットの手の絵が添えられている。10月17日の報道として、Delta と Yelp がエージェントを制限している、と書かれている
動画キャプチャ: ウェブサイトがエージェントを締め出す、と題した最初のスライド(0:30頃)

AIに任せていた仕事が、ある日、相手のサイトの側から止められたら、どうします? 昨日まで回っていた予約も調べものも、そこで止まります。対談の最初の話題は、まさにその場面。

動画は冒頭で、この回の話題を予告します。サイトがAIエージェントを止めていること、Anthropicが新しい基金を作ること、新しいモデルが出たこと。

最初の話題を話すのは Nickさん。AIエージェントがほぼ全てのサイトと公開APIに押し寄せて、運営する側のサーバーの負担が増えている、と話します。

Nick Saraev(動画 0:32〜)

AI agents have led to a swarm, pun intended, of activity on virtually all websites and major open APIs.

迷惑なアクセス、いわゆるスパムも増えた、と続きます。口コミサイトの Yelp は、ほぼ全てのエージェントを止めている、という紹介。

航空会社の Delta は、エージェントによる航空券の予約を止めた、と話します。銀行も同じ動きだ、とも。

ここで Nickさんが挙げるのが、置き場所の違い。Grok Bot のように共有の置き場所を使うと、同じ使い方の型が目立って、止められやすい、という見方です。

反対に、自分のPCで動かすエージェントなら、画面のボタンのクリックにしか見えず、相手から区別しにくい、と続けます。

Nick Saraev(動画 4:18〜)

So, it does also point to some degree of decentralization being quite important.

だから分散が大事、というのが Nickさんの見方。

締め出しの話に聞こえて、実は置き場所の話。対談が見ているのは、AIをどこで動かすか、です。

正直、ここを読み違えると、遮断のニュースが出るたびに慌てることになります。

引用元(24時間動くAIが借りた画面で動くか、自分のPCで動くかの違いを、置き場所と渡す権限から整理した動画の記事・Grok Botやdotsは借りるPC。Hermesは自分のPCで動くの節)

机がどこにあるかで、そこで起きることは変わります。ただ、どちらの机を選んでも、机と机の橋渡しを設計するのは人間です。借りる机にするか、自分の机にするか。それを選ぶ前に、その机の持ち主は一人に決まっているでしょうか?

借りる机にするか、自分の机にするか。この問いは、共有の置き場所と自分のPCという動画の話と、同じ方を向いています。机の持ち主は一人に決まっているか、という最後の問い。締め出しの話では、ここがいちばん効いてきます!

で、私の見方ははっきりしています。借りる場所は、持ち主が認めている間だけ使えるつなぎ先。

自動化の中心は、自分の側に置きます。止められても、仕事の全部は止まらない形に。

どのサイトが止めるかは、私には選べません。選べるのは、自分の側の組み方です。

私なら、AIを動かす前に、そのAIが入る現場の側に身を置いて、断られる理由を自分の耳で聞きます。

02

APIが無くても、画面から触れれば自動化できる

▲目次
図解。APIが無い、画面から触れる、自動化できる、の三つの札が矢印で並び、下の帯にサイトの対応は受け入れと拒否に割れるの文字
図解: APIが無くても、画面から触れれば自動化できる
動画の画面。アクセスを制限する側と、アクセスを交渉して認める側を左右に並べたスライド。左は航空会社の予約や銀行の口座アクセスなどの項目、右は通販基盤のShopifyやWalmartなど提携の項目が並ぶ
動画キャプチャ: 止める側と認める側を左右に並べたスライド(8:40頃)

提携先が、つなぎ口を開けてくれない時。AIに任せた仕事は、そこで止まるのでしょうか? 二人の答えは、止まらない、の側でした。

続いて話すのは Jackさん。サイトと一緒に自動化するか、サイトを通り抜けて自動化するか、と冗談めかして言います。

Jack Roberts(動画 4:41〜)

I always joked like you either automate with them or automate through them.

いまのパーソナルエージェントには、APIやMCPやCLIがあるかどうかは関係ない、という見方。Webの画面から触れるなら、できる、と話します。

Jack Roberts(動画 4:55〜)

it actually doesn’t matter whether or not you have an API, whether or not you have an MCP, whether or not you have a CLI. Who cares? If it’s accessible on a web interface, it can now be done.

例に出たのは、編集ソフトの設定です。画面のスクリーンショットを渡して、同じ設定を再現させる、と話します。

別の例は、本人確認の書類。書類から住所などを探して書き写す作業を、エージェントに任せる、という使い方です。

コンピューター操作は、最も過小評価されている技術の一つ、と Jackさんは話します。

ここで Jackさんが、サイトはパーソナルエージェントに対応する義務があるのか、と Nickさんに聞きます。返ってきた答えは、分かれ道だ、のひと言。

受け入れる側の例は、Shopify と Walmart。Shopify はエージェントの利用に全面的に対応していて、Walmart は提携に動いた、と話します。

Amazon は自社のエージェントを持ちたいのではないか、というのが Nickさんの見立てです。

できるかどうかより、どこまで任せるか。この章で見たいのは、そこです。

いやー、画面から触れればできる、という話は、任せられる範囲が一気に広がる話。だからこそ、線が要ります。

引用元(AIに仕事を任せる1日の動画を整理し、送信の手前で止めて最終チェックだけは人が持つ、と書いた記事・返信は自動でできても、送信の手前で止めるの節)

だから、先に分けます。確認なしでよいのは、調査、ローカルの修正、テスト、結果の確認。止まって確認するのは、公開、課金が発生する操作、本番環境への切り替え、外部への送信です。

調べる側と確かめる側は、確認なしで任せる所。外へ送る側とお金が動く側は、止まって人が決めます。この線は、サイトの対応が割れる、という動画の話にもそのまま引けます。

でね、受け入れるサイトなら任せる側、拒むサイトなら止まる側として扱います。

その境目を決めるのは、AIではなく私。

画面から触れる自動化ほど、触れた先で何が起きるかを、先に人が決めておく必要があります。

出す、止める、任せるの境目は、最後まで私が決めます!

03

Anthropicが株の5%を公共の基金へ渡す

▲目次
図解。株の5%を公共へ、公共の基金、配当を受け取る、の三つの札が矢印で並び、下の帯に金額より配当が出る前提の文字
図解: Anthropicが株の5%を公共の基金へ渡す
動画の画面。Elon Musk が株を公共に直接渡すと言っている、と紹介する投稿のスライド。OpenAI が4月に、配当を米国民に直接配る公共の富の基金を提案した、とも書かれている
動画キャプチャ: 株を公共に直接渡す、と紹介する投稿のスライド(10:50頃)

AIの会社が、自分の株を世の中に渡すと言い出したら、どう見ますか? 対談の真ん中で、話はAIエージェントから、お金の行き先へ移ります。株と基金、そして配る話。

ここで、話題ががらっと変わります。Nickさんは、前日にAnthropicが、短い X の投稿とブログで、株の5%を公共に渡すと発表した、と話します。

スライドには、いまの5%、追加の2%、合わせて約20%と、数字が並んでいました。 追加の2%は、会社の価値が一定の線を超えるごとに足される、という説明です。

従業員の約半数が自分の株を寄付し、共同創業者は株の80%を誓約した、と話します。それを足し合わせて約20%、という数え方です。

Nickさんが特に目を留めたのは、発表のブログにあった一文でした。個人へ金銭と株を直接配ることを検討している、という内容です。

Nick Saraev(動画 10:07〜)

We’re considering doing direct allocations of money and shares to individuals.

つまり、自分たちでUBIをやる検討だ、とネットは一晩で沸いた、と話します。

比べる相手として出てくるのが、OpenAIです。4月に、配当で米国民に還元する公共の基金を提案しました。ただ、それは案にとどまっていました。Anthropicは実行の最初の一歩を踏んだ、と対談は続きます。

では、肝心の金額は? Jackさんは、ほとんど関係ない、と話します。

Jack Roberts(動画 13:25〜)

the numbers are almost irrelevant actually.

大事なのは、公共の基金から配当を受け取っているという前提だ、と。一度作れば拡大できる、というのが Jackさんの見方です。

正直、この章の芯は、金額の大きさではありません。動画が置いているのは、公共の基金から配当を受け取る、という前提のほう。数字は、その前提を見せる入口として出てくるだけです。

引用元(ベーシックインカムの動画を整理し、国の制度を待つ前に自分で持てる安心を先に作る、と書いた記事・AI③。Amazonの無人倉庫と、ベゾスがベーシックインカムを推す理由の節)

私は、国のBIを待たず、自分の安全基地を先に作ります。仕事はAIへ委ねても、居場所は手放さない。暮らしを支えるものと、夢中になれるもの。その両方を、自分の側で育てたいです。

外から届く配当と、自分の側で先に作る居場所は、別の話なんです。片方を選べば片方が要らなくなる、という話でもありません。並べて置いておけるものですよ。

引用の後半にある、居場所は手放さない、の一文。配当の話の隣に置くと、ここが私の側の軸になります。外からの支えがあってもなくても、ここは動かさないかな。

委ねる目的は、効率だけではありません。仕事をAIに委ねて余白ができたら、その余白で、夢中になれることをやります。空いた時間を別の作業で埋めてしまったら、委ねた意味が薄れますから。

外からの支えは、受け取る側が選べるものではありません。だから、選べる側の順番を、先に決めておきたいんです。

基金の動きは、私には選べません。で、自分の側の順番は、それと切り離して進めます! AIは道具で、何を委ねて何を残すかを決めるのは、私のほうです。

暮らしを支えるものと、夢中になれるもの。両方を、自分の側でも育てます!

04

一律で配る案と、ユニバーサル・ハイ・インカムという言い換え

▲目次
図解。福祉の確認費用、一律で配る案、ハイと言い換える、の三つの札が矢印で並び、下の帯にハイは相対的な言葉の文字
図解: 一律で配る案と、ユニバーサル・ハイ・インカムという言い換え
動画の画面。AnthropicのXの投稿と、Elon Muskの返信の投稿が縦に並ぶスクリーンショット。返信には、株を直接公共に渡すことを勧める、これは自分がやること、と書かれている
動画キャプチャ: 公式の投稿と返信を並べたスクリーンショット(14:30頃)

配る話の次は、配り方の中身です。誰に配るのか、そして、確かめるのにいくらかかるのか。その確認、どれくらい重いと思いますか?

画面には、Anthropicの発表の投稿と、それに返すElon Muskの投稿が並びます。株は公共に直接渡すことを勧める、これは自分がやることだ、という返信です。

Jackさんは、Elon Muskが SpaceX の株を、米国の子ども全員に1株ずつ渡す、と話します。その1株の値段を Nickさんが調べて、150ドルと答えました。

次に Nickさんが、誰の発言だったか分からない、と前置きして、福祉の話を紹介します。受給資格を確認するだけにかかる金額が、福祉として渡す金額とほぼ同じ、というもの。

確認を省いて一律で配れば、安く済む、という話です。ただ、短期の経済や、人の意欲への影響は考えに入っていない、と Nickさん自身が断っていました。

そして、話は呼び名へ移ります。ベーシックではなく、ハイと呼ぶ検討がある、と Nickさんが切り出しました。

Nick Saraev(動画 18:07〜)

they’re considering calling this by the way, not universal basic income but universal high income. What a spin.

Jackさんは、そこが引っかかる、と返します。全員が高い所得にはなれない、というのが理由でした。

Jack Roberts(動画 18:18〜)

you can’t have universal high income.

高いは相対的な言葉、というのが Jackさんの見方です。Nickさんも、高いは何かと比べた言葉で、政治的な言い換えだ、と同意します。

いやー、呼び名の話は目を引きますが、この章で先に来ているのは、仕組みの話です。確認にかかる金額と、配り方。名前を決めるのは、その後ろです。

2026年8月17日のAI経営術LIVEで、私は、チャレンジするためには安全基地が必要で、その安全基地がセルフベーシックインカム(年金)だ、と話しました。

働かなくても勝手にお金が入ってきたら挑める、だから、そのためにこのベーシックインカムを作る、という話でした。挑むほど、ベーシックインカムが豊かになってくる、とも話しました。

でね、呼び名がベーシックでもハイでも、私が見るのは一つだけです。それが、自分の側の安全基地になるかどうか。名前が変わっても、そこは変わりません。

国の制度の名前が何になっても、自分の側のこの循環は、自分の手で組めます。外からの支えとは、別の場所で回るものですから。

確認にかかる金額の話は、制度の良し悪しより、仕組みの組み方の話として聞いておきたいかな。確認を重ねるほど、確認そのものが重くなっていきます。

AIに委ねる時の最低限の線も、同じだと思います。分からないことは憶測せずに聞き、分かることは二度聞かない、という線です。聞く側も答える側も、そのほうが軽く済みますよね。

この線があれば、確認の回数は自分で設計できますよ! AIに丸ごと任せるのでも、全部を自分で抱えるのでもない置き方です。

確認は、分からない所にだけ使います。

05

画像と動画を直接読むモデルと、何を自動化しないか

▲目次
図解。画像と動画、直接推論する、人が残す判断、の三つの札が矢印で並び、下の帯に何を自動化しないかを決めるの文字
図解: 画像と動画を直接読むモデルと、何を自動化しないか
動画の画面。左右に二つの画面録画が並び、同じ質問と同じ時間表示のタイマーが映る並走録画の開始場面。右下に Nickさんのカメラが映る
動画キャプチャ: 二つのモデルに同じ質問をする並走録画の開始場面(21:30頃)

画像や動画を、AIがそのまま読めるようになったら、人の役目はどこに残るのでしょう?この章は、見える範囲を広げる新しいモデルの話と、対談の締めの言葉。この二つが、同じ問いに向かっていきます。

最後の話題は、Jackさんが紹介する新しいモデル。Elorianという会社が、10月16日に最初のモデル Glimpse を出した、と話します。

Jack Roberts(動画 20:10〜)

It is a visual reasoning model that examines images and video without converting everything into text first.

画像や動画を、先に全部テキストに変換せずに調べる視覚推論モデル。文字に直してから読むのではなく、見たまま読む、という紹介です。

スライドには、入力100万トークンあたり0.60ドル、出力3ドルの表示が出ます。数字は、画面に出た表示のまま。

ただ、性能とモデルの出どころには異論がある、と Jackさん自身が断ります。紹介しながら、そこを先に言っておく運び。

続いて Nickさんは、ある投稿を読み上げます。同じ水準の視覚推論モデルより17倍安い、とうたう内容です。

画面は、並走録画。飛ぶ車の動画の物理を、同じ質問で、Glimpse とほかの一方のモデルに同時に聞く場面です。

画面のタイマーは、Glimpse が約5分40秒、ほかの一方は約7分。Jackさんは、ほかの一方はさらに約2分かかり、高くつき、精度は少し低いはず、と話します。

Nickさんは、画像や動画を大量に処理するなら乗り換えればいい、と話します。一方の Jackさんは、直接の視覚推論はそれ自体が一つの製品カテゴリーだ、という見方。

終盤の質問コーナーでは、ユーザーが作った風の動画広告を作る価値はあるか、と聞かれます。Jackさんが、100%ある、と答えます。

Jack Roberts(動画 28:14〜)

Again, it’s not what are you automating? It’s what are you not automating?

そして、何を自動化するかではなく、何を自動化しないかだ、と話して、動画は締めくくられます。

正直、このモデルの話から私が受け取りたいのは、締めの一言のほうです。何を自動にするかより、何を自動にしないか。

締めの一言は、動画広告の質問への答えとして出てきた言葉。それでも、画像と動画を直接読むモデルの話に、そのまま重なって見えます。

でね、私は、AIは横に広げて、人間は縦に掘るものだと考えています。AIが担うのは、情報や構造、コンテンツの広がり。人が掘るのは、感情や体験、物語の深さです。

画像や動画を直接読めるAIが増えれば、広がる範囲はさらに大きくなります。見られる量が増えると、掘る候補もそのぶん増えていく流れ。

ただ、候補が増えても、どこを掘るかまでは決まりません。その中から一つを選ぶのは人。ここは、道具が強くなっても動かない所です!

あ、ここは取り違えやすい所かな。自動にしない所は、手をつけずに放っておく所とは違います。人が、ここは残すと決めた所。掘る場所の目印。

決めた所には、決めた理由がついてくるもの。理由があるから、その手前はAIに広げさせても、迷わずに済むんです。

広げる道具が強くなるほど、残す所を決める人の手が、いっそう要ります。

見える範囲はAIに広げさせて、何を自動にしないかは、理由ごと私が持ちます。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 動画は、どんな内容ですか。

A. AIエージェントを締め出すサイト、Anthropicが株の5%を公共の基金に渡す話、ユニバーサル・ハイ・インカムという言い換え、画像と動画を直接読むモデルを、1本の対談で話す動画です。

Q. サイトがAIエージェントを締め出すとは、どういうことですか。

A. 大手のサイトが、AIエージェントによる予約やアクセスを止め始めた、と動画は紹介します。置き場所が共有だと止められやすい、とNickさんが話します。

Q. APIが無くても、エージェントは動かせますか。

A. Webの画面から触れるなら今はできる、とJackさんが話します。サイトの対応は、受け入れる会社と拒む会社に割れる、とNickさんが話します。

Q. ユニバーサル・ハイ・インカムとは何ですか。

A. ベーシックの代わりにハイと呼ぶ検討がある、とNickさんが話します。全員が高い所得になることはあり得ない、ハイは相対的な言葉だ、とJackさんが話します。

Q. Glimpse とは何ですか。

A. Elorianが10月16日に出した、画像と動画を先にテキストへ変換せずに調べる視覚推論モデル、と動画は紹介します。性能と出どころには異論がある、ともJackさんが話します。

MATOME

まとめ。締め出される前に、自動にしない所の理由を持つ

▲目次

動画は、サイトの締め出しから始まり、画面から触れる自動化、株の5%と配当、一律で配る案とハイの言い換えへ進みます。最後は、画像と動画を直接読むモデルに着きました。

で、私が持ち帰ったのは、次のことです。AIを動かす置き場所を自分で決めること。止めて人が決める線を引くこと。自動にしない所の理由を、言葉にして持つこと。

国の制度を待たずに、自分の安全基地を先に作ります。この向きは、動画の話と同じ方を向いています!

自分のAI活用で、止めて人が決める線は、いまどこに引いていますか?

COLUMN

自動にしない所は、理由を人が持つ

図解。見出しは自動にしない所は、理由を人が持つ。理由を渡す、判断軸が育つ、似た場面に効く、の三つの札が矢印で並び、左にひろくんの水彩画が描かれている
図解: 自動にしない所は、理由を人が持つ

でね、動画の終盤の言葉には、続きの問いがあります。何を自動にしないかを決めたあと、その止める線を、次の場面でもどうやって守り続けるのか、という引っかかりです。ここで、答えだけでなく理由まで渡すと判断軸が育つ、と魂磨きの場面で書いた記事から一節を引いておきますね。

引用元(答えだけでなく理由まで渡すと判断軸が育つ、と魂磨きの場面で書いた記事・なぜを聞かないと、学習にならないの節)

答えだけ渡すと、その場しのぎの正解が1個増えるだけ。理由まで渡すと、似た場面すべてに効く判断軸が1本増える。

正直、線を引くだけでは足りないんですよね。理由を持たない線は、次に似た場面が来た時、少し形が違うだけで、AIにとっても自分にとっても手がかりにならない線になってしまいます。止める形だけが残って、なぜが抜け落ちた線。

同じ記事には、フィードバックを受けたら答えだけをルール化せず、なぜそう判断したのか、その背景まで聞いて初めて、次に同じ場面が来たときAIが自分で判断できるようになる、と書いています。止める線ほど、理由を持っていないと、誰にも守られずに静かに消えていくと私は考えています。だから自動にしない所ほど、理由を言葉にして手元に置いておきたいんです。

理由まで言葉にして持っている線は、AIに渡しても、時間がたっても、担当が変わっても、似た場面のたびにきちんと働いてくれます。私が置いておきたいのは、線の手前で迷わないための、一行の理由。

LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した動画

チャンネルStacked Podcast
出演Jack Robertsさん、Nick Saraevさん
公開日2026年10月19日
長さ31分0秒(en-US)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=9U-iuuE_WsU

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