
WATCH REPORT
AIに仕事を任せるなら、送信の手前で止めて最終チェックだけは人が持つ
2026.10.21
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル 入江慎吾 / AIと個人開発 の動画で、入江慎吾さんが、朝5時のAIの報告から夜の振り返りまで、仕事をほぼAIに任せている1日を約13分で話した回を紹介します。
AIに仕事を任せたい。でも、どこまで任せて、どこを自分で持てばいいのかが決めきれない。動画を通しで見る時間もない。そんな小さな会社の経営者や個人事業主、会社員に向けて書きました。
入江さんが話すのは、朝の報告から夜の振り返りまでの1日です。前日の先回り、3台の使い分け、送信の手前で止める線、商談の記録と事務作業、判断と最終チェックは人、道具は標準で、という順に進みます。
読み終えると、この1日の流れを動画の順に追えます。画面は再現イメージなので、名前や数字は架空として分けて読めるようにしました。各章には、私の過去記事と、私ならどうするかを添えています。
SPEAKER
入江慎吾さん
動画の説明欄では、個人開発で40個以上のWebサービスやアプリを開発し、M&Aを3件経験した人として紹介されています。現在はAIを活用したプロダクト開発やゲーム開発に取り組んでいます。この回は、1人で1日の流れを話します。
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AIに任せる、と聞くと、AIが全部を勝手に動かしている姿を思い浮かべませんか?でも、この動画の1日の入口は違います。朝に届いた報告を、人が見るところから始まります。
入江さんは、今の仕事はほぼAIに任せていて、自分がやっているのは判断と指示出しが中心だ、と話します。
入江さん(動画 0:00〜)
今僕の仕事はほぼもうAIに任せてやってるんですけども、ま、僕は今やってることって判断と、ま、指示出しっていうのメインでやってるんですね。
AIの出番は、ほぼ99%。普段は3つほどの仕事を同時に進めていて、パソコンの操作までAIができるので、自分の作業の大半が任せる形になっている、という説明です。
問い合わせの返信も、全部自動にできるそうです。それでも、あえてそうしていません。その理由は、動画の後半で語られます。
1日は朝5時から。4時半か5時に起き、寝るのは夜10時ごろです。起きた時点で、モーニングブリーフという報告が届いている、と入江さんは話します。
入江さん(動画 1:08〜)
起きた時点で、ま、モーニングブリーフということで報告が来てます。
報告は2つ。1つは、夜の間にMac miniで進めたゲーム開発の、進みと詰まりと完成物。もう1つは、仕事の予定、確認や連絡が必要なこと、片付いたToDoです。
動画の画面では、スマホのロック画面に、夜の間の作業の報告が通知で並びます。進んだ作業と、詰まった作業が分かれて見えます。ただし画面は再現イメージで、中身は架空です。
土日や週1のペースで、YouTubeの結果の集計レビュー、AI動向のまとめ、家計のチェックも送ってもらっているそうです。
朝5時半は、ブリーフを見ながらAIと壁打ちをする時間。その日に手をつけること、片付いたこと、先にやってほしいことを書き出して、指示を出します。
私が目を留めたのは、報告が届くことより、届いた報告を見て決める時間が朝にあることです。任せた後に、人が決める時間。
私の朝にも、AIが先に作って届く便があります。朝のレターをPDFにして、私のChatworkのマイチャットに1件。
送る前には、検査にかけています。10月20日の分は、1回目が言い回しで不合格。直して通り(23/23)、それから私の所に届いたんです。
入江さんの報告とは、中身も作りも別物。同じ設計だとは言えません。見る時点も違います。私の便は、私に届く前に、AIの文を検査にかけます。入江さんの報告は、届いたあとに本人が見て決める形です。
私の記事より(Proactiveで先に声をかけられるほど、返信を出す前に私が見る所が大事になる、と書いた記事・Proactive。先に声をかけられるほど、返信を出す前に私が見る所が大事になるの節)
分からない所を埋めて進められるより、空欄のまま待ってもらうほうが、私は安心です。
この一文は、分からない所をAIが埋めて整えるより、空いたまま届く方がいい、と言っています。
朝の報告で、私が見たいのはどこか?何が終わったかより、私が決める所がどこに残っているか。
空欄は、私の出番の目印です。動画の、自分がやるのは判断と指示出し、という話と、同じ場所を指す一文。
私なら、朝の報告は、AIが分からない所を埋めてくれるより、空いたまま届く方を選びます。私が決める所が見えるからです。


朝の報告を見る前に、もう仕事が進んでいます。どういうことでしょう?先に進めておくのは、AIができそうな物だけです。
報告を見る前に、ToDoのうち、AIができそうな物、自動化できそうな物は先にやってもらっている、と入江さんは話します。
入江さん(動画 1:45〜)
報告の前にtodoでAIができそうなもの、自動化できそうなものがあれば先にやってもらったりしています。
例に出るのは、翌日に新規の商談がある場合。前日のうちに、その会社のリサーチと進行メモをAIに作らせる、という流れです。
入江さん(動画 1:56〜)
前日のうちにその会社のリサーチとまた進行メモとかを作らせて、え、どういう風に話そうかとかそういう資料を作ったりさせています。
相手に合わせて過去の資料も見て、ToDoにタスクとして残します。当日はそのToDoをクリックすると、話す内容と相手先の情報が出てくる仕組み。
動画の画面では、前日の夜に、翌日の新規商談の会社リサーチと、話す順の進行メモが並びます。会社名や時間は、再現イメージの架空の例です。
先に進めるのは、AIができそうな物だけ。全部を渡すのではなく、絞っているところが、この章の要です。
前日のうちに準備が済んでいれば、当日は話すことに集中できます。動画の筋は、ここにあります。
準備に追われずに、商談の日を迎えられたらどうでしょう?
私の記事より(先回りが助けになるか邪魔になるかは、止めたい所で止まる設計かで決まる、と書いた記事・頼んでいないのに届く一言は、私のdotにも届いていたの節)
だから私は、先回りを2つに分けて見ます。調べる所までは裏で進めてもらって、実際に動かすのは許可を出してから。
この一文は、先回りを2つに分けています。調べる所までは裏で進めてもらい、実際に動かすのは許可を出してから。
動画の例は、調べて資料を作る所までの先回りです。相手に向けて実際に動く所ではありません。
その記事の分け方に重ねると、前日の準備は、裏で進めてよい側に入ります。先回りは、止める所とセットで考えるもの。
私なら、先回りで作ってもらう物を頼む前に、止めてほしい所を先に決めておきます。


AIに任せる1日を支えているのは、AIの賢さだけではありません。どの端末で、何をするか。その分け方。家を出たあと、仕事の続きはどこで見ればいいのでしょう?
平日の会社の仕事は、MacBook Pro がメインです。Mac mini ではゲーム開発を動かしている、と入江さんは話します。
外出先では、折りたたみ式のスマホ。画面の左にChatGPT、右にClaudeを開き、自宅のパソコンの作業状況を見ながら指示を出す形です。開くと画面が大きくなり、環境としてかなりいい、という話。
夕方や外出中もパソコンの中とつながっているので、同じように確認して指示が出せる、と動画は説明します。デザインやプログラム、ブラウザ操作を自分でやらなくなったぶん、スマホの音声入力でも足りるそうです。
入江さん(動画 9:53〜)
スマホで別にこう音声入力でこう会話ができるので、それで、え、指示を出したり確認したりとか
再現イメージの例では、MacBook Pro、Mac mini、スマホの3つが役割つきで並び、走っている依頼は3件。画面の中身は、架空のものです。
AIがパソコンを操作できるようになった今、メモリやストレージは多いほど有利。ただ、メモリを大きく積むと高額になる、と入江さんは話します。
そこで入江さんの見立ては、今後はクラウド環境に移り、ハイスペックなパソコンを自分で持たなくてよくなるのでは、というものです。
入江さん(動画 4:35〜)
スマホでその仕事をするっていうのが本当に現実的になってきたなと思っていてですね。
ここで見えてくるのは、端末の分け方がそのまま仕事の種類の分け方になっている、という点。会社の仕事とゲーム開発が、最初から別の机に置かれている形です。
外から指示を出す時に、いちばんほしいものは何でしょう? 動画の流れで見ると、それは家で何が進んでいるかが分かること。指示を出すのは、その次。
左にChatGPT、右にClaudeを並べるのも、音声入力で足りるのも、見る所と指示する所が1つの画面にそろっているからだと思います。ここは、私の見方です。
クラウド環境に移る、という話は入江さんの見立て。ハイスペックなパソコンを持たなくてよくなるかどうかは、この回では、これから先の話として語られています。
手元のパソコンがどれだけ強いかより、離れた所から家の様子がどれだけ見えるか。この章の話は、そこに集まっていくように見えます。
見に行く手間が残ったままだと、外に出ても、頭の半分は家に置いたまま。
私なら、外から指示できることより、指示した物がどこまで進んだかが、見に行かなくても分かる形を先にほしいです。


動画の中で、いちばんはっきりした線が引かれる場面です。自動でできるのに、あえて手を止める所。なぜ、そこで止めるのでしょう?
問い合わせの返信は全部自動にもできる、と入江さんは話します。それでも、あえてやっていません。
入江さん(動画 0:39〜)
問い合わせの返信とかですね、これも全部自動にすることもできるんですけども、ただこういうのをやってないんですね。
自動返信でうまくいくのは、9割ぐらい。ただ、稀に、10%ぐらいやってはいけないことが起きる、という説明です。
入江さん(動画 5:00〜)
稀にですね、10%ぐらいやってはいけないこととか、あの、というのが発生するんですね。
起きることの例は2つ。自分だけが覚えている、電話で聞いた話が抜けること。そして、違うURLを貼ってしまうことです。
入江さん(動画 5:22〜)
例えばURLを貼ってって言った時に、ま、間違えたURLを貼っていたりするとか
だから、最後は自分でチェックしてから送る、と入江さんは言います。
入江さん(動画 5:29〜)
最終的にチェックしてで送るということをやっています。
動画の画面には、下書きメールの一文に付いた赤い枠。電話で来週は不在と聞いていた、という注意が添えられています。送信ボタンの下には、送信の手前で止めて入江さんのOKを待っている、という表示。
画面の説明は、自分だけが覚えている一次情報はAIが読めない、というもの。宛先も日付も、再現イメージの架空の例です。
ほかの場面でも、作りは同じです。次の作業の送信や社内の申請も、ボタンの手前で止まり、入江さんのOKを待つ形。
ここで言いたいのは、止める所を先に決めておくと、そのぶん自動の幅を広げられる、という点。止めるか、止めないかの二択とは違う話。
私には、止めなさすぎたことがあります。5月の時点で、朝LIVEの告知を作る自動の仕事の指示には、1時間返事が来なければ先へ進める、という一文がありました。
AIの動きは、その一文のとおり。私の返事を待たずに先へ進み、告知の3点(タイトル・説明欄・サムネイル)を作って、私のChatworkのマイチャットまで送ってきました。
私が返したのは、勝手にやった、という指摘。1時間でも10時間でも、勝手にやるのは禁止、とも伝えました。
対応は、その一文を、3本の自動の仕事の指示から消したこと。
逆に、止めすぎた日もあります。10月19日、決まったPDFを送るだけの作業で、AIが送る直前に最終確認を挟みました。
私の答えは、質問はいらない、PDFを送ればいい、というもの。この1件で、外へ送る前の確認が全部いらなくなった、とは言えません。言えるのは、決まった物を決まった所へ送る作業では要らなかった、というところまでです。
2つを並べて分かったのは、止める線は送る操作かどうかでは引けない、ということ。引く所は、そこが私の決める所かどうかです。
告知のタイトルや説明欄は、私の名前で外に出る中身です。決まったPDFを決まった所へ送るのは、中身が先に決まっている作業です。
入江さんの10%の事故は、私の読み方としては、AIが知らない文脈が混じる所。そこが、本人の決める所になっているのだと思います。
私の記事より(AIに仕事を任せる前に、確認なしでよい作業と止まって確認する操作を先に分けた記事・設定2は、確認なしの作業と止まる操作を分けることの節)
だから、先に分けます。確認なしでよいのは、調査、ローカルの修正、テスト、結果の確認。止まって確認するのは、公開、課金が発生する操作、本番環境への切り替え、外部への送信です。
先に分けておく、という向き。動画の、送信と申請の手前で止まる画面の作りと同じです。
違うのは、分け方の基準。動画では自分だけが覚えている一次情報、私は私の名前で外に出る中身です。それでも、止める所を前もって決めておく点は、同じ向き。
私なら、止める線は、送る操作かどうかではなく、そこが私の決める所かどうかで引きます。送信の手前で止めて最終チェックは私が持つ。その線を引く基準が、そこです。


商談そのものは、人が話します。では、その前後はどうでしょう?記録や調べ物といった、地味な事務。ここをAIに任せる形が、この章の中心です。
明日の定例資料の準備も、AIに任せます。発表するパートの書式はひな形にしておき、Codex で開発の進み具合を調べさせて、相手と時間に合わせて仕上げる流れ。
商談の成約率は、AIを使い込むようになってから、かなり良くなった、と入江さんは話します。もともとマメなタイプではなく、人が覚えておける数にも限界がある、という前置きです。
だから、お客さんとの話は全部、Notion に記録として残す運用。
入江さん(動画 6:49〜)
人間なんで覚えておける数も、え、限界があったりするんで。
商談が終わったら、議事録を貼って、記録して、と頼みます。すると Notion が更新され、お客さんの状況と、過去に話したことが残ります。
お礼メールの下書きや、契約フローの進み具合。誰に何を頼むかまで、AIが把握している、という状態です。
入江さん(動画 7:27〜)
そういうことを自分が覚えておかなくても全部AIが把握しているという、え、状況ですね。
商談で出た次の作業と調べ物も、そのままAIへ。自分より多く調べて、密度の濃い物を早く出せるので、お客さんにも喜ばれる、と話は続きます。
動画の画面では、事例集を送る、導入の予定案をつくる、同じ業種の導入事例を調べる、の3件。AIは調べてたたき台をつくり、送る前に声をかける、と返します。どれも再現イメージの架空の例です。
領収書の格納のような、地味な事務作業もAIの担当。前回やったことを調べて、決まったフォルダに置きます。1回終わったら手順書にして、次回AIが使えるようにしておく、という進め方です。
入江さん(動画 8:32〜)
その1回終わった時にマニュアルにしといてもらって、次にそのAIが使えるようにしとくとか、タスクにしとくとか
ここで効いているのは、自分のパソコンで動かしている点。特定のサービスにログインして処理する、ドライブの特定のフォルダに保存する、も自分が触るのと同じ状態でできる、と入江さんは説明します。
Slack など仕事のツールにつないであるので、やり方が分からない時は、どうやったらいいですか、と聞きます。すると、調べた手順を持ってきて、その手順での実行まで。
夜7時は、その日の振り返り。終わった仕事は Todoist で消してもらい、明日やること、今日良かったことをAIが分析します。思いついたアイデアも全部話しているので、自分も明日以降を更新できる、と話は結ばれます。
覚えておく役を、AIの記録に渡していること。1回やった事務を、手順書に変えて次に使うこと。ここで私が言いたいのは、この2つです。
私の手元にあるのは、商談の記録ではなく、毎晩の日記。AIが書いて、PDFにして、私のChatworkのマイチャットに送ってくれます。
10月10日の分では、道具の不具合が3件見つかりました。持ち主のいる道具なので、AIは自分では直さず、直し方の提案だけを記録へ。
残すことと、その場で直すことは、別の仕事です。手順書にして次に使えるようにするのは、残す側。持ち主のいる物は、残しておけば、次に持ち主が拾えます。
入江さんの手順書の話と、私の話。少しずれます。でも、記録に何を残すかという所では、同じ場所を見ています。
地味な事務ほど、1回目に手順書へ。2回目からは、手順書を読んだAIが同じ作業を進められる、というのが動画の筋です。
毎月くり返している事務、手元にいくつありますか?その1回目が、手順書に変える回。
私なら、記録に残す仕事と、その場で直す仕事は分けて考えます。持ち主のいる物は、提案を残して渡します。


動画の最後は、2つの話にまとまります。人が手元に持つ所と、道具の選び方。どちらも、任せる線をどこに引くか、という話です。
まとめとして入江さんは、パソコンでできる作業は、ほぼ全部ルーティンにでき、作業にできる、と話します。
新しく作る時や提案する時も、情報集めはAIの担当。判断するところは人間がやる、という分け方です。
入江さん(動画 10:54〜)
判断するところを人間がやるっていうところですね。
お客さんなど、人間相手に出す物の最終チェックは、人間がやった方がいい、と入江さんは言います。理由は、外れた物が混じる可能性があるから。
入江さん(動画 10:59〜)
お客さんとかに出したりとか人間相手のアウトプットするとこの最終チェックは人間がやった方があのいいなと思います。間違いが起きる可能性があるんでですね。
動画の画面でも、判断するのは人、お客さんに出す物の最終チェックは人、という分担がチェックリストとして並びます。
今日見せたのは自分の仕事に合わせた最適化で、会社や仕事ごとに内容は変わる、とも話します。
続いて、道具の選び方。以前は、自分でオリジナルのプログラムやエージェントを作っていた、という入江さんです。
でも最近は、本家の道具に乗っかって使った方が、最新が使えて、能力も高い、と話します。
入江さん(動画 12:33〜)
本家のものに乗っかって使った方が最新のものが使えるし、やっぱりあの能力もすごい高いんですね。
自分でゴリゴリカスタマイズして使うより、標準のツールをいかに使いこなすか。その最適化の方が乗り換えもいらず、今は最高のやり方だと思っている、という結びです。
入江さん(動画 12:38〜)
自分でオリジナルでゴリゴリカスタマイズして使うよりも標準のツールをいかに使いこなすか
動画の話を受けて、ここで言い切っておきたいことがあります。人が持つのは、判断と、外に出す前の最終チェックの2つ。送信の手前で止めて最終チェックに回す、という形です。
私にとって、任せるとは、作業を渡すだけではありません。約束を覚え、期限まで運び、成果か、本当に必要な判断だけを返してもらう責任まで。そこまで含めて、任せたいんです。
だから、判断は人、という言葉を、人が全部見る、という意味ではとらえません。人に返ってくるのは、本当に必要な判断だけ。そういう意味で考えています。
では、何が本当に必要な判断なのか?その線を前もって決めておけるかどうかが、任せる前の仕事です。
線が決まっていないと、人に返ってくる判断が多すぎたり、足りなかったりします。
入江さんの、最終チェックは人、という言葉は、その線の1つの引き方。どちらが上という話ではありません。
私の記事より(AIへの頼み先を1つに絞り、自分で組む前に窓口の標準の形を試す、と書いた記事・これまでと何が違うのか。音声通話と、結論の秘書の節)
私なら、自分で組む前に、窓口の標準の形を試し、足りない所だけ足します。
動画の、自作より標準のツールを使いこなす、という話と、この一文は同じ向き。足りない所だけ足す、という順番は、何を自分で持つかを後から絞ることでもあります。
先に標準で回して、足りない所が見えてから、自分で持つ所を決める順番。
私なら、判断は人、の意味を、人が全部見ることではなく、本当に必要な判断だけが人に返ること、として考えます。任せるなら、そこまで決めてから渡します。
Q. この動画では、何を話していますか。
A. 入江さんが、朝5時の報告から夜の振り返りまで、仕事をほぼAIに任せている1日を、動画の順に話します。自分がやっているのは判断と指示出しがメインだ、と説明します。
Q. 朝の報告とは、どんな物ですか。
A. 動画では、夜の間に進めたゲーム開発の進みと詰まり、仕事の予定や確認が必要なことの2つが、起きた時点で届くと話します。画面は、実際の依頼をもとにした再現イメージです。
Q. 返信を全部自動にしないのは、なぜですか。
A. 9割ほどは自動でうまくいくものの、自分だけが覚えている電話の話が抜けたり、違うURLを貼ったりすることが起きうる、と入江さんは話します。だから、最後は自分で確認して送ります。
Q. 商談の記録は、どう残していますか。
A. 商談が終わったら、議事録を貼って記録して、と頼みます。するとNotionが更新され、お客さんの状況と過去の話が残る、と説明します。お礼メールの下書きや次の作業も、AIが把握しています。
Q. 動画を見たあと、何を確かめますか。
A. 私なら、自分の仕事で止める線をどこに引くかを確かめます。送る操作かどうかではなく、そこが自分の決める所かどうかで見ます。そうすれば、本当に必要な判断だけが返ってくると考えています。
動画は、朝の報告、前日の先回り、3台の使い分け、送信の手前で止める線、商談の記録と事務作業、判断と最終チェックは人、道具は標準で、という順に1日を追っていきます。
この動画から私が持ち帰ったのは、次の点です。朝の報告は、空いたまま届く方がよいこと。先回りは、止める所とセットで考えること。止める線は、私が決める所かどうかで引くこと。
私なら、AIに任せるなら、本当に必要な判断だけが私に返ってくる線を先に決めておきます。作業を渡すだけでなく、何を返してもらうかまで含めて任せる、と考えています。
動画の1日を自分の仕事に置きかえてみると、止めたい所が見えてきます。自分の仕事で、送る前に必ず止めたい所は、どこでしょうか?
COLUMN
任せる線を引く前に、何を大事にするかを掘る

本文で、止める線は、私が決める所かどうかで引く、と書きました。でも、その手前に弱い所が1つあります。何を、私が決める所と呼ぶのか。先に何を大事にするかを掘っておかないと、ここで線が引けません。線を引く前の段の話。私の過去の記事に、AIに委ねる前に、何を大事にするかを先に掘る、と考えた魂磨きの記事があります。
私の記事より(集客とお金をAIに委ねることを、AI同士の討論から考えた魂磨きの記事・ひろくんコラム。放棄と委任を分けるのは、軸を先に掘る順番ですの節)
一人社長が自分で決めるのは、何を大事にするか、という軸です。
引用の文が言っているのは、決めるのは軸だ、ということです。手順でも、道具でもありません。何を大事にするか、という軸。手順や道具をいくら整えても、この軸の代わりにはなりません。任せる前に社長が持っておくのは、ここなんです。軸が先で、線はあと。本文で書いた、私が決める所という言い方も、この軸から見えてきます。
線を引く、と言うと、どこで止めるかを決めるだけの作業に聞こえます。でも実際は、その前に一段あります。何を大事にするかを掘る段。線は、掘ったあとで引けるものです。ここを飛ばすと、止める所は、送る操作かどうかのような、見た目の区切りで決まりがちです。私の見方は1つ。渡す物を決める前に、軸を掘ります。順番は、これだけです。
私の記事より(集客とお金をAIに委ねることを、AI同士の討論から考えた魂磨きの記事・ひろくんコラム。放棄と委任を分けるのは、軸を先に掘る順番ですの節の続き)
だから、この問いの答えは全員に共通の正解ではなく、何を大事にするかを先に掘り、そのあとで何を渡すかを、社長が自分で決めることだと考えています。
引用の文は、順番の話をしています。全員に共通の正解は、ありません。だから、まず自分の軸を掘る段。そのあとで、何を渡すかを社長が自分で決めます。ここで言う軸は、勢いや好みとは別物。これを任せたい、という気分は、日によって変わります。軸は、日が変わっても残る所。勢いで渡す物を決めると、線も日ごとに動いてしまいます。
私なら、止める線を引く前に、何を大事にするかを先に掘ります。掘った軸があって初めて、私が決める所が分かります。送る前に必ず止めたい所はどこか。本文の最後に置いた、この問いも、答えは線の側ではなく軸の側にあります。線の場所を探す前に、軸を掘る段。そこから始めます。
関連記事
AIが先に声をかけてくるほど、返信を出す前に私が見る所が大事になる、と書いた記事。
先回りが助けになるか邪魔になるかは、止まる設計かで決まる、と書いた記事。
確認なしでよい作業と、止まって確認する操作を、先に分けておく進め方を書いた記事。
頼み先を1つに絞り、自分で組む前に標準の形を試す、と書いた記事。
どこまで任せるかを、選ぶ前に見る点で整理した記事。
任せる範囲を、どこで線引きするかを考えた記事。
何を大事にするかを先に掘り、そのあとで何を渡すかを自分で決める、と考えた記事です。
参考リンク
今回紹介した動画の本編です。時刻つきの発言は、ここで確かめられます。
今回紹介した動画
| チャンネル | 入江慎吾 / AIと個人開発 |
| 出演 | 入江慎吾さん |
| 公開日 | 2026年10月20日 |
| 長さ | 13分6秒(日本語) |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=9J2M_Iwl5N8 |
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| 月 | 13:00〜 | ひろくん | れんくん(戸野塚蓮) | AI経営術LIVE |
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