WATCH REPORT

Claude Codeで自動編集はどこまでできる?Premiereの設計図をXMLで作る裏側

2026.10.26

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル みかみ で、アドネス株式会社の三上さんと編集担当の方が、Claude Code に動画編集を任せる裏側を、画面を見せながら実演した回を紹介します。

動画編集は、AIに任せたいですよね。でも、どこまで任せられて、何を先に決めればいいのか。毎日の投稿の編集に手が回らない方や、実演を通しで見る時間がない方に向けて書きました。

取り上げるのは、AIで動画を編集する裏側を、画面を見せながら実演した19分の回です。始まりは、Premiere を直接触らず、XML という設計図をコードで作る方式。そこから、その利点、Claude Code に編集ルールを細かく渡す方法、ルールの元になるデータへと続きます。最後は、一言の指示と声での直し、工程ごとに見る所を絞る工夫です。

読み終えると、動画の流れを順に追えます。AIに動画編集を任せる時、何を先に決めておくか。その見方を持ち帰れるように、横に私の記録と、私の見方を添えました!

SPEAKER

三上さん(アドネス株式会社)

動画の冒頭で、AIの自動編集をどう思うかと聞かれ、自社の編集の考え方を答える方です。顔が映ります。

SPEAKER

編集担当の方

画面共有で、Claude Code が動画を編集する流れを実演する方です。実演の間は、画面の右上に小さく映ります。

3行でわかるポイント

  1. Premiere を直接触らず、XML の設計図をコードで作る方式なら、ズレない、直すのも戻すのも早い、AIが事前のルールで自分で検査できる、と話します。(第1章・第2章・第3章へ)
  2. Claude Code に編集ルールを細かく渡し、ルールの元はこれまで集めた編集データ、直しは画面収録しながら声で伝える、と話します。(第4章・第5章・第6章へ)
  3. 私の見方は、AIに編集を任せるなら、良し悪しを測る物差しと、ルールを見る場所を先に決めておく、というものです。(第7章へ)

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01

レベルが低い自動編集と、ワンポチ編集

▲目次
図解。みじん切りが速くなる、ドラム式洗濯機ができる、という二つの札が並び、台所の水彩画が添えられている。見出しはみじん切りが速くなるのと、ドラム式洗濯機ができるのは別
図解: 自動編集の水準の違い
チャンネルの動画一覧が開かれ、AIだけで編集した動画を見せる前置きのテロップが出た動画の場面
動画キャプチャ: AIだけで編集した動画を見せる前の場面(4:52頃)

AIの自動編集、最近よく見かけますよね。テンプレートを読ませて、それらしく仕上げる話も多いです。では、世の中のものと、この動画の実演は、どこが違うのでしょう?

画面に、最近話題のAI自動編集をどう思うか、という質問が出ます。答えた三上さんは、テンプレートを読ませればこうなる、という世の中のやり方を、レベルが低い、と言い切ります。

対談では、最近の動画は全部自動編集で、再生数は落ちるどころか上がっている、という話も出ます。だったら工程も含めて全部見せよう、と話が進み、編集を回している担当の方のところへ向かいます。

どこまで自動編集でできるのか。世に出ているものより、だいぶレベルが高いと思う、と三上さんが聞きます。編集担当の方の答えは、今、結構な革命が起きている、というものでした。

編集担当の方(動画 3:36〜)

例えばなんて言うんだろう?料理で言ったらみじん切りがちょっと早くなりましたみたいな。でもなんか別にみじん切り早くなったとしても料理できるスピードしてあんま変わんなかったじゃないですか。

これまでの自動化は、みじん切りが少し早くなった程度で、料理が仕上がる速さはあまり変わらなかったそうです。今回は、ドラム式洗濯機ができたくらいの違い。三上さんのチャンネルの直近8本ほどは、ほぼ全部がワンポチのAI動画編集だそうです!

流行りの、動画編集を自動化するスキルとは何が違うのか。そう聞かれると、人に合わせて最適化されていない、細かい所がAIっぽい、と見ている、と答えます。人が作ったものとほぼ変わらない物を出す方法なら紹介できる、とも話します。

実践パートは、実際のパソコンの画面を見せながら進みます。最初に出てくるのは、AIだけで編集した動画のサンプル。画面のテロップには、画像挿入、強調テロップ、画面の縮小・拡大、と並びます。

編集担当の方は、Premiere は一切触っていない、と話します。AIに編集してとお願いしたら、ほぼ1発で出てきたそうです。

正直、ここが動画のいちばん大事な入口です。自動化の水準が、これまでとは別の段に移ったという整理。みじん切りの話から、洗濯機の話へ。

AIに編集を任せる時、何を見て決めていますか?仕上がりの速さでしょうか。

私がAIに委ねたいのは、作業だけではないんです。約束を覚え、期限まで運び、成果か、本当に必要な判断だけを返すところまで。そこまで含めて、委ねたいんです!

みじん切りが早くなる自動化は、作業を速くします。ドラム式洗濯機は、少し違いますよね。手間の持ち主が、人から機械に移るんです。

で、私が自動編集の水準を見る物差しは、速さではありません。誰が責任を持って、最後まで運ぶのか。そこを見ます。

ワンポチという言葉も、私は押す回数より、押したあとの持ち主の話として考えます。

自動編集の水準は、速さより、責任をどこまで預けるか。

02

Premiereを直接触らず、XMLの設計図をコードで作る

▲目次
図解。画面を直接触らない、設計図をコードで作る、そのまま書き出す、の三つの札に、設計図の水彩画が描かれている。見出しはPremiereを触らず、XMLの設計図をコードで作る
図解: 設計図をコードで作る
XMLファイルの中身がびっしり並ぶ動画の場面
動画キャプチャ: XMLの実物の画面(6:30頃)

AIに動画編集を任せる時、AIは何を操作しているのでしょう?編集ソフトの画面でしょうか。それとも、別の何かでしょうか。ここで、やり方が大きく二手に分かれます。

世の中で言われているAI自動編集は、AIが画面を見て、マウスを動かし、キーボードを打って、Premiere を直接触る方式です。人間がやる感じで編集してくれたらいい、と一気に話題になりました。

それに対して、編集担当の方は、自分たちのやり方はそれではない、と話します。使うのは XML というファイル。簡単に言えば、動画の設計図のようなものだそうです。

編集担当の方(動画 6:37〜)

どこに素材を乗っけてるのか、どこを切るのか、どこにSEを乗っけるのか、どこに画像を乗っけるのかみたいな、そういう風な情報を全部コードで書いたものなんですよ。

画面には XML の実物。呪文が並んでいるようにも見えますよね。中身は、Premiere Pro のタイムラインで、素材をどこに乗せ、どこを切り、SE や画像をどこに置くかを、すべてコードで書いた物です。

この XML を直接作るのが、出演者のやり方なんです!テロップには、XMLの中身として、素材・カット・SE・画像の置き場所が並びます。

編集担当の方(動画 6:54〜)

全然難しくはありません。僕もですね、このXMLファイルとかプログラミングは全然わかんないんですけど、そんな僕でも作れてるんで、全然大丈夫ですね。

難しそうに見えて、全然難しくはない、と言います。編集担当の方自身、XML もプログラミングも分からないまま、作れているそうです。

画面を操作させるより、設計図を作らせる方式。ここ、めちゃ大事な分かれ目なんですよね!

実は私は、2026年10月10日、インスタ用の動く投稿を、動画生成AIを使わずに7本作りました。Mac の中の HTML のアニメを1コマずつ撮り、ffmpeg でつないだ形です。

動画の XML は、出演者の環境の話。私が使ったのは HTML のアニメで、仕組みは違います。

私の記事より(Claudeで動画制作、動画生成AIを使わずコードで映像を作る方法・コードで映像が動く仕組み。設計図どおりに1コマずつ描くの節)

私は2026年10月10日、インスタ用の動く投稿を、動画生成AIを使わずに7本作りました。Mac の中のHTMLのアニメを1コマずつ撮り、ffmpeg でつないだ形です。

長さは1本4〜6秒、通しの連結版で36秒、書き出しは2分40秒でした。コードの設定は、1秒30コマ。決めた設計図どおりに書き出す点で、動画の話と並ぶと私は見ています。

画面より、設計図を先に。

03

XMLの3つの利点。AIには耳がないから事前のルールで検査する

▲目次
図解。ズレない、直しやすい、AIが検査する、の三つの札に、耳のない人形の水彩画が描かれている。見出しはXMLの3つの利点。AIには耳がないから事前のルールで検査する
図解: XMLの利点と、耳の代わりの検査
XMLの利点を話し終え、実際のAI動画編集のやり方へ進むテロップが出た動画の場面
動画キャプチャ: 利点の説明から実際のやり方へ進む場面(8:00頃)

AIに編集を任せた時、困るのはどこでしょう? テロップと声のずれ。直したい所に戻る手間。この章の答えは、編集の腕ではなく、作り方の土台の話でした。

この方式のいい所は3つある、と編集担当の方は話します。1つ目は、ずれないことです。

テロップと声のタイミングのずれ、切りすぎ、SE の小さなずれ。画面操作の編集で起きがちなこうしたことが、XML ではほとんど起きないそうです。

編集担当の方(動画 7:07〜)

テロップと発生するタイミングがずれちゃうとか、なんかちょっと余計に切りすぎちゃうとか、あ、なんかSEがちょっとずれて気持ち悪いねみたいなことがあると思うんですけど、そういうことがほとんど起きません。

2つ目は、直すのも戻すのも早いこと。画面操作で Premiere Pro を動かすと、戻せはしても手間で、あれどこに行ったっけ、となりがちです。XML なら、それがほとんどありません。

3つ目は、AIが自分で検査できること。AIには耳がないので、音を聞いてこのカットは気持ち悪い、と判断するのが苦手だそうです。

編集担当の方(動画 7:35〜)

耳がないんですよ。耳がないから音を聞いて、あ、このカット気持ち悪いなみたいな、え、そういうのが分かんなかったりするんですよね。

画面操作の編集でずれが出る原因の一つも、この耳の無さ。XML なら、事前に決めたルールを元に、合っているかを自分で確かめられます。だから精度高く作れる、という説明でした。

仕組みの話は面白くないと思うので、と続けて、話は実際のやり方へ移ります。

ずれない、直しやすい、自分で検査できる、の3点。

耳の代わりに、先に決めたルールで確かめる仕組み。

実は私も、音の仕上げを仕組みに入れたことがあります。

2026年10月4日、朝LIVEの章切り抜きの仕組みに、音量をそろえる工程と、間を詰めて1.2倍にする工程を足しました。

9月30日の朝LIVEの第6章は、176.9秒から125.8秒に!

そろえ具合は、耳ではなく数値で検品する形に。聞き比べだけは人の耳で私がして、これでオッケー、と答えました。

見込みは外れました! 間を詰める量は、約10秒のつもりが実際は26.3秒。見込みを、そろえた後の音で測っていたんです。

私の記事より(Claudeで動画制作、動画生成AIを使わずコードで映像を作る方法・コードで映像が動く仕組み。設計図どおりに1コマずつ描くの節・続き)

検査の合格と、見た目の合格は別物。でね、見る作業はAIに回せても、これでいい、と決めるのは私の目。ここは手元に残します!

ルールで確かめられるのは、ルールに書いた所まで。最後に見た目を決める人は、どんな仕組みでも残ると私は考えます。

私が仕上がりを見る時の合格の印は、事実であることだけではありません。感覚が今にフィットして、私らしいこと。

検査はルールに任せて、最後のこれでいい、だけは自分の目で決めます。

04

Claude Codeに、動画編集のルールを細かく渡す

▲目次
図解。ルールを書き出す、フォルダにそろえる、Claude Codeが読む、の三つの札に、フォルダの水彩画が描かれている。見出しはClaude Codeに、動画編集のルールを細かく渡す
図解: 編集のルールを渡す
動画編集のルールが入ったフォルダが開かれ、番号付きのファイルが並んだ動画の場面
動画キャプチャ: 編集ルールのフォルダとファイル一覧(9:25頃)

AIに動画編集を任せる時、最初に何を渡しますか? 素材だけか、決めごとまでか。ここで見えてくるのは、設定と、細かい編集ルールの二本立てです。

使うAIは Claude Code。環境設定は、三上さんのチャンネルの環境設定の動画のとおりにしているそうです。

1つ言うなら、エフォートを結構使う、と編集担当の方は話します。エフォートはAIがどれだけ長く考えるかの設定で、画面の注記では、ウルトラコードが一番長く考えるもの。

編集担当の方(動画 8:33〜)

基本的にウルトラコードが1番おすすめです。

うまく設定すれば、中や低でもいけるかもしれない、とも話します。ただ、中や低では考える力が足りず、結局は時間がかかる、という見方です。動画編集は重いので、勧めるのはウルトラコード。

利用の枠の減りが速くなる点にも、ひと言。

要はさらに1つあって、それが動画編集のルールです。編集担当の方は、これを独自に細かく決めています。

編集担当の方(動画 9:06〜)

動画編集のルールというものをですね、えっと、細かく定義させていただいております。

画面に出るのは、video_edit_rules というフォルダー。動画編集のやり方を置いたスキルのようなもので、チャンネルの編集ルールが全部入っています。番号付きのファイルが並びます。

中には、チャンネルでよく使うテロップや演出のパターン。AIはそれを見ながら作ります。強いリアクション用、皮肉やシュールな場面用、残念なシーン用と、テロップの使い分けまで決まっています。

テロップの決まりだけで、数えきれない文字数! ほかにも SE、アニメーション、三上さんが画面共有する時のカメラの切り替えまで、ルールが決まっています。

任せる前に、どう編集するかを細かい文字にして渡しておく下ごしらえ。ここが、この章の要だと私は見ています。

で、私のほうの話です。

2026年10月22日、動画関係はアニメーションなどを積極的に使ってもらいたい、どういう風に設定したらいいですか、とAIに打ちました。

そのあと決めたのが、文字・要点・数字・図の画面は、まずコードのアニメで作る、という動画の仕事の決まり。仕事で使うAI全部に入れることに、私がGOを出しました!

入れた先は、決まりと、動画の入口の表と、共通のスキルの3か所。

ところが、同じ日の夜。今日追加した動画のアニメーションするスキルを使ったらより変わりますか、と打ってみると。

作っていた動画に、その決まりをまだ当てていないと分かりました。26秒以降のスライド8枚を、動く図にして作り直しました。

私の記事より(SKILL.mdはAIに渡す作業マニュアル。河村風真さんが動画編集スキルの中身を公開した動画を見た・Cut&SRTの裏側。プラグイン開発スキルは壁打ちから始まるの節)

完成品だけを受け取っても、なぜその順なのかは見えません。道ごと受け取れるのが、スキルという形の強み!

スキルの形にしておくと、完成品だけでなく、そこへ至る道まで手元に残ります。決めたことを書いて置いておけば、後で見直せるんですよね。

ただ、決めごとは増やすほど、古いものも残ります。

過去の記録は、その時の事実として消さずに置いておきます。それでも今の出力は、最新の設定が正本。

どれが今の決まりか、AIが迷わない形にしておきたいんです。置き場は一つにまとめておく形です。

決めごとは書いて置いて、いつも最新を正本に。

05

ルールの元は、これまで編集してきたデータ

▲目次
図解。過去の編集データ、フィードバック、マニュアル、の三つの札が一つの三角形に集まる水彩画が描かれている。見出しはルールの元は、これまで編集してきたデータ
図解: ルールの元になるデータ
AIが作るルールの元を示す三角形の図が出た動画の場面
動画キャプチャ: ルールの元を示す図(10:55頃)

ここまで見てきた、細かい編集ルール。では、その元になったのは何だったんでしょう? 答えはAIの中ではなく、これまでの編集の仕事の中にありました!

これを見てアレルギーを起こす人がいると思う、と編集担当の方は話します。自分もそうだった、と続きます。

みんなの Claude のスキルを見て、CLAUDE.md って何、となる気持ちもよく分かるそうです。分からない人には三上さんの過去の動画を、と案内したうえで、これもAIがあれば使える、という話に。

ルール自体は、AIに作らせています。元にしたのは、三上さんが今までたくさん編集してきたデータ。これがあったから作れた、という話。

データやコンテキストは、自分で集めなければいけません。AI自動編集で騒ぐ人は多くても、目的を達成する編集になると、集めてきたコンテキストが大事になる、という見方です。

動画編集で言えば、集めてきたプロジェクトファイル、編集者へのフィードバック、マニュアル。こうしたものがあると精度の高いものができて、ないと厳しい、と編集担当の方は話します。

編集担当の方(動画 10:48〜)

今まで集めてきたプロジェクトファイルだったりとか、編集者さんに対してやってきたフィードバックだったりとか、マニュアルだったりとか

画面には、三角形の図。AIが作るルールの元、というテロップが付いています。

コンテキストは、案件ごとに別物。みんなが三上さんのチャンネルを編集するわけではないので、YouTube 運営やクライアントワークに合わせて集める必要がある、という話。

動画編集は終わる、と言われることもあります。編集担当の方は、ここが動画の目的達成の決め手になるので、動画編集だけで食っていくのは逆にチャンスではないか、と見ています。

ルールはAIが書いても、元になるデータは自分の手元にあるもの。過去の編集の記録や、そこに付けた指摘。手引きも同じです。

といっても、ここで私が大事にしているのは、委ねる側の判断軸の一つです。

委ねるAIの最低条件は、わからないことを憶測せずに聞いて、わかることは2度聞かないこと。

で、AIが分かるのは、渡したデータの範囲までなんですよね。

手元に、過去の指摘はどれくらい残っていますか?

ルールはAIが書けます。元のデータは、自分で溜めるしかありません。

06

素材を入れて一言頼み、直しは画面収録しながら声で伝える

▲目次
図解。素材を入れる、一言で頼む、声で直す、の三つの札に、マイクの水彩画が描かれている。見出しは素材を入れて一言頼み、直しは画面収録しながら声で伝える
図解: 一言の指示と声での直し
Claude Codeが編集の工程を並べて進めている動画の場面
動画キャプチャ: Claude Codeが編集の工程を進める画面(12:15頃)

AIが出してきた編集に、直したい所が見つかった時。その直しは、どうやって伝えるんでしょう? 文字で一つずつ書き出すのか、それとも別の渡し方があるのか。この章は、その答えが出てくる所です。

流れは、案件依頼用のフォルダーを別に用意して、素材を入れておき、指示するだけです。デスクトップの案件依頼のフォルダーにある、AI自動編集の動画を編集してください、と頼みます。

エフォートはウルトラコード。あとは待つだけで、出てきたものにフィードバックをしていく作業になる、と編集担当の方は話します。

動画編集者に頼む時は、何分何秒をこう直してください、と細かくテキストで書く必要があります。AI動画編集では、画面収録のアプリで Premiere の画面を流します。そのうえで、ここをこうしてほしい、と声で言うだけだそうです。

編集担当の方(動画 12:11〜)

ああ、ここちょっとこうして欲しいんだよね。あ、これちょっとダサいからこうして欲しいなみたいなことを言うだけでいけます。

撮った動画をAIに渡すと、修正してほしい所はここですよね、と確認が返ってきます。そうそう、と答えれば修正が進む流れ。だから Premiere は本当に触らなくていい、という話です。

実は編集担当の方自身も、AI動画編集は難しいと思っていた側でした。笑いや、意味がないけれど意味がある無音の部分。そういう人の感覚的なものは、当分無理だろう、という考えです。

その考えが変わった例として、三上さんが顔芸をした所が出てきます。AIがその所を理解して、スケールと無音部分を置こうと判断して置いています。

編集担当の方(動画 13:08〜)

顔芸ーしたところをちゃんと理解して、あ、こいつ顔芸ーしとるぞ、スケールして無音部分とポカンっていう風なのを置こうっていうのを判断しておいてるんですよ。

できないと思っていた所が、実際にはできている場面! だから、いち早く触った方がいい、という流れです。画面には、Claude Code が編集している様子が映ります。

直しの指示は、文字ではなく、画面を見せながらの声で渡す形。何分何秒と書き出す手間が、話しかける一手に置き換わっているんですよね。

私の場合は、声ではなく文字でした。2026年10月8日、AIに自撮り風の縦ショート動画を作らせた日に、直しを短い言葉で3回返したんです。

1回目は、生々しさどこいったの、これじゃ撮影してるみたいじゃん、と打ちました。

2回目は、オフィスでだろ、と打ちました。

3回目。声かえないで、そのままのバージョンみせて、と打ちました。

私の記事より(MiniMax Codeがはみ出し文字を見逃す?ショート動画の量産で人が見る所・台本の初稿を直し、直した理由を記録に残して共通ルールにするの節)

AIは、差し戻された物と、その理由を、縦ショートの手順書の表にまとめました。何を差し戻したのか、なぜ差し戻したのか。その2つが、同じ表に並んだ形です!

差し戻された物と、その理由が、手順書の表に残る形。直しがその場で消えずに、後から見直せる所に置かれるんです!

で、私はこう見ます。一つずつの直しは、AIが判断と味見と修正まで走りきる形。人の私は、その判断の軸と育ち方、それに自分の反応を、一段上から味見する側です。

直しを返す人の役目は、細かい指示を書くことより、ずれた時にずれたと気づける目を持つこと。直しの言葉、どこに残っていますか?

直しは、声で渡して、記録に残すもの。

07

Addnessで工程に分け、ルールを毎回全部持ち歩かない

▲目次
図解。工程に分ける、見る所だけ読む、全部は持ち歩かない、の三つの札に、階段の水彩画が描かれている。見出しはAddnessで工程に分け、ルールを毎回全部持ち歩かない
図解: 工程に分けて見る所を絞る
Addnessで編集の工程を細かく分けた画面が出た動画の場面
動画キャプチャ: 編集を工程に分けた画面(13:56頃)

決めごとを増やせば増やすほど、AIはそれを全部覚えて動けるんでしょうか? 編集のルールを細かく渡した先で、自然に出てくる問いです。この章は、その答えの所。

別のコツとして挙がるのが、Addness というタスク管理のサービスです。編集担当の方の Claude Code は Addness につながっていて、動画編集を細かく工程に分解して進めています。

理由は、ルールが決めれば決めるほど膨大になるから。その膨大な道具を毎回持ちながらやっていると、バグやエラーが起きてしまう、という説明です。

編集担当の方(動画 13:49〜)

毎回毎回こうよいしょよいしょって持ちながらやってるとどうしてもバグだったりとかエラーっていうのが起きてしまうんですよね。

Addness を使うと、この工程はここだけ見ればいい、こういうことを意識すればいい、が全部書いてある状態。それで、いい感じに進む、と話します。

画面に出るのは、作業のタスクの詳細です。工程として、道具とデータがそろっているかを確かめる、土台を決める、台本とカットを作る、装飾を決める、が並びます。赤い枠は、ここだけ意識する、という印。

Addness の接続方法は、三上さんの過去の動画を見てほしい、という案内でした。

続いて、完成した一部が映ります。XML は Premiere Pro や Final Cut でも開けて、開くと、タイムラインにクリップがずらっと並ぶ画面。

三上さんぐらいの編集をやるなら、このくらいのクリップの量になるそうです。人力なら1週間ぐらいかかる作業を、数時間でやってくる、と編集担当の方は話します。

編集担当の方(動画 14:42〜)

これを人力でやるって言ったらやっぱどうしても1週間ぐらいかかりますよね。ていうのをたった数時間でやってくるんですよ。

ルールを増やした分、工程ごとに見る所だけを読ませる形。毎回全部を持ち歩かせないための分け方なんですよね。

私も、CLAUDE.md をAIに書いてもらったことがあります。気がつけば、すさまじい長さで、ルールもぐちゃぐちゃでした。

そこで、全部ゼロベースで考え直して、とAIに頼んだんです。

私の記事より(CLAUDE.mdの置き場所とルールを決めると、Claude Codeで作ってもファイルが散らからない・コラム:足すより引く。AIに書かせたCLAUDE.mdを9割削ったの節)

9割ほど削られて、正直ショックでした。本当にこれで動くのかと思いながら試すと、キビキビと賢く動きました。

私がやったのは、削って軽くする形。動画の形は、工程ごとに見る所だけを読ませる分け方です。やり方は違っても、全部を毎回持たせない点で、二つは並びます。

私なら、ルールは増やす前に、工程ごとに分けて、持たせる量を決めます。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 動画は、どんな内容ですか。

A. 編集担当の方が、Claude Code で動画編集を進める様子を実演する回です。XML の設計図、編集ルール、ルールの元のデータ、声での直し、工程の分け方を、順に見ていけます。

Q. Premiere を直接触らないのは、なぜですか。

A. XML という設計図を作って渡す形にすると、ずれにくく、直すのも戻すのも早いと話しています。AIが事前に決めたルールを元に、自分で検査できる点も挙がっていました。

Q. 編集のルールは、どう作っていますか。

A. ルールはAIに作らせていますが、元になっているのは、三上さんが今まで編集してきたデータです。このデータがあったから作れた、という説明でした。

Q. 直しは、どう伝えますか。

A. 画面収録のアプリで Premiere の画面を流しながら、ここをこうしてほしい、と声で伝えます。AIが直す所を確認してくれるので、答えれば修正が進みます。

Q. ルールが多いと、どうなりますか。

A. ルールを毎回全部持ち歩くと、バグやエラーが起きてしまうそうです。そこで Addness で工程に分け、その工程で見る所だけを読ませています。

MATOME

まとめ。AIに編集を任せる前に、決めておくこと

▲目次

動画は、これまでと水準の違う自動化から入り、Premiere を触らず XML の設計図を作る方式へ進みます。ずれない、直せる、検査できる、の利点。その先に、細かいルール、元になる編集データ、声での直し、工程の分け方が続きます。

私が持ち帰ったのは、任せる前に、検査の物差しと、これでいいを決める場所を先に決めておくことです。決めごとは書いて置き、最新を正本に。ルールの元のデータは自分で溜め、増やす時は工程ごとに持たせる量を決めておきます。

AIに編集を任せるなら、最初に手元へ残すのは、検査の物差しでしょうか、それとも元のデータでしょうか?

COLUMN

任せる範囲と、物差しの置き場所

図解。見出しは任せても物差しは手放さない。AIが数時間で仕上げる、最後に自分の目で見る、物差しは手元に残す、の三つの札が矢印で並び、小さな秤の水彩画が描かれている
図解: 任せても物差しは手元に

AIに編集を任せた後、人の手元には何が残るのでしょうか?2026年10月21日に書いた記事が、任せる範囲は広げても、良し悪しを決める物差しは手元に置く、と書いた記事です。

私の記事より(動画編集をAIで任せたあと、外注との付き合い方をどう変えるか・AIにコピーされる時代。クオリティの高い物を量産するの節)

安く速く作れるようになった分、最初の一つに何を込めるかの重みは増えます。

速く作れるようになった分、最初の一つに何を込めるかが、前より問われるんですよね。その記事で私は、任せる範囲は広げていい、と書きました。ただ、良し悪しを決める物差しまで手放すと、出てくる物が自分の物ではなくなる、とも書いています。

動画で語られた、ずれない、直せる、検査できる、ルールを細かく渡す、元のデータを自分で溜める、は、どれもAIが作る土台を整える話だと私は見ています。土台が整うほど、人に戻ってくるのは作業の続きではなく、良し悪しを決める物差しだけ。私の判断軸でも、合格の印は、事実であるだけでなく、感覚が今にフィットして自分らしいことです。任せた後の人の仕事は、作業の続きを抱えることではなく、この物差しを持ち続けることだと私は考えています。動画の編集でも、私の仕事でも、最後に手元へ残る一つの問いは同じです。

任せる範囲は広げていい。ただ、自分の物かどうかを決める物差しは、手元に置いておきたいんです!

LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した動画

チャンネルみかみ
出演三上さん(アドネス株式会社)、編集担当の方
公開日2026年10月20日
長さ19分33秒(日本語)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=XhEGWsmuIhM

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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