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Z世代の絶望感を栗崎皓さんが解説。上位互換が見える苦しさと普通の呪縛を整理する

2026年10月31日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回紹介するのは、栗崎皓さんが2026年10月29日に書いたnoteの随筆『Z世代特有の絶望感は理解されていない』です。Z世代と括られる違和感から、上位互換が見える苦しさと、普通の人間であるという呪縛までを書いた随筆。

この記事を取り上げるのは、私がブックマークして保存していたからです。読んで、普通でありたい気持ちと、目立ちたい気持ちが、同じ人の中に並ぶことを、自分の経験と重ねて考えました。

読み方の筋は六つです。Z世代と括られる違和感、映画『14歳の栞』、上位互換が見える中学生の苦しさ、神童から凡人への落差、個性を探した芸術学と短歌と留学、普通の呪縛と結論のない終わり方の順です。つらい話題なので、決めつけずに、栗崎さんが書いた場面を順に整理していきます。

Z世代と括られることへの違和感から始まる栗崎皓さんのnoteを、場面の順に整理した解説記事です。映画『14歳の栞』、神童から凡人への落差、個性を探した留学と短歌、普通の基準が上がる世界までを、栗崎さんの言葉に沿ってたどります。読み終えたあとは、自分の気持ちを一色で説明していないかを見て、「一方で」の一文を足してみるところまで持ち帰れます。

3行でわかるポイント

  1. 栗崎さんの記事は、Z世代と括られる気持ち悪さから始まり、映画『14歳の栞』、上京後の落差、個性探し、アルバイトの場面へと進む随筆です。
  2. 自分より上の人が見えすぎる苦しさは、遠い誰かではなく、同じ教室や画面の中にいる人と比べる所から生まれる、と栗崎さんは書いています。
  3. 読み終えたあとは、自分の気持ちを一色で説明していないか見て、「一方で」の一文を足してみる。この見直しが、持ち帰る一つです。

栗崎さんの記事を読んで、思い当たる場面があった人向け

AIに渡す、気持ちの整理用プロンプト

読んで終わりにせず、最近うまくいかなかった場面を1つ、栗崎さんの言葉を手がかりに整理できます。AIから返ってくるのは、次の3つです。

1

比べた相手と面

誰と、どの面(勉強、仕事、人気など)で比べていたかが、表で見える

2

二つの気持ち

「普通でいたい気持ち」と「目立ちたい気持ち」が、その場面にあったかどうかが、分けて見える

3

「一方で」の一文

気持ちの後ろに「一方で」と足せる一文の候補が3つ出て、いちばん合いそうな1つが最後の1行で返る

診断や助言はしないので、気持ちを決めつけられることはありません。使いたい人だけ、下のボタンを押して開いてください。枠の中にはこの記事のURLが入っていて、記事を読んだAIから短い質問が届きます。答えると、自分の環境に合わせた追加のプロンプトまで返ってきます。

▶ プロンプトを開く(タップ)

Claude CodeやChatGPTのようなAIに、下のコードブロックをそのまま貼ってみてください。栗崎さんの記事のURLを読んだうえで、貼った「最近うまくいかなかった場面」を1つ、比べた相手と面、普通でいたい気持ち、目立ちたい気持ち、「一方で」と足せる一文の候補に分けて、表で返してくれます。

返ってきた表はそのまま信じず、自分の目で読み直してください。しっくりこない行は直して構いません。診断や助言はしてくれませんし、気持ちが重くなったら無理に続けず、身近な人や地域の相談窓口に話してみてください。

次の依頼を、読み取りと整理だけで行ってください。

【記事のURL】
Z世代の絶望感を栗崎皓さんが解説。上位互換が見える苦しさと普通の呪縛を整理する
最初に、このURLの記事を読んでください。読めない時は、読めなかったと伝えて、この依頼文に書いた内容だけを材料にしてください。 【目的】 栗崎皓さんのnote記事「Z世代特有の絶望感は理解されていない」(https://note.com/fromheaven/n/necb99e77079f)の要点を、私が最近うまくいかなかった場面1つに当てはめて、整理して表にする。診断や助言はしない。 【やってよいこと】 1. 上の記事のURLを開いて、読む。開けなかった時は「未確認」と書いて止まる。 2. 私が貼る「最近うまくいかなかった場面」を1つだけ受け取る。 3. 次の3点を表にする。 ・その場面で、自分が比べた相手と、比べた面(勉強、仕事、人気など) ・「普通でいたい気持ち」と「目立ちたい気持ち」が、その場面にそれぞれあったか(あった/なかった/分からない) ・自分の気持ちの後ろに「一方で」と足せる一文の候補を3つ 【守ること】 1. 診断、励まし、助言はしない。記事に書かれていないことは書かない。 2. 人の名前や連絡先は、書かせない。書かれていても繰り返さず、保存しない。 3. ファイルの作成・変更・削除、外部への送信、購入、ログインはしない。 4. 場面の中につらさが長く続いている様子があれば、「身近な人や地域の相談窓口に話してみてください」と一言だけ添える。 5. 追加のプロンプトに足してよいのは、私の環境に合わせた言い方と手順だけです。この依頼で禁じたことは、追加のプロンプトの中にも同じように書いてください。 【追加のプロンプト】 上の作業が終わったら、次の4つを1つずつ質問してください。答えが返ってから次の質問へ進んでください。 ・この記事の話を、自分のどの仕事や場面に当てはめたいか ・その場面で、AIに渡せる物は何か(資料、記録、メモなど) ・最後に自分の目で確かめたい所はどこか ・私が使っているAIエージェントや道具は何か(名前、使えるファイルや記録の範囲など) 答えをもとに、私の環境でそのまま貼って使える追加のプロンプトを、1〜3本つくってください。記事のURLを、各プロンプトの中に入れてください。 【返す形】 表1つ(列: 項目 / 内容)と、最後の1行(「一方で」の候補のうち、私の場面にいちばん合いそうな1つ)。 ・私の環境で使える追加のプロンプト(1〜3本。記事のURL入り)
01

Z世代と括られる気持ち悪さと、映画『14歳の栞』を栗崎皓さんの言葉で解説する入り口

Z世代と括られる気持ち悪さの図解。羨ましいと冷笑してしまうが一人の中に並び、その下に記録映画 14歳の栞の帯がある

栗崎皓さんのnote記事(Z世代と括られる話)

Z世代という気持ち悪い名称で自分を括る。

章の冒頭で栗崎さんが書いているのは、Z世代という名前で自分が括られることへの違和感です。栗崎さんは、その名称を気持ち悪いと書いています。記事の一行目に置いた。世代の名前は便利です。

ただ、括られる側の一人ひとりの事情は消えてしまう。

ただ、記事は世代論の顔をしたままでは進みません。栗崎さんは、同世代で成功している人を羨ましいと思う、と書きます。同じ流れの中で、冷笑してしまうことも書く。羨ましさと冷笑が、一人の中に並んでいます。

同時にあるんですよね。

きれいな気持ちだけを選ばずに、羨ましいも冷笑もそのまま置く。ここが、この記事の最初の正直さ。私はそう読んでいます。同世代の誰かの成功が目に入る場面は、仕事をしていると少なくありません。

そのときの自分の動きを思い出しやすくなります。

次に出てくるのが、映画『14歳の栞』です。栗崎さんが観たのは半年以上前のことだと書かれています。公立中学校の最終学期に密着した、記録映画です。台本のある物語ではない。実際の中学生を撮った映画、という意味です。

栗崎さんは、この映画を中学生のリアリティを描き出した名作として名高い、と紹介しています。公式サイトは14-shiori.comで、35人全員に密着した作品だと案内されています。

あの頃、一度も話さなかったあの人は何を考えていたんだろう、という問いも、その紹介に添えられています。

生徒たちのプライバシーに配慮して、サブスクなどの配信は行われていません。限られた機会の上映でしか観られない映画です。栗崎さんは、その映画を観た記憶から、自分の話へ降りていきます。

私が大事だと思うのは、入口の置き方です。世代の名前への違和感という、触れやすい所から始まって、映画という具体的な場面に移っていきます。読む側が身構えずに入れる順番になっています。

栗崎さんが映画の中で何を見たのかを、場面の順に整理していきます。比べる相手がどこにいるのか。ここが記事の核です。

02

完全な上位互換が見える苦しさと、嘆けない中学生の二重の構造をたどる

上位互換がいる、恵まれない人もいる、だから嘆けない、という栗崎さんの文章の流れの図解

栗崎皓さんのnote記事(上位互換を知る話)

中学生にして、自分に完全な上位互換がいることを知っている。しかし同時に、自分より恵まれない人間がいることも知っている。だから嘆き悲しむことも許されない。

栗崎さんは映画を観て、地獄だ、と思ったと書いています。その理由は、中学生にして、自分に完全な上位互換がいることを知っているから、というものです。上位互換とは、同じことをより上手にできる人のことです。

同時に、栗崎さんは、自分より恵まれない人間がいることも知っている、と書きます。だから嘆き悲しむことも許されない。そう続く。上にも下にも人がいると知っているので、つらいと言える場所がなくなるんですよね。

作品全体を通して、うっすらとした絶望感が漂っている、とも書かれています。大きな事件が起きるわけではありません。静かに漂う絶望感。それがこの映画の特徴として挙げられています。

栗崎さんは、「勉強も運動も、自分より上の存在がいる。中学生はそれに気づいてしまう。」と書いています。気づいてしまう。この言い方は、自分で選んだわけではない出来事として書かれています。

さらに、同世代の自分より活躍している人は、SNSで簡単に窺い知ることができる、とも書いています。比べる相手は、遠い誰かではありません。画面の中に、いつでもいる。

私の読みでは、ここがこの章の肝です。比べる相手が、遠い天使のような人ではなく、同じ教室や、毎日開く画面の中にいる。距離が近いので、他人事にできません。

別の肝が、嘆く権利を自分で消してしまう仕組みです。上の人がいる、でも下の人もいる、だから自分は嘆いてはいけない。この順番を栗崎さんの言葉に沿って整理すると、苦しさが二重になっていることが見えてきます。

一つ目の苦しさは、自分より上がいる事実。二つ目は、それを苦しいと言えない感覚。事実と、それを口に出せない感覚が、重なっています。

AI氣道『メンタルが弱い人の悩みを、岡田斗司夫さんの動画で整理。昨日の自分に勝つ、ネガティブは分量で』より

「比べる相手を替えれば、それで終わりでしょうか?私は、物差しを周りから自分の内側へ移す話だと考えます。」

周りと比べて劣等感を持った相談者の話を整理したとき、物差しの置き場所のことを、私は『メンタルが弱い人の悩みを、岡田斗司夫さんの動画で整理。昨日の自分に勝つ、ネガティブは分量で』で書いています。

栗崎さんの文では、比べる相手が画面の中にいつでもいます。相手を替えても、画面を開けば次の相手が見つかるんですよね。私の記事で書いたのは、物差しを周りから自分の内側へ移す話です。

栗崎さんが書いた「完全な上位互換」という言い方は、物差しが外にある場面の言葉かな、と読みました。

仕事の場面に置き換えてみます。同じ職場や同じ業界に、同じことをより早く、より丁寧にこなす人がいる。でも自分には仕事があり、恵まれている面もある。だから不満は口にしない。

そんな場面と重なる読み手もいるかもしれません。

03

田舎の神童が上京して凡人になった落差。全能感の先で見えた絶望感と普通

田舎の神童から上京、凡人になった落差へ進む三つの場面と、その先の全能感の図解

栗崎皓さんのnote記事(上京後に夢を持てない話)

自分よりも上の人間がいるから、大きな夢を持つことができない。

栗崎さんは、自分よりも上の人間がいるから、大きな夢を持つことができない、と書いています。この一文が、第3章の中心です。夢を持てない理由を、才能の不足ではなく、上の人の存在に置いています。

話は、田舎の小さなコミュニティの頃にさかのぼります。栗崎さんは、そこで勉強も運動も得意で、「全能感のなかで生きてきた。」と書きます。全能感とは、何でもできるという感覚。

その頃は、同世代の人がメディアに出ても悔しくなかったそうです。理由は、雲の上の存在だったから。人間が天使に憧れないように、という例えも添えられています。

大学を機に上京したのは、自分が一番でいられる場所に飽きたからだ、と栗崎さんは書きます。そこで地獄を味わった、と続きます。自分から外へ出た結果として、落差に出会った流れです。

東京で見えたのは、遥かに家柄のいい同級生や、才能に恵まれた同級生、「ルート」に乗って無意識に東大に入った同級生でした。生まれた時点で勝てない相手がいたことを、東京に出てきて初めて知った、と書かれています。

親がお金持ちの人は、学生起業をして成功する。「親ガチャ」当たってよかったね、と思いながら、自分を保つ。親ガチャとは、生まれた家の条件が運で決まる、という言い方です。

栗崎さんは、お金ではないもの、例えば意志の尊さや魂の格で自分を保っている、と書きます。そのすぐ後で、自分で言い直します。本当は自分にお金がないだけ、と。

両親への気持ちも書かれています。生まれ変わっても同じ両親のもとに生まれたい、と栗崎さんは書いています。落差の話の中に、感謝の言葉が置かれているのが印象的です。

栗崎さん自身の言い方では、田舎で神童として育って、東京で凡人になった、ということです。この一行に、落差の全部が入っています。

私の読みでは、自分を保つために選んだ言葉を、次の行で自分で疑っているところが、正直な文章だと感じます。守るための言葉と、それを疑う目が、同じ段落に並んでいます。

04

個性を探して芸術学・短歌・留学へ進んでも残る、誰かがすでに作ったという壁

個性が欲しくて芸術学、短歌、留学と進んだ階段が、すでに誰かが作った、という壁にぶつかる図解

栗崎皓さんのnote記事(個性を探して留学した話)

個性みたいなものが欲しくて留学に行った。

栗崎さんは、留学に行った動機を、個性が欲しかったからだと書いています。個性が欲しい。その願いが、飾らない言葉で書かれている所です。

その前の段階として、栗崎さんは「何者かになりたいと思う。それで、法学部ではなくて芸術学を勉強することにした。自分が自分であるべき理由を見つけようとした。」と書きます。

進路の選び方に、何者かになりたい気持ちが出ています。

でも、それは社会に出れば関係なくて、自分の文章は誰にも読まれないし、短歌はすでに誰かが作ったものでしかない、と続きます。個性を探した先で、既にあるものとの近さに気づく流れです。

カントを引いた一節もあります。天才の要件は二つ。一つは新しさ、もう一つは独創性のある倒錯、と栗崎さんは書きます。

栗崎さんは、社会的に見れば順調な自分は狂人にはなれない、と書きます。

そのため、インターネットに匿名で短歌を流したり、Instagramに鍵をかけずにどこかで勝手にバズるのを期待したりしている、と続きます。バズるとは、多くの人に広まること。

留学の場面では、日本人同士でつるんで遊ぶ輪に入らず、誘われてもやんわり断って、ひとりで海岸線を歩いた、と書かれています。個性が欲しかったから、という理由です。

それでも、個性は見つからなかった、と栗崎さんは書きます。海外の大学に通う人の発信は、すでに世の中に溢れているから、という趣旨です。

英語も、親の仕事で英語圏に住んでいた人に負けて、それなりに英語ができる人になった、とあります。

私の読みでは、個性を外に探しに出るほど、既にあるものとの距離が見えてしまう矛盾が、第4章の話です。探すほど見つからないのではなく、探すほど比べる材料が増えていく動きに読めます。

AI氣道『メンタルが弱い人の悩みを、岡田斗司夫さんの動画で整理。昨日の自分に勝つ、ネガティブは分量で』より(別の一文)

「私なら、比べる相手を変えるだけでなく、比べる軸そのものを、違ったままでいい、へ置き直します!」

同じ相談を整理しながら、比べる軸そのものを置き直す話を、私は『メンタルが弱い人の悩みを、岡田斗司夫さんの動画で整理。昨日の自分に勝つ、ネガティブは分量で』で書いています。

栗崎さんは、短歌はすでに誰かが作ったものでしかない、と書いています。個性を探すほど、先に同じことをした人が見えてくる。私の記事の一節は、その探し方とは別の方向を向いています。

比べる相手を変えるのではなく、軸の置き方を変える話です。

20〜40代の会社員や経営者にも、似た形があるかもしれません。強みを探して勉強を重ねるほど、同じことを既にしている人が見えてくる。そういう場面です。

05

AIの案に「合ってる」と答えたあと一文を足した私の記録と、普通と目立ちたいを並べる

普通でありたい気持ちと目立ちたい気持ちが、一人の中に並ぶ図解

栗崎皓さんのnote記事(取り柄がないと考える話)

取り柄がない、というよりも自分のことを取り柄がないと考えている中学生たちは、自分の人生に興味を持つことができない。

章の冒頭の言葉は、取り柄がない、というよりも自分のことを取り柄がないと考えている中学生は、自分の人生に興味を持つことができない、というものです。栗崎さんは、そう書いています。

栗崎さんは、同世代で活躍している人がSNSで見える、と書きます。そして、「誰かの下位互換であるという自分を甘受しながら失敗しないための人生を歩む。」と続けます。

下位互換とは、上位互換と比べて、同じことが劣る側のことです。

何かに打ち込まないのは、自分が何者にもなれないと知っているから、と栗崎さんは書きます。

栗崎さん自身も、それなりの就職、それなりの結婚、それなりの幸せを思い描いて、普通の人間であるという呪縛から逃れられない、と書いています。

私の場合は、向きが逆です。栗崎さんは、普通の人間であることを呪縛と書きました。子どものころの私は、普通でありたいと思っていました。

子どものころの私は、太っていて、人と違って目立つのが嫌でした。いつも他人の目を気にして、普通でありたいと思っていた子どもです。

この気持ちには、続きがあります。

AI氣道『目立ちたい願いが、普通でありたいと思っていた子どもの私にもあった』より

「魂磨きの途中で、分身AIが出した案を読んで、私は「合ってる」と答えました。そのあとで、自分の答えの後ろに、一文を書き足しました。「一方で目立ちたい褒められたい思いもあった」。」

普通でありたい気持ちの隣にあった、目立ちたい気持ちのことを、私は『目立ちたい願いが、普通でありたいと思っていた子どもの私にもあった』で書いています。

AIの案に「合ってる」と答えました。それでも、案に載っていない気持ちを、自分の言葉で一文足しました。

普通でありたい気持ちと、目立ちたい気持ちは、同じ人の中に並べられます。どちらかを消して、一色で説明する必要はありませんでした。

栗崎さんの普通は呪縛で、子どものころの私の普通は願いでした。向きは違っても、気持ちを一色で説明していないか見る見方は、どちらの話にも使えそうです。

06

普通の基準だけが上がっていく世界と、結論も励ましも添えない文章の読み方

下積みはできない、普通の基準が上がる、結論も励ましも添えない、という整理の図解

栗崎皓さんのnote記事(普通の基準が上がる話)

下積みみたいなリスクを冒せないのに「普通」の基準ばかりが上がっていく世界は地獄

下積みのようなリスクを冒せないのに、普通の基準ばかり上がっていく世界は地獄だ、と栗崎さんは書きます。章の冒頭の言葉のとおりです。下積みとは、結果が出る前に時間を積む期間のことです。

続けて、文章で生きていきたいと思いながら、公務員として生涯を終えるのではないか、という想像まで書かれています。願いと、見えている進路が離れている。そういうことです。

タバコの話もあります。かっこいいと思って始めたものが、いつしかストレスを覆い隠すためのものになった、と栗崎さんは書きます。始めた理由と、続けている理由が違う。そういう一行です。

栗崎さんは、自分の地獄は理解されない、と書きます。自分の文章も感情も、どこかの二番煎じで、この記事も誰も読まないだろう、と続きます。二番煎じとは、誰かが先に出したものの繰り返し、という意味です。

終わりは、アルバイトの場面です。自分でなくてもできるバイト。何をしても時給は変わらないから、手を抜く。そして、社員からの信頼をうっすらと失う。

失った信頼に意味はなくて、どうせ半年も経たずに辞める、と栗崎さんは書きます。自分がいなくなった時間には、他の誰かが働く。そのまま、ベッドに沈み込んで夢を見る、という場面で文章は止まります。

結論も励ましも添えず、気持ちのままで止まっている文章です。私は、そのまま止まっていることに意味があると読んでいます。

答えを出さない文章は、読む側に判断を求めません。

自分の気持ちを、一色で説明していないか見ることです。魂磨きでは、AIの案に「合ってる」と答えたあとに「一方で」と一文を足しました。いま使っている言葉の後ろに「一方で」と書き足してみる。

それが、手元でできる見直しです。

栗崎さんの地獄は、栗崎さんの言葉で書かれたものです。私の話は、そこに並べただけです。

FAQ

よくある質問

Q. 栗崎皓さんの記事は、何の話ですか?

A. 栗崎さんの記事によると、Z世代と括られる違和感から始まり、映画『14歳の栞』、上京後の落差、個性を探した芸術学と短歌と留学、普通の基準が上がる世界、アルバイトの場面へと進む随筆です。結論は出さず、気持ちの置き場を言葉にした文章だと私は読んでいます。

Q. 『14歳の栞』とは何ですか?

A. 栗崎さんの記事では、公立中学校の最終学期に密着したドキュメンタリー映画として紹介されています。35人全員に密着した作品で、生徒たちのプライバシーに配慮して配信は行われず、限られた機会の上映でしか観られない、と書かれています。公式サイトは14-shiori.comです。

Q. 上位互換が見えると、何が起きるのですか?

A. 栗崎さんは、映画の中学生が、勉強も運動も自分より上の存在がいることに気づいてしまう、と書いています。同時に、より恵まれない人もいると知っているので、嘆き悲しむことも許されない、と続きます。

Q. 栗崎さんの記事は、結論を出しているのですか?

A. 栗崎さんの記事は、アルバイトの場面で止まります。結論や励ましを添えず、気持ちのままで終わる書き方です。私の読みでは、答えを出さない文章なので、読む側は場面を丁寧に追って、自分の中の似た気持ちに気づくところまでで足ります。

Q. 読んでつらくなった時は、どうすればいいですか?

A. つらくなった時は、読むのをいったん止めて構いません。つらさが長く続く時は、身近な人や地域の相談窓口に話してみてください。

MATOME

まとめ 栗崎さんの言葉を追って見えた、上位互換と普通の形

栗崎皓さんのnoteは、Z世代と括られる違和感から始まり、映画『14歳の栞』で上位互換の存在を知る中学生の苦しさへ進みました。嘆き悲しむことも許されない、という二重の苦しさが、記事の土台にありました。

上京して神童が凡人になった落差、個性を探して留学や短歌へ進んでも、誰かがすでに作ったという壁にぶつかる流れも、栗崎さん自身の言葉で書かれていました。お金ではないもので自分を保ち、その言葉を自分で疑う書き方も、この記事の正直さです。

私が重ねたのは、子どものころに普通でありたかったことと、魂磨きでAIの案に「合ってる」と答えたあとで一文を足したことの、二つだけです。栗崎さんの普通は呪縛、私の子どものころの普通は願いと、向きは逆でした。

読み終えたあとに持ち帰る一つは、自分の気持ちを一色で説明していないか見て、「一方で」と一文を足してみることです。栗崎さんの地獄を、自分のものと決めつけず、場面を丁寧に追った時間が、その見直しの入口になるかもしれません。

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COLUMN

『自分の中に毒を持て』で読む、人の点数に混ぜない絶対感のこと

木の机で、ひろくんが小さな匙で土鍋の味噌汁の味見をしているイラスト。机には器が3つ、まな板、開いたノート

大学生の栗崎皓さんがnoteに書いた、普通の基準ばかりが上がっていく世界を読んで、ふと思い出した本があります。岡本太郎さんの青春文庫『自分の中に毒を持て』で、私がKindleで何か所も線を引いた一冊。岡本さんは、本の中でこう書いています。「相対的なプライドではなくて、絶対感を持つこと、それが、ほんとうのプライドだ。」他人にプライドを見せるのは、他人に基準を置いて自分を考えていることだ、とも書いています。私は、人と比べる物差しが増えていくこれからの時代、ますます、絶対感を持つことが大事になる、と考えている。時代がどう動いても、基準がいくら上がっても、この大事さはずっと変わらないと、私は思います。

AI氣道『自分の運命に楯を突けの要約と書評|岡本太郎が問いかける、自信を待たない生き方』より

「結果は結果。執着しない。けど感情は感情である。だけ。」

この向きは、岡本太郎さんの別の本を読んだ私が書いた『自分の運命に楯を突けの要約と書評|岡本太郎が問いかける、自信を待たない生き方』で書いたことと重なります。先の引用は、結果は結果であって執着しない、けれど感情は感情である、という私の言葉です。栗崎さんが書いた、普通の基準ばかりが上がっていく世界は、言い換えると、結果で測られ続ける世界でもある。どれだけ点数が上がっても、点数に執着しないことと、湧いてくる感情を消すことは、別の話なんですよね。うれしさも、しんどさも、順番を付けずに、感じたものは感じたまま置いておいて、結果のほうだけ手から離す。結果に縛られない軽さと、感情のある自分でいることは、両方あっていい、というのが、今の私の考えです。

私が思う本質は、ワクワクの中で、自分が好きなことを好きなだけ遊び、探求すること。岡本さんは「全生命、全存在を賭けて、真剣に、猛烈に遊ぶのでなければ、生命は燃えあがらない。」と書いています。私にとっての遊び探求も、人に点数を付けてもらうためのものではなく、ワクワクが先にあるものだと思っています。たとえば、味噌汁の味見。人が付ける点数と、自分の舌で分かるうまさは別もので、星がいくつ付いても、口に入れて分かる味は動かない。絶対感とは、その自分の舌で分かるうまさを、人の点数に混ぜず、そのまま信じている感覚のことだと思います。点数より、自分の舌を信じて遊ぶ。

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LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した記事

著者栗崎皓さん(note: fromheaven)
媒体note
公開日2026年10月29日(note記事)
元URLhttps://note.com/fromheaven/n/necb99e77079f

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