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メンタルが弱い人の悩みを、岡田斗司夫さんの動画で整理。昨日の自分に勝つ、ネガティブは分量で

2026.10.25

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル『岡田斗司夫セミナー』で、岡田斗司夫さんの7つの相談と1つの講義を切り抜いた日本語の動画を紹介するね。

気持ちが沈みやすい。将来が不安。つい人と比べてしまう。頭の中がごちゃごちゃして、動けない日がある。そんな人に向けて書きました。

紹介するのは、切り抜きチャンネル「岡田斗司夫セミナー」が出した、岡田斗司夫さんの切り抜き動画です。長さは49分38秒、公開は2026年10月22日。元は7本の別の配信や講演で、7つの相談と1つの講義が並びます。

話は動画の順に8つ。昨日の自分に勝つ、毎日の記録、ネガティブを分量で考える、自分である値打ち、折り合い、テーブルに出す、悩みの5つのアプローチ、比べる癖はエンジン。

SPEAKER

岡田斗司夫さん

岡田斗司夫さんは、この動画の語り手です。

3行でわかるポイント

  1. 岡田さんは、周りに勝つのではなく昨日の自分に勝つこと、毎日の記録、ネガティブを分量で考えることなど、心を保つ具体的な作法を答えます。(第1章へ)
  2. 悩みには、解決する・逃げる・保存する・忘れる・共有するの5つのアプローチがあり、解決法を思いついて実行できるのは1%だと岡田さんは話します。(第7章へ)
  3. 私なら、気持ちが沈む日ほど答えを急がず、まず頭の中を紙に出して、書いたものを少し離れて外から見ます。(第6章へ)

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01

周りに勝つのではなく、昨日の自分に勝つとは何をすることなのか

▲目次
周りに勝つ旗の道は終わりがなく、昨日の自分と並ぶ足跡の道は前へ進むことを左右に並べ、下に敗北感をメモする札を置いた図解
図解: 周りに勝つのではなく、昨日の自分に今日勝つ
動画キャプチャ: 書斎の机で、岡田斗司夫さんが相談の紙を読んでいる場面。画面上部の題字は、挫折を知らない人の這い上がり方(0:05頃)
動画キャプチャ: 書斎の机で、岡田斗司夫さんが相談の紙を読んでいる場面。画面上部の題字は、挫折を知らない人の這い上がり方(0:05頃)

最初の相談は、高校3年生の女性から。これまで挫折を知らず、恋愛も勉強も部活もうまくいっていました。ところが高校で、周りの家庭と比べて劣等感を持つようになります。元は2026年10月4日の配信。

相談には、努力では超えられない構造的な格差を感じた、とあります。成功体験があった分、上がり方が分からない、という悩み。岡田さんはまず、高校3年生がこの言葉を使うことに驚き、努力する人だからこその自信があると読み取ります。

答えの入口は、勝つ相手の見直し。裕福な家庭や立派な家系の子に勝とうとしても、意味はありません。その軸のままでは、いつまでも自分に価値が無いと思えてしまう、と話します。

岡田斗司夫さん(動画の中で・1:56〜)

だからもうあの周りに勝つのではなくてですね、昨日の自分に今日は勝つとか今日の自分に明日は勝つっていうような自分相手に切り替えるしかないと思うんですよね。

では、比べる先はどこか?答えは自分です。今日は「昨日の自分に勝つ」、明日は今日の自分に勝つ、と相手を自分の中で切り替えます。

岡田斗司夫さん(動画の中で・2:09〜)

この人多分ね、努力することは大丈夫だと思うんで、毎日ね、敗北感をメモするのがいいと思うんです。

続く助言は、毎日のメモ。努力できる人なので、敗北感を覚えた具体的な場面を書き留める、と勧めます。落ち込む時間も決めて、夜に部屋にこもらず、朝の登校前に済ませて学校へ持ち込まない、という話も添えます。

比べる相手を替えれば、それで終わりでしょうか?私は、物差しを周りから自分の内側へ移す話だと考えます。

私なら、比べる相手を変えるだけでなく、比べる軸そのものを、違ったままでいい、へ置き直します!

書いたのは、7月21日の記事。学校で比べられていたころの話です。

私の記事より(太って笑われ、遊ぶことを諦めた私が、AI時代に「子ども」へ戻るまで・ラクダ)

太ってバカにされる普通じゃないとダメと比較される学校や規則や常識周りと違う体は、私にとって「間違い」でした。違ってることは素晴らしい。ありのまま凸凹だから噛み合う

学校や規則や常識の中で、普通じゃないとダメだと比べられた日々。私にとって、周りと違う体は間違いでした。

今の私は、それを、違っていることは素晴らしい、凸凹のままだから噛み合う、と言い直しています。

岡田さんの答えは、比べる相手を昨日の自分に替える道です。私の答えは、比べる軸ごと外して、違ったままでいい、へ置く道。入口は違っても、周りに負けまいとする所から離れる向きは重なります。

02

人生がつまらない日は、毎日0より上か下かだけを記録する

▲目次
ふだんの基準の線を中央に引き、左の日記帳に毎日の記録をつけ、右で低い日を減らして高い日を増やす二本の矢印を描いた図解
図解: ふだんの基準より、上か下かだけを記録する
動画キャプチャ: 白い紙に、人生つまらない、という相談の文が大きく映る場面。画面下の字幕は「人生楽しいことより辛いこと」(5:00頃)
動画キャプチャ: 白い紙に、人生つまらない、という相談の文が大きく映る場面。画面下の字幕は「人生楽しいことより辛いこと」(5:00頃)

2つ目は、元は2026年1月11日の配信。楽しいことより辛いことの方が多く、生きるモチベーションが上がらない、という女性の相談です。毎日がつまらない時、何から手をつければいいのでしょうか?

岡田さんは、楽しく幸せに生きている人は自分の知る限り自分くらいで、ほかの人はみな大なり小なり同じ悩みを持っている、と話します。そのうえで出す答えは、記録のしかた。

岡田斗司夫さん(動画の中で・7:13〜)

これが0でこれよりプラスかマイナスかだけを毎日記録すること僕お勧めします。

基準の0は、いつものつらさ。そこからプラスかマイナスか、つまり「0より上か下か」だけを毎日記録します。

やり方は、その日の出来事を5つ書き、それぞれに1〜5点をつけるもの。いつものつらさが平均の3点です。楽しければ4か5、いつもよりひどければ2か1をつけます。

岡田斗司夫さん(動画の中で・8:38〜)

123を減らすようにして45を増やすようにするだけでいいんですね。ま、これやってみれば、ま、ちょっとぐらいマシになるんじゃないかと思います。

減らすのは1〜3点の出来事、増やすのは4点と5点の出来事。やることは、それだけです。試せば少しはマシになる、と岡田さんは見ています。

気持ちを消そうとせず、いつもの自分を基準にして、上か下かだけを見る作法。

点数にすると、つらい出来事と楽しい出来事が、数で並びます。減らす相手と、増やす相手。その2つが、はっきり分かれます。

次は、ネガティブな気持ちそのものを、消さずにどう扱うかの話です。

03

メンタルが弱い人も、ネガティブは消さなくていい。1日に3個までと分量で考える

▲目次
ネガティブの雲の山から計量カップの分量を経て、一日の分のお皿へ小さな雲だけを取り分ける流れを描いた図解
図解: ネガティブは消さずに、分量で考える
動画キャプチャ: 白い紙に、自分の将来が不安です、という相談の文が大きく映る場面。画面上部の題字は、ネガティブが人として普通(10:51頃)
動画キャプチャ: 白い紙に、自分の将来が不安です、という相談の文が大きく映る場面。画面上部の題字は、ネガティブが人として普通(10:51頃)

3つ目は、将来が不安だという相談。特に何もできず、周りとの差を考えると、就職できるのか心配になると書かれています。自信がなく、気持ちもネガティブに傾きます。では、どうすればポジティブに考えて動けるのでしょうか?

答えの入口は、ネガティブの見方を変える一言。ネガティブは戦略だ、と岡田さんは話します。傷つかないための戦略だと思い込んでいるうちは、やめられません。ポジティブの方は戦略ではなく、脳内麻薬。

岡田斗司夫さん(動画の中で・11:53〜)

つまり冷静で頭が良ければ人間はネガティブになって本来当たり前なのに世の中の人はみんな浮かれてて頭の中に変な麻薬物質が出やすくなっててポジティブな人がいるとネガティブが普通だと考えてポジティブはちょっと変だと思っといた方がいいよ。

冷静で頭が良ければ、人はネガティブになって当然。ポジティブな人の方が少し変、と思っておけばいい、という答えです。自分はポジティブな人間なので、まともな人の気持ちを忘れていた、とも話します。

問題は、ネガティブかどうかではなく塩梅。一番生きやすいのは、軽くネガティブぐらいだと岡田さんは言います。

岡田斗司夫さん(動画の中で・13:30〜)

分量調整だけ気をつけた方がいいよ。だから1日に3個以上考えないとかさ、そういう分量で考えてみてください。

量を決めて、つき合う方法。1日に3個以上は考えない、のように分量で扱う答えです。

消すのではなく、数と量で扱うこと。

私の場合は、ある一日の話です。インフルエンザで寝込んだあとの、昼寝のあとのこと。

避けたいことばかり頭に浮かんでいたのに、前向きに湧き出るワクワクが先に出てきて、避けたいことが気にならなくなりました!

岡田さんが示すのは、個数で量を決める道。私の一日は、ワクワクが先に出て、避けたいことが気にならなくなった一日でした。

04

無職でも病まない人は、自分が自分であるだけで値打ちがあると思えている

▲目次
肩書きの名札を定規で測る左の絵と、芽吹く大きな判子で自分である値打ちを示す右の絵を並べた図解
図解: 肩書きで測らず、ただ自分である値打ち
動画キャプチャ: 机に向かう岡田斗司夫さんが、無職でも病まない方法について話す場面。画面上部の題字は、無職でも病まない方法(14:00頃)
動画キャプチャ: 机に向かう岡田斗司夫さんが、無職でも病まない方法について話す場面。画面上部の題字は、無職でも病まない方法(14:00頃)

この話の元は、2024年7月28日の配信です。相談は、無職でも病まない方法を教えてほしい、という一文でした。仕事が無い時、心は何に支えられるのでしょうか?

最初の答えは、無職でも病まない人は最初からいる、というものです。病む人は、無職であることが引け目だったり、自分には価値がないと思い込んでいたりする、と岡田さんは話します。

答えの芯にあるのは、病む人は自分の値打ちを測りかねている、という見立てでした。

岡田斗司夫さん(動画の中で・14:27〜)

自分が自分であるというだけで寝があるよ。すごいよっていう風に思いきればいいんですけどね。

示された道は、自分が自分であるだけで値打ちがあると思いきることでした。字幕では、値打ちの「値」が「寝」と出ています。

世の中は自分のためにあると思えれば、成功している人も見せびらかす人も、自分を楽しませる背景。映画で主人公の心を動かす情報のようなものだ、と岡田さんは話します。

岡田さん自身も、半分はそう考えている一人です。残りの半分は、自分を世の中のちっぽけな一部と見る理性。だから自分を半分本気でサイコパスと呼び、こういう人はあまり病まない、と続けます。

病まない理由を、仕事のあるなしではなく、値打ちをどこに置くかで見る答え。

私なら、役立つかどうかと、ここにいていいかどうかを、分けて持ちます。

私の記事に、役立つかどうかとは関係なく、ありのままでよいことを書きました。

私の記事より(AIが会社を回す時代、私は何をして生きたいか|イーロンの予測と私の原液・会社の効率と、人間の存在価値を分けて考える)

役立つかどうか、結果が出るかどうかとは無関係に、無条件にありのままでよい。何かが得意だから、仕事で貢献できるから、存在していいわけではない。

私の原液には、役に立つか、結果が出るかとは関係なく、無条件にありのままでよい、と残しています。得意なことがあるから、仕事で役に立てるから、ここにいていいのではありません。

岡田さんは、自分が自分であるだけで値打ちがあると思いきる道を示しました。私の言葉は、役立つかとは関係なく、ありのままでよいと置いておく形です。向きの近い二つ。違いは、思いきるか、置いておくかにあります。

05

賢さは、これぐらいいけるという見立てとの折り合いのつけ方

▲目次
若い頃は努力の範囲の外にあった欲しいものが、折り合いのあとは範囲の中に降りてくる様子を左右の二つの丸で描いた図解
図解: 折り合いをつけると、欲しいものが手の届く所に降りてくる
動画キャプチャ: 相談の紙に、賢い人とは一体どんな人なんでしょうか、と書かれている場面。画面上部の題字は、悩みは主論と糸論に分けて考えろ(16:40頃)
動画キャプチャ: 相談の紙に、賢い人とは一体どんな人なんでしょうか、と書かれている場面。画面上部の題字は、悩みは主論と糸論に分けて考えろ(16:40頃)

この話の元は、2025年8月31日の配信です。相談してきたのは高校2年生の男子です。賢い人とは何か、孤独感はそれと関係があるのか、自分は考える凡人なのか、という問いでした。

岡田さんは、賢さを実用の面から考えると話します。欲しいものやなりたい状態を手に入れるために、試行錯誤や工夫を考えられる力、という定義です。

ただ、頭の良さには、こじらせてしまう面もあります。欲しいものがあっても先回りして諦めたり、手の届かないものを欲しがって拗ねたりする、と岡田さんは話します。

岡田斗司夫さん(動画の中で・18:23〜)

賢さっていうのはね、なんかその何でしょうね、度胸でもないんですけどね。自分が大体これぐらいいけるなっていうものとの折り合いのつけ方だと思うから若い頃はね、賢さが役に立たんのですよ。

賢さとは、自分の見立てと折り合う方法。だから若いうちは、まだ役に立ちにくいという見方です。

岡田斗司夫さん(動画の中で・18:56〜)

30とか40ぐらい超えてあ、俺ってこれぐらいだなと思って諦めた時に諦めた時に初めて欲しいものとかがあの努力範囲内に降りてきてくれるんですよ。

30代、40代を超えて、自分はこれぐらいだと諦めた時、欲しいものが努力の届く範囲に降りてくる、と話します。賢さが役に立ち始めるのは、そこからでした。

孤独感について、岡田さんは自信のなさが表に出ているのでは、と見ています。若い頃の賢さは、自分を孤独にする道具になりがちだ、とも話します。

考え方の整理として出てくるのが、主になる論と、そこから分かれた枝の論。賢さとは何かという幹の問いが、いつの間にか、自分は賢いのか、という枝に寄っていたと指摘します。

考えるなら幹に力を注ぐ、というのが答えでした。年を取ると、諦めが早くなる代わりに、幹と枝の切り分けがパパッとできるようになる、とも続けます。

それが年を取るメリットだ、と岡田さんは締めます。今テーブルの上にあるものだけで考えられるようになるから、という理由でした。

賢さを、手に入れる力としてだけでなく、自分の見立てと折り合う力として見る話。幹と枝の切り分けも、その流れの中にあります。

悩んでいるうちに、最初の問いが、自分を責める問いにすり替わっていませんか?幹の問いに戻せるかどうかで、考えやすさは変わります。

次の章は、頭の中のごちゃごちゃをテーブルの上に出す話です!

06

頭の中のごちゃごちゃを、1個ずつテーブルの上に出してみる

▲目次
荷物で傾いた荷車の頭の中から、テーブルの上へ付箋を並べ、関係ないものはテーブルの外の籠へ落とす流れを描いた図解
図解: 頭の中を、一つずつテーブルの上に出す
動画キャプチャ: ホワイトボードの前で、岡田斗司夫さんが右のボードの図を指して話す場面。画面上部の題字は、悩みの99%を解決する思考法(23:03頃)
動画キャプチャ: ホワイトボードの前で、岡田斗司夫さんが右のボードの図を指して話す場面。画面上部の題字は、悩みの99%を解決する思考法(23:03頃)

この話の元は、2019年12月に大阪であった講演です。頭の中でずっと考え続ける状態はしんどい、という話から始まります。考えが止まらない時、何から手をつけますか?

岡田さんは、頭の中を車でいう2トン車にたとえます。2トンまでの悩みは載せられても、ほかの問題を引き寄せて3トン、4トンになると動かなくなる、という話です。

岡田斗司夫さん(動画の中で・22:45〜)

この頭の中にあるごちゃごちゃしたものを1個ずつテーブルの上に乗せてみると、そうして人間初めて物を考えることができると。

書き出すとは、ごちゃごちゃを1個ずつテーブルに乗せること。そうして初めて人は考えられるようになる、という答えです。

例に出てくるのは、旅行の前に鞄の中身を一度テーブルに出してから詰める人。客室乗務員は1泊でも荷物を全部出してしまう、と岡田さんは話します。心の負担が少ないからです。

悩みが大きすぎる時は、テーブルに乗りきらないこともあります。人に話せば軽くなる一方で、話せる相手がいない時も、話しにくい問題もあります。

そこで岡田さんが勧めるのが、紙に書くこと。大きな括りの下に小さな題を付けて、引っ越し、お金、見せ方のように分けていきます。

岡田斗司夫さん(動画の中で・29:02〜)

つまりこのテーブルで言えば今関係ないもの全部テーブルの外に落としちゃってで、え、今週中に考えなきゃいけないもの、23日以内に考えなきゃいけないものだけをテーブルに残して考える。

今関係ないものはテーブルの外に落とし、今週中や2〜3日以内に考えるものだけを残す、という手順です。

書き出しても、問題そのものは解決しません。でも、できた気がしてほっとすると余力が生まれ、その余力で問題を1つずつ分解できる、と岡田さんは話します。

悩みを悩みのままにせず、問題の形に分けて扱う手法だ、という位置づけでした。

解決より先に、整理だけで軽くなる悩みがあるんです!答えを出す前の一手間。

私なら、答えを急がず、まず頭の中を紙に出して、外から見ます。

8月3日の記事に、前を向いたあとの私が最初に手に取ったものを書きました。

私の記事より(平和は実現しない|傷を先にケアし、紙とペンでピンチをチャンスに変える・紙とペンで頭の中を吐き出して俯瞰する)

紙とペンで頭の中を吐き出す。俯瞰して自分を見る。メタな視点で自分が整理できピンチがチャンスに変わる。

前を向いたあとの私が最初に手に取ったのは、会社の答えでも誰かへの相談でもなく、紙とペンでした。頭の中を吐き出して、書いたものを外から見る使い方です。

私の答えは、一段上から見ると自分が整理できて、ピンチがチャンスに変わる、というものでした。紙とペンは、頭の中の妄想会話から距離を取るための手動の鏡だ、とも書きました。

岡田さんは、テーブルに出して、今考えるものだけを残します。私の場合は、紙に出して外から見る側です。紙に出す所は重なっても、選ぶ働きと見る働きで、少し違うんですよね。

07

悩みには5つの手段がある。解決するだけが答えではない

▲目次
解決する、逃げる、保存する、忘れる、共有するの五枚の札が横一列に並び、解決する以外の札が大きく描かれた図解
図解: 悩みへの手段は、解決するだけではない
動画キャプチャ: 右のホワイトボードに、問題、解決する、逃げる、保存する、忘れる、共有する、と書かれた場面。画面上部の題字は、悩みの99%を解決する思考法(38:45頃)
動画キャプチャ: 右のホワイトボードに、問題、解決する、逃げる、保存する、忘れる、共有する、と書かれた場面。画面上部の題字は、悩みの99%を解決する思考法(38:45頃)

悩みを前にした時、手段はいくつ思い浮かびますか?岡田さんは白板に問題と書き、その下に5つの手段を並べます。

白板の問題の下に並ぶのは、「解決する」「逃げる」「保存する」「忘れる」「共有する」の5つ。みんなが唯一の答えだと思いがちなのは解決する、と岡田さんは話します。

岡田斗司夫さん(動画の中で・35:06〜)

あらゆる問題にはですね、この5つのアプローチですね、手段があります。で、理想であってみんなついつい唯一と思っちゃうのは、唯一と思ってるのは解決するなんですよね。でも解決するだけが答えじゃないんですよ。

解決は、5つのうちの1つにすぎません。ほかの4つも悩みへの答えになる、という出発点です。

逃げるは、その問題から退いて、考えないようにすること。解決法に見えなくて解決法になる場合があると話は続き、例に失恋を挙げます。あらためて告白して玉砕するのも手。考えないようにして、次に好きな人ができれば終わる、という答えです。

保存するは、考えないようにするのとは違います。そういう問題もあると、忘れないようにノートに書いておく方法。例は、人類はなぜ戦争するのかという問い。毎年1月1日に日記を開いて書いておく、という使い方です。

忘れるは、自分の損得に影響しない問題を、とりあえず忘れること。問題は無限にあるからです。共有するは、人に話すこと。解決はしなくても、気が楽になる手段。話せる人には一番強力だ、と岡田さんは続けます。

解決する以外の4つは、どれも問題を解決しない手段。振り返ると、問題の多くはどうでもよくなっているか、自分の介入しない所で片づいている、と岡田さんは話します。例は、子の成績が上がらない悩み。楽しそうな学校へ進んで終わった話です。

岡田斗司夫さん(動画の中で・41:30〜)

僕99%だと思ってんですよ。あの、あらゆる人間の悩みとか問題の中で1%だけ解決法を思いついて、おまけにそれが実行可能であったりするんですね。

岡田さんの見立てでは99%。解決法を思いつき、実行までできる悩みは1%だけ、という数字です。

岡田さん自身は、人に相談できない性格だと話します。だから、紙に書いて仕分ける道具を紹介した、という流れ。

5つの手段は、解決するか、解決しないまま気を楽にするか、の2つに分けて見られます。解決は1つ、楽にする道は4つ。

今抱えている悩みを、5つのどれで扱っているか、振り返ってみませんか?

最後の章は、他人と比べてしまう癖の話です!

08

他人と比べてしまう癖は、壊さずにエンジンとして使う

▲目次
劣等感の給油缶から比べる癖のエンジンへ燃料が入り、前へ進む。砂のバケツには入れないとバツがついた図解
図解: 比べる癖はエンジン。壊さずに使う
動画キャプチャ: 机の上の紙に、なぜ私は他人と比べることをやめられないのでしょうか、という相談が映る場面。画面上部の題字は、その生き方に自信を持ってください(45:00頃)
動画キャプチャ: 机の上の紙に、なぜ私は他人と比べることをやめられないのでしょうか、という相談が映る場面。画面上部の題字は、その生き方に自信を持ってください(45:00頃)

満たされているのに、なぜ人と比べてしまうのでしょうか?最後は20代の男性の相談。妻との関係も仕事も良好なのに、友人と年収や生活レベルの話をすると、自分と比べてしまう、という悩み。

相談者は既婚で、子どもが生まれる予定。それでも比べるのはやめられない、という相談です。答えは、生まれ持った癖だから仕方ない、というもの。このタイプの人がやめられた試しはない、と岡田さんは話します。

現状に満足して暮らすやる気のある人には、必ずそれゆえの劣等感がある、と話は続きます。それでも成果が出ているなら、それがエネルギー源。

岡田斗司夫さん(動画の中で・46:19〜)

それがエネルギー源なんだから、あなたにとっての唯一のエンジンをぶっ壊してどうすんだよって思うんですよ。あの、ガソリンに砂を入れてはいけないんですよ。

劣等感は、壊す相手ではなく、前へ動かしてくれる「エンジン」。成果を生んでいる癖を自分で止めるのは、ガソリンに砂を入れること、という言い方です。

人間の半分近くは、自分と他人を比べてしか幸せを感じられない、というのが岡田さんの見方。比べること自体に損はありません。損が出るのは、張り合って必要のない勝負や競争に出る時だけ。

さらに、比べて幸せを感じるのは良くない、という価値観そのものが、実はマウントを取っている、とも話します。

岡田斗司夫さん(動画の中で・48:30〜)

それは常に他人と自分を比較してそれによって幸せを感じるというあなたのエンジンが正常に作動してるからなんですよ。このエンジンを否定してはいけないと思うんですよね。

比べて幸せを感じられるのは、その人のエンジンがきちんと動いている証拠。だから否定しない、という答えです。

ただ、生まれてくる子どもに、周りと比べて劣っている、優れていると言うのはやめた方がいい、と岡田さんは話します。子どもには、親と違うエンジンがついている可能性が高いから。

比べる癖は、直す対象ではなく、使い方を決める対象。

私が思い描く、満たし合う平和な世界では、人は他人と比べず絶対軸で、好きなことを好きなだけワクワク夢中に遊び探求します。

岡田さんは、比べる癖を壊さず、使う道を示します。私が思い描く世界は、比べること自体が前に出てこない世界。近いようで、向きの違う2つです!

COLUMN

▲目次

8つの話を並べて見る、心の保ち方の早見

机の上に広げた和紙の早見表に、昨日の自分、毎日の記録、分量で考える、自分である値打ち、折り合い、テーブルに出す、手段を選ぶ、エンジンを壊さない、の八枚の札が並ぶ図解
図解: 心の保ち方の早見

動画に収められた8つの話は、7つの相談と1つの講義。相談の中身も、収録された時期もばらばらです。下の8行は、この記事の章の順。章ごとに1行ずつ並べると、答えの形がはっきり見えてきます!

昨日の自分に勝つ周りに勝つのではなく、昨日の自分や今日の自分を比べる相手に切り替える第1章・1:56
毎日の記録普段のつらさを0として、その日が上か下かだけを毎日記録する第2章・7:13
分量で考えるネガティブは当たり前と見て消さず、1日に3個以上考えないと分量で扱う第3章・11:53
値打ち無職でも、自分が自分であるというだけで値打ちがあると思いきる第4章・14:27
折り合い賢さは、これぐらいいけると思うものとの折り合いのつけ方で、若い頃は役に立たない第5章・18:23
テーブルに出す頭の中を1個ずつテーブルに出して紙に書き、今関係ないものは外へ落とす第6章・22:45
5つの手段解決する、逃げる、保存する、忘れる、共有するの5つから扱い方を選ぶ第7章・35:06
エンジン他人と比べる癖を壊さず、成果を生んでいるエネルギー源として動かし続ける第8章・46:19

8行を並べて見ると、どれも気持ちを消す話ではありませんでした。扱い方を変える話です!向きの近い答えは、私が書いた記事の中にもあります。私が10月13日に公開した記事の一節。

私の記事より(ガクトの自信は行動の結果、努力は時間をかけて返る考え方・同じ条件でも、考え方しだいで人生は変わるのでしょうか)

失敗を良かったことに言い換えるのとどう違うのか、と聞かれた時は、「言い換えないよ捉え直すだけ事実や感情はそのまま。」と答えました。

失敗を、良かったことに言い換えはしません。起きた事実も、そのときの気持ちも、そのまま置いておきます。変えるのは、それを見る向きだけ。私はこれを、捉え直すと呼んでいます。

動画の8行には、比べる相手を替える、記録する、分量で考える、テーブルに出す、エンジンとして使う、が並びます。どれも気持ちを消す側ではなく、残したまま扱う側。私の記事の答えと、向きが近い所です。

違うのは、見せ方。動画は手の動かし方を具体の作法で示し、私の答えは、事実も気持ちもそのまま置く状態を言い切っています。

8行と私の記事の答えを並べたとき、今の自分にいちばん近いのは、どの行でしょうか?

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FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 悩みの5つの手段とは何ですか?

A. 岡田さんが講演で白板に並べた、解決する、逃げる、保存する、忘れる、共有するの5つです。解決法を思いつき、実行までできる悩みは1%だけ、というのが岡田さんの見立て。解決する以外の4つにも役目があります。詳しくは第7章。

Q. ネガティブな気持ちは消した方がよいのですか?

A. 岡田さんは、冷静で頭が良ければ人間はネガティブになって当たり前と話します。消すより、分量で考えることを勧めています。例は、1日に3個以上考えないという決め方。詳しくは第3章。

Q. 頭の中がごちゃごちゃで動けない時はどうすればよいですか?

A. 頭の中のものを1個ずつテーブルの上に出す、と岡田さんは話します。紙に書き、今関係ないものはテーブルの外に落とす。残した問題に、考える力を全部使えるようになります。詳しくは第6章。

Q. 他人と比べてしまう癖は、やめた方がよいのですか?

A. 岡田さんの答えは、やめられた試しがない生まれ持った癖で、成果を生むエネルギー源だから壊さない方がよい、というものです。損が出るのは、張り合って必要のない勝負に出る時だけ。詳しくは第8章。

MATOME

まとめ

▲目次

動画の8つの答えに共通していたのは、気持ちを消さずに、扱い方を変えることでした。比べる相手を自分にする、上か下かだけ記録する、分量で考える、テーブルに出す、5つの手段から選ぶ、比べる癖をエンジンとして使う。どれも、消すより扱う側の答えです。

私が公開してきた記事の言葉とも、向きが近い所があります。違っていることは素晴らしい。役立つかどうかと無関係に、無条件にありのままでよい。紙とペンで頭の中を吐き出し、俯瞰して見る。動画の答えと並べると、向きが近い所です!

違う所もあります。動画が示すのは、比べる相手を替える、値打ちがあると思いきる、テーブルに出して今考えるものだけを残す、という具体の作法。私の記事の言葉は、手順より、そうあってよいという状態を言い切っています。

つらい日の状態から、戻る章を選べます。頭の中がごちゃごちゃで動けない日は、第6章のテーブルに出す。人と比べて沈む日は、第1章の昨日の自分と、第8章のエンジン。ネガティブが止まらない日は、第3章の分量。悩みの置き場に迷う日は、第7章の5つの手段です。

解決する以外の4つも、悩みへの答えでした。そのうえで最後に1つ。今いちばん重い悩みを、5つの手段のうち、どれで扱っていますか?

LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した動画

チャンネル岡田斗司夫セミナー
出演岡田斗司夫さん(語り手)
公開日2026年10月22日
長さ49分38秒
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=gB_O5r5-YrQ

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