GPTS LABO MORNING LIVE

フォントの選び方で印象が激変する
明朝・ゴシック・丸ゴシックの使い分けとCanva実演|GPTs研究会 金曜あさLIVE

2026年9月4日(金)朝7:00 LIVE

CAST

多田啓二(ただっち)

AI開花マーケター・AIMUNIQ株式会社代表

甲斐智美(ともみん)

AIクリエイティブデザイナー・GPT&Canva講師

※金曜あさは、ただっち×ともみんの「AI×デザイン」回

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。今回はただっち(多田啓二さん)とともみん(甲斐智美さん)の金曜あさLIVEを見て、私が受け取ったものを紹介するね。テーマは「AI×デザイン」。もっと絞ると、フォントの話です。

いやー、これがね。自分ずっと見落としてたなと思わされた。文字なんて、読めればそれでいいと思ってたんですよ。でね、ともみんが最初に置いた一言がこれ——フォントは声色を決める。文字は、読まれる前に、聞かれている。そういう話でした。同じ言葉でも、伝わり方はフォントひとつで変わる。

3行でわかるポイント

  1. フォント=声色:文字情報は「何を言っているか」、フォントは「どう感じてほしいか」。同じ「ありがとう」でも別人になる
  2. 使い分けは4種類でいい:明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系。ベースは明朝とゴシック、あとはプラスアルファ
  3. AIに指示する前段階:「なんか変」に自分で気づけるかどうか。文字と写真の一致感がないと、無意識で違和感が残る

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フォント選びの全体像グラレコ|声色・TPO・4分類・3つの質問・Canva実演

🎬 LIVE配信アーカイブはこちら!

01

フォントは「声色」を決める — 同じ「ありがとう」が別人になる

フォントは声色を決める|ともみん解説 同じ「ありがとう」をフォント違いで並べた比較画面

金曜の朝7時。画面の向こうで、ともみんがいきなり言い切ったんです。フォントは声色を決める、と。……いや、待って。文字に声も何もなくない? 私は正直そう思いました。ただっちも同じだったみたいで、すかさず「どういう意味でしょう?」って聞き返してる。で、そこからの説明が、ぐうの音も出ないくらい腑に落ちたんですよ。

ともみん(7:28〜)

ともみん

「フォントは声色を決める。文字情報だったら何を言っているかということになるんだけど、どう感じてほしいか。だからね、ボーカルで言うと、声を選ぶことになるから。フォントにも普段用のフォントがあるんだよね。声を選ぶのと同じくらい大切だよっていうところですね」

ここ、2階建てになってるんだよね。1階が「何を言っているか」で、これは文字そのものが運ぶ。2階が「どう感じてほしいか」で、こっちを運んでいるのがフォント。同じ歌詞でも、歌う人の声が変わればまるで別の曲に聞こえる——あの現象が、紙の上でも画面の上でも起きている。そういう話でした。

例に出てきたのが「ありがとう」の4文字。細めの明朝で置いたときと、丸っこい手書き風で置いたときとで、届く温度がまるで違う。ともみんは、おせんべい屋さんからお客さんに送るダイレクトメールをたとえに出してました。同じ「ありがとう」でも、どっちのほうが相手に届く確率が高いか。考えたこともなかった。

ともみん(9:31〜)

ともみん

「同じありがとうでも印象が変わるよって。同じだけど、見え方が変わると届き方が変わるから。ここだけでこれ、ちょっとフォントが全部違うものになってて、手書きのフォントだったり太さが違ったり色が変わったりっていうことになるんだけど、これだけで印象が変わるから。例えばお客さんにダイレクトメールとか、おせんべい買いましたって、お店の方から。このありがとうよりも、多分このありがとうが届く方が高いなみたいな感じ」

そこでともみんが持ち出したのが、Amazonで買い物したときに箱に入ってる小さなカード。ただっちも「カードみたいな」と即座に反応してました。あるある、って思わず声が出た。あの「ありがとう」って、けっこうな確率で手書きなんですよね。手書きだから、ほんの一瞬だけ目が止まる。ゴシックの活字だったら、ここまで気にならなかった気がします。

ただっち(10:27〜)

ただっち

「そうだねー、確かに。手書きで考えると、本当に文字って個性が出たり人柄が出たりするから、そういう意味だと、このAI時代でも、このフォントっていうのって人から本当に伝わるよね。伝えてる思いがね」

ともみんはさらに、「ありがとう」にもTPOがあるって言ってました。カジュアルな「ありがとう」と、かしこまった「ありがとうございます」。言葉としては近いのに、フォントを変えるだけで、そのどっちに聞こえるかが変わってしまう。声を選ぶのと同じくらい大切だよ、と。

ただっちも「この視点はなかったですね」って素直に言ってました。私も同じです。デザインの話って、つい色とレイアウトに全部持っていかれるんだよね。文字は最後にちょこっと選ぶ、くらいの扱いだった。……そりゃ届かないわけだ、と思いました。

ここで私、けっこう反省したんです。チラシもLPも、色と写真と見出しの言葉で勝負するもんだと思ってた。文字そのものは「読めれば正解」の器だと。……でも受け取る側は、内容を理解する前に、もう声を聞いてしまっている。中身に届く前の一瞬で、この人はやさしそう、この会社はお堅そう、が決まってる。怖い。

💡 やさしく解説:文字情報とフォントの2階建て

同じ文章でも、読み手が受け取っているものは2つあります。ひとつは「何を言っているか」という中身。もうひとつが「どう感じてほしいか」という空気。前者を運ぶのが言葉で、後者を運ぶのがフォントなんだよね。だから、書いた文章がうまく届かないとき、原因は文章そのものじゃなく声色のほうにある場合がある、というのが今回のスタート地点でした。

7:28〜 LIVE映像で確認 同じ「ありがとう」が別人になる瞬間を聴く テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
02

TPOを外すと「この人、仕事できなさそう」に見える

フォントのTPO|伝達の設計というともみんの解説 TPO別フォント使い分けの解説画面

で、話は自然と「じゃあ誰に向けて書くのか」に移っていきました。ここでただっちが挟んだ整理が、経営者的にすごく実用的だったんです。読む相手が違えば、当然、選ぶ声も違う。

ただっち(11:12〜)

ただっち

「そうだね。誰向けなのか、経営者向けなのか、一般の女性の方向けなのかによっても全然違うよね」

そこにともみんが被せてきた例が、この日いちばん背筋が伸びたところ。彼女の手書き文字は、本人いわく「漫画文字みたいな感じ」でかわいい。それ自体は素敵な個性なんだよね。ただ、その文字を企業向けの資料にそのまま使うとどうなるか。

ともみん(11:20〜)

ともみん

「この企業様向けの資料に私が手書きで書いてしまうと、私の文字って漫画文字みたいな感じだからかわいらしい感じになるから、それで書いたらどうなるかっていうと、ぬくもりが伝わるよねっていうよりも、この人仕事できなさそうだよねってなるんだよね。文字って、そうじゃない? やっぱ。なんか人に思いを伝えればいいんだけど、資料として出すってなったら、ちょっとTPO的にはよろしくない」

うわー、と声が出ました。ぬくもりを届けたくて選んだ文字が、真逆の評価を連れてくる。悪意ゼロで、誠意もあって、それでも印象だけがズレていく。……これ、中小企業の現場でいちばん起きてるやつじゃないかな。ともみんは「人に思いを伝えるならいいんだけど、資料として出すとなると、ちょっとTPO的にはよろしくない」ってまとめてました。

逆もある。ものすごくお堅い企業の資料に手書きフォントは使わない、というのは誰でも直感でわかる。でも、その直感を言語化できてる人は少ないんだよね。ただっちが「フォントのお作法講座も希望します」って言ってたけど、まさにそれ。どういうときにどういう文字を使うか。心がけるだけで変わる、と。

そして、この日のいちばん本質っぽい一言が、ここで出てきます。フォントは飾りじゃない。

ともみん(12:50〜)

ともみん

「伝達の設計です。装飾ではなく、伝わり方を変える設計のパーツ。そうなんだよね。だからこれ、ロゴとかみんなやっぱりこだわるじゃん。それと一緒だよね。名前を作ってるのと一緒だから」

装飾じゃなくて設計。ロゴと同じ扱い。ここを聞いて、私の中でフォントの置き場所が完全に変わりました。今までは「最後にちょっと整える工程」だったんです。デザインの終わりのほう、余力があったらやるところ。でも設計だとしたら、順番が逆になる。誰に何を感じてほしいかを決めた直後、写真より先に決まっててもおかしくないんだよね。

ここで、私にも思い当たる感覚がありました。相手も目的も違う書類なのに、フォントだけはずっと初期設定のまま使い回してしまう——そういうこと、意外とあるよなと。中身は書き分けていても、声だけ全部いっしょだったら、伝わり方はやっぱり変わってしまうんだろうな、と思いました。

もうひとつ、ともみんの言葉で見落としちゃいけないのが「名前を作ってるのと一緒」というところ。ロゴと同じ重みで、フォントも扱われるべきものなんだな、と受け取りました。

11:12〜 LIVE映像で確認 「この人、仕事できなさそう」に化ける瞬間を聴く テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
03

明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系 — 4つ知れば足りる

明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系の4分類 明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系を並べた比較スライド

ここからが実務パート。フォントって世の中に何千種類もあって、それが選べない理由になってるんだよね。ともみんの整理は、ざっくり4つ。明朝体、ゴシック体、丸ゴシック、そして装飾系。装飾系というのは、ちょっと崩したようなやつ。アートとかイベントとかポスターで使うタイプ。

画面に4種類を並べてもらうと、ただっちの第一声は「ゴシック体が見慣れているせいか、パッと入ってきやすい」。私も同じ感想でした。ところが、ここに落とし穴があるんです。

ともみん(14:30〜)

ともみん

「そう、ゴシックが実際に目には入ってきやすいけど、教科書とかって明朝体だったりするんだよね。だからこのウェブで目立つ文字と、書面での文字って違うんだよ。新聞の文字とかは明朝の方が多くない? だから印刷してる文字とかで変わるじゃない。ちょっとオフィシャルの、公的な文書とかだったら絶対明朝なんだよ」

言われてみれば、新聞も明朝。役所から届く公的な書類も、まず明朝。あれ、丸文字で書かれてたら一発で信用がなくなるよね。ともみんも「オフィシャルな公的文書だったら絶対に明朝なんだよ」って言い切ってました。画面で目立つ文字と、紙で読ませる文字は、そもそも仕事が違う。ここを混同したまま作ってる資料、私の過去にも山ほどあります。

で、丸ゴシック。これは対象がガラッと変わる。

ともみん(15:25〜)

ともみん

「あ、そうそうそう、これがもし丸ゴシックだったら、ちょっと優しそうな感じで、初心者向けなんだよね」

やわらかい、やさしい、こわくない。だから子ども向けや、まったくの初心者向けの案内に向く。逆に、強さや専門性を出したい場面で丸ゴシックを使うと、内容がどれだけ硬派でも軽く見られてしまう。実際、ただっちが前日に紹介した本の表紙を例に出したとき、ともみんは「心の掴み方をゴシックにしちゃうと、ちょっと強くなりすぎちゃう」って言ってました。テーマの温度と、文字の温度を合わせにいく感覚なんだよね。

面白かったのが、市販の本の中身をよく見ると、明朝とゴシックが会話するみたいに混ざってるという話。読ませたい本文は明朝、目立たせたい見出しやまとめはゴシック。1冊の中で役割分担してる。ただっちも「本当だ、全然気づかなかった」って驚いてました。言われてみれば、たしかにそういう作りのものが多い気がします。今まで何冊も読んできたはずなのに、一度も気づいてなかった。

装飾系についても一言だけ。使いどころが合えば、これはめちゃくちゃ強い。イベント告知やポスターみたいに、非日常やインパクトを出したい場面ですね。ただ、読みやすさが求められる書面で使うと一気に事故る。……結局ここも「どこで読まれるのか」に戻ってくるんだよね。派手さの問題じゃなくて、場所の問題。

で、結論としてはこう。ベースは明朝とゴシック。プラスアルファで丸ゴシックと装飾系がある。まずはこの2つを押さえておけばフォントはOK、というのがともみんの現場感覚でした。何千種類から選ぶんじゃなくて、4つの箱のどれに入れるかを決める。それだけで、決められない状態からは抜けられる。

💡 やさしく解説:4分類の使いどころ

明朝=読ませる・公的・信頼(新聞、教科書、公的書類、高級サービス)。ゴシック=目立たせる・視認性(ウェブ、見出し、スライド)。丸ゴシック=やさしい・初心者向け(子ども向け、教育、はじめての案内)。装飾系=非日常・インパクト(イベント告知、ポスター)。迷ったら、まず明朝かゴシックのどちらかに寄せる。それだけで大事故は避けられます。

14:20〜 LIVE映像で確認 4分類の使い分けを本人の声で聴く テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
04

フォント選びは「3つの質問」で決まる

フォント選びは3つの質問で決める 3つの質問と高級サービス表記の明朝ゴシック比較

4分類を覚えたあと、じゃあ実際に目の前の1枚でどれを選ぶのか。ここでともみんが出したのが、この日いちばん持ち帰りやすかったフレームです。

ともみん(17:12〜)

ともみん

「フォント選びは3つの質問で決める。何を感じて欲しいのか、誰が話してる声か、どこで読まれるのかっていうところ」

何を感じてほしいのか。誰が話している声なのか。どこで読まれるのか。……この3つ、フォントの話に見えて、まるっきりマーケティングの話なんだよね。感情のゴール、話者、読まれる環境。順番に答えていけば、自動的に明朝かゴシックか丸ゴシックかが絞られていく。逆にいうと、この3つに答えられないまま「なんとなく好きな書体」を選んでいたのが今までの私です。

途中、ともみんからクイズが出ました。『7つの習慣』のような本では明朝とゴシックが両方使われている。じゃあ、どこが明朝で、どこがゴシックだと思いますか、と。ただっちが即答したんですけど——これが見事に逆でした。

ただっち(18:39〜)

ただっち

「タイトルは明朝、文字はゴシック。逆ですか。なるほど」

正解は、目次のタイトルや、まとめ、事例として人が出てくるところがゴシック。読ませる本文が明朝。人が無意識に「ここは大事」と感じるところにゴシックを置いているんだよね。もちろん本によって個性があるから絶対ではない、ともみんはそこも添えてました。ただ、原則としては「無意識で感じるところ」を狙って配置している。設計、という言葉がここでも効いてくる。

そして、私が今回いちばん持って帰ったのがこの一言。

ともみん(20:00〜)

ともみん

「この文字とフォントの声っていうのが合うと信頼が生まれる。似たような雰囲気を醸し出せるってことだよね。高級のサービスですって見て、これゴシックで書いてある。そう、高級と少しずれる。このさ、無意識じゃん。デザインしてる人とかはさ、高級ってなったら絶対に明朝を使うんだけど」

信頼。デザインの話をしていたはずが、いつのまにか信用の話になってる。実例もわかりやすかった。「高級のサービスです」って書いてあるのに、その文字がゴシックだと安っぽく見える。ただっちも「ちょっと安っぽく見えちゃうよね」って即反応してました。言ってる内容と、声のトーンがズレてる状態。人はそのズレを、理屈じゃなく無意識で拾ってしまう。

この3つの質問、私は自分の会社に当てはめてみました。何を感じてほしいか——安心と、ちょっとした軽やかさ。誰の声か——現場でドタバタしながら、家事と子育てのスキマで経営してるおっさんの声。どこで読まれるか——たぶんスマホ、たぶん朝か夜のスキマ時間。……そこまで並べたら、装飾ゴリゴリの書体は最初から候補から消えるんだよね。選択肢が減るって、こんなに楽なのか、と。センスの問題にしないで済む。それがこのフレームのいちばんの価値だと思います。

だからともみんの結論はこうなる。好きなフォントかどうかじゃない。この世界観にふさわしいかどうか。プロのデザイナーは、高級と言われた瞬間に迷わず明朝を選ぶ。センスというより、判断基準を持ってるかどうかの差なんだよね。

🍳 料理でいうと

フォント選びは、盛り付ける器を選ぶ作業に近い。同じ煮物でも、和紙を敷いた黒い漆器に盛れば「丁寧な一品」に見えるし、コンビニのプラ容器に入れれば「とりあえずの惣菜」に見える。中身は1ミリも変えてないのに。器を先に決めるか、あとから間に合わせるか。その差が、そのまま値段の見え方になってしまう、という話でした。

17:12〜 LIVE映像で確認 3つの質問で決まる瞬間を聴く テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
05

Canvaで入れ替えたら、同じ文章が別物になった

Canvaでフォントを入れ替える実演 Canvaでフォントを入れ替えた前後比較

ここからが実演パート。ともみんがCanvaのテンプレートを開いて、実際にフォントを入れ替えていきます。これがね、見てるだけで面白かった。理屈で聞いてたことが、目の前で証拠として出てくる感じ。

使ったのは、見出しが明朝、本文がゴシックで組まれた王道のテンプレート。なんでこの配置なのかを説明するために、ともみんは本文を明朝に戻してみせる。すると、途端に読みにくくなる。「見にくいんだよね」と本人。ただっちも「違います、比べると分かります」って唸ってました。

ともみん(22:46〜)

ともみん

「比べると分かるんだけど、比べなくてもできるかどうか。これ、例えば逆転すると全然イメージ違うんです。逆転させてみました。これがオールドとノトサンズっていうポイントになっているので、ここでオールド、こっちをノトサンズに変えますと。こういう感じと、こういう感じ。全然違うね。そう、文字変えてるだけですね」

で、入れ替えた結果がこれ。同じ文章、同じ写真、同じ配置。変えたのはフォントだけ。なのに、片方は「研究チックな感じ」、もう片方は「ナチュラルに出来上がった感じ」になる。ともみんの言葉です。並べて見せられると、もう言い逃れができない。

ただっち(24:00〜)

ただっち

「いや、ここまで比べたことなかったから、こんなに違うもんなんだね」

そう、ここなんですよ。比べたことがない。私も含めて、ほとんどの人は1案しか作らない。作ったものが正解に見えるのは、比較対象がないからなんだよね。ともみんが言った「比べると分かるんだけど、比べなくてもできるかどうか」は、そのまま自分の目のレベルの話になっている。

……ただっちが言った「ここまで比べたことなかった」は、たぶんほとんどの人の状態そのものだと思います。

太さの話も出ました。同じNoto Sansでも極太にすると「めっちゃ強い、強い女性って感じ」になる。そこに赤を足すと、もっと強くなる。文字が強すぎると、写真に写っている人よりも文字に目が行ってしまう。ここでともみんが出したたとえが最高でした——眉毛の太さと同じ。

メイクのとき、眉毛だけ一生懸命描いてると、だんだん太くなっていく。自分では気づかない。で、別の鏡や違う光の下で見た瞬間に「やだ、今日決まってないわ」ってなる。旅行先の鏡で毛を抜き損ねに気づくやつ。……これ、資料でもまったく同じことが起きてるんだよね。作ってる最中は気づかない。人に見せた瞬間、太すぎる眉毛みたいに文字だけが浮いてる。

最後に見せてくれたのが「教室のルール」「新学期にようこそ」というシンプルな文言。丸ゴシックとポップ体で組むと、かわいくて、学生さんにウケそうで、簡単そうに見える。ともみん曰く「簡単そうに見せるっていう魔法」。ところが同じ文言を明朝に変えると、ただっちの第一声が「教室のルール、硬い」。ともみんは「ちょっと老人向けかな」と笑ってました。「山田先生のクラス」まで足すと、もはやガチガチの規則集にしか見えない。

そして極めつけが、片方をポップのまま、片方を明朝にした組み合わせ。「新学期にようこそ」なのに文字だけ厳格で、下がポップ。ともみんの言葉を借りると、なんか変。このギャップ感を、人は実は感じている。理屈で説明できなくても、確実に感じ取っている。

21:54〜 LIVE映像で確認 Canvaで文字を入れ替える実演を見る テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
06

AIに指示する前に「なんか変」に気づけるか

AIに指示する前になんか変に気づけるか 写真と文字の一致感がない資料の例

そして、ただっちがLIVEの核心を突く質問を投げます。「AIに指示するときってどうしたらいいんですか」。AIが出してきた画像を、文字ごとそのまま使っちゃうことってあるよね、と。私も完全にそれ。……で、返ってきた答えが、テクニックじゃなかった。

ともみん(27:08〜)

ともみん

「えっ、まずさ、そのなんか変って気づけるかどうかなんです。だから、見てるのは写真の場合もあるんだよ。例えばこれ、事業計画書で工務店だから、これでいいんだけど、なんか写真がおかしい。工務店だけど工務じゃないやつとかがここに入っておかしいわけ」

プロンプトの書き方でも、モデルの選び方でもない。まず、変だと気づけるか。ここが入口だ、と。例として出したのが、工務店の事業計画書でした。テンプレートとしては立派なんだけど、会社概要のページに、まったく関係のない女性の写真が入っている。ともみんは「なんで女性なんだろうって思わん?」って問いかけてました。

会社概要なら、載るべきは会社の写真、オフィスの写真、従業員さんや代表の写真。そこに関係ない素材が入っていたら、おかしい。文字と写真はセットで考えるものだから、ここが合っていないと、読み手の中で小さな引っかかりが残る。ともみんのたとえがまた秀逸でした。

ともみん(28:49〜)

ともみん

「だからたぶん、ここにお花が入っていると済んじゃう。でもさ、桜なのにバラじゃんみたいな感じになるのよ、無意識で。わかる? これ。なんでバラ?みたいな疑問がね、無意識で湧いてるんよ、人は。で、なんかえらい目立つやん。しかもなんかちょっと潰れてる感じやし」

桜の話をしているのにバラが置いてある。花としては合ってる。でも、無意識のほうが先に「なんで?」と疑問を出してしまう。しかもその花がやたら目立ってると、肝心の文字が入ってこなくなる。読ませたいはずの言葉が、素材に食われる。逆に、水回りの話には水の写真、外壁の話には外の写真、バリアフリーの話にはサポートしてる雰囲気の写真。それが揃っていると、すっと入ってくる。ともみんの言葉では「この一致感がすごい大事だよ、デザインって」。

そのうえで、AIの現在地についても正直な話が出ました。生成AIで作った画像は、この一致感がずれている場合がまだまだある。写真がおかしいか、文字まわりがおかしいか、そのどっちか。だから使う側が見抜けないと、ズレたまま世に出てしまう。

もうひとつ、実務で刺さったのが著作権の話。世の中には無料のフォントと有料のフォントがあって、有料フォントには当然、権利がある。だからAIは、そういう書体を勝手に出せない。

ともみん(35:19〜)

ともみん

「AIがなんで出せないかっていうと、有料フォント、人が有料で売ってるものを勝手に無料じゃ出せないよっていう背景はあるってことよ。そう、そうなると、フォントの数はどっちが多いの?ってなったら、今のところCanvaの方が多いんじゃない?っていう話ね」

だからChatGPTなどで作る画像の文字は、どうしても無難で「それらしき」ものになる。個性的な書体が少ないのは、人の著作権に配慮した結果なんだよね。ここでともみんが出した回避策が、めちゃくちゃ実用的でした。文字を目立たせたい部分は、あえて画像側では空白にしておく。そこにCanvaで自分が選んだフォントを載せる。AIで土台、Canvaで声色。役割分担です。

締めのただっちの一言が、この日を全部言い表してました。

ただっち(36:30〜)

ただっち

「文字もデザインの一部というのが、今日は僕も新しい発見と気づきがありました。やっぱりこの二つ比べてみるとより分かるなと思ったので、皆さんも自分たちのCanvaのテンプレートなんかを使って比べてみて、自分の目をまた肥やしていただければと思います」

🔗 今回の参照リンク

Canva(公式サイト):実演で使われたデザインツール
ともみん(甲斐智美)公式サイト — Discovery Prism:AIクリエイティブデザイナー/GPT&Canva講師
ただっち(多田啓二)AIMUNIQ:AI開花マーケター

27:08〜 LIVE映像で確認 「なんか変」に気づく目の話を聴く テキストでは伝わらない判断のテンポと間がここにある
FAQ

よくある質問

Q. フォントは何種類くらい覚えればいいですか?

LIVEでは「明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系」の4分類が紹介されました。ともみんは「ベースは明朝とゴシック、この2つを押さえておけばフォントはOK」と話しています。何千種類から選ぶのではなく、まず4つの箱のどれに入れるかを決めるのがコツ、という整理でした。

Q. どうやってフォントを選べばいいですか?

「何を感じてほしいのか」「誰が話している声か」「どこで読まれるのか」の3つの質問で決める、と紹介されていました。好きなフォントかどうかではなく、その世界観にふさわしいかどうかで選ぶ。文字とフォントの声が合うと信頼が生まれる、という話です。

Q. 生成AIの画像は、なぜ文字のデザインが地味になりがちなのですか?

有料フォントには著作権があるため、AIが勝手に出すことができないからだと説明されていました。結果として無難な書体になりやすい。対策として、文字を目立たせたい部分は画像側を空白にしておき、あとからCanvaで自分の選んだフォントを載せる方法が紹介されています。

MATOME

まとめ — 文字は、読まれる前に聞かれている

フォントは声色を決める。同じ「ありがとう」でも、手書き風と明朝では届く温度がまるで違う。TPOを外すと、ぬくもりを届けたかったはずが「この人、仕事できなさそう」に化ける。ともみんが挙げた明朝・ゴシック・丸ゴシック・装飾系の4分類と、「何を感じてほしいか、誰の声か、どこで読まれるか」という3つの質問——このLIVEで一番腑に落ちた整理でした。

そしてAI時代の分かれ目は、プロンプトの上手さじゃなかった。「なんか変」に自分で気づけるかどうか。桜の話なのにバラが置いてある、あの小さなズレを拾える目があるかどうか。AIで土台を作り、Canvaで声色をのせる。その順番を握っているのは、最後まで人間のほうなんだよね。私自身、聞きながら自分の資料を1枚思い浮かべてました。フォントをひとつ変えるだけで、見えてくるものが変わりそうな気がしてます。

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COLUMN

ひろくんコラム — 「作り込む」って、飾ることじゃなかった

ひろくんコラム|チラシとホームページを作り込んでいた頃

私がまだリフォーム会社にいた頃、WEB集客をぜんぶ独学でやっていた時期があります。チラシもホームページも、自分で書いて、自分で並べて、自分で直す。言葉と写真と導線で人の行動が変わる——あの感覚に、完全に魅了されてました。今日のLIVEでともみんが言っていた「装飾ではなく伝達の設計」という言葉、あれを聞いた瞬間に、当時の机の上がぶわっと戻ってきたんです。私はあの頃、設計をしてるつもりで、実は最後に飾りを足していただけだったな、と。

子どもの頃の私は、作文も絵も、親や先生の顔色を見ながら書いてました。本当に出したい本心は、笑われるのが怖くて消してた。目立つのが怖い、他と違うのが怖い。その癖はずっと残っていて、大人になってからも「どう見られるか」から逆算して物を作る時間が長かったんです。ところが、チラシやホームページを本気で作り込んだとき、初めて違うことが起きた。誰かの反応が返ってくるより先に、完成したものを自分で見て「これだ」と納得できた。外の評価を待たずに、内側で消化できてしまった。あれが私の反転点でした。

そこから私の中で、作り込みの定義が変わったんです。作り込むというのは、外向けに盛ることじゃない。内側の波長と、外に現れた形が一致して、違和感が消えるまで整えること。今日ともみんが「この一致感がすごい大事だよ、デザインって」と言ったとき、私は文字と写真の話としてより先に、自分と作ったものの話として聞いていました。桜の話をしているのにバラが置いてある違和感って、他人の資料の中だけじゃなく、自分の発信の中にもたぶん、ある。自分が使ってもいない言葉を、それっぽいから借りてきて貼る。あれをやると、文章は整うのに、なぜか自分のものじゃなくなるんだよね。

だから経営者としての持ち帰りは、フォントの知識そのものより手前にあります。自分の会社が本当はどんな声で話したいのか、それを決めてあるか。決まっていれば、明朝かゴシックかは自動的に決まる。決まっていないから、毎回「なんとなく好きな書体」に手が伸びる。ちなみにAIとの付き合い方もまったく同じ構造で、そのあたりは分身AI.comの「Genspark AIデザイナーでCanvaを超えろ」でも触れています。道具が賢くなるほど、最後に問われるのは「あなたはどんな声で話す人なのか」のほうなんです。

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📺 今回のLIVE情報

配信日2026年9月4日(金)朝7:00〜
配信テーマAI×デザイン 同じ言葉でも印象がガラリと変わる!「フォント」で想いを伝えるデザイン術
出演ただっち(多田啓二)× ともみん(甲斐智美)
LIVEアーカイブYouTubeで見る
チャンネルURL@AIKIDO-GPTs

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